TFSコンサルティンググループ/TFS国際税理士法人 理事長 山崎 泰

記事一覧

被災されたの皆様、ご関係者の皆様に心からお見舞い申し上げます--今月のメッセージ(4月号)

14.05.30
【バックナンバー】山崎泰の月刊メッセージ(2014年5月まで)

2011年4月1日14:45:00 3月11日、午後2時46分!   3月11日に発生した東日本大震災で尊い命を落とされた皆様方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。 そして被災された多くの皆様方に、心よりお見舞い申し上げます。  その時、皆様はどこで、誰と、何をされていたでしょうか。  私は、薬の処方のために立ち寄った調剤薬局を出て、信濃町駅近くにある初めて入った定食屋で、 日経新聞を読みながら一人で遅い昼食をとっていました。   横揺れから始まったので、縦揺れではなかったことにホッとしたのも束の間。  飲食店ゆえ火を使っていたので、急いで店主が火を消す。 1階の店がテーブルごと大きく揺れて、居ても立ってもいられずに、落下物を気にしながらビルの外へ。  外へ出ても、電柱はじめ全ての建物が揺れている。  「いったい、何が起こったのか」「震源地は」「被害は」  「自宅は大丈夫か」「家族は」「子どもは」「実家は」「職場は」  「携帯電話が通じない」「携帯メールもだめ」「公衆電話はどこ」「テレホンカードもない、小銭は」 「家まで、職場まで歩いて帰れるだろうか」「とにかく早く連絡をとらなければ」  多くの皆様が、瞬間的に同じことを思われたと思うのです。  次の瞬間から、 自転車に飛び乗り事務所へ~ 社員の安否確認~ 公衆電話に駆け込み妻と電話~ 子どもの迎えに自転車で学校へ~ 社員の帰宅を指示等々---。

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中東で、中国で、日本で何が起きているのか?---今月のメッセージ(3月号)

14.05.30
【バックナンバー】山崎泰の月刊メッセージ(2014年5月まで)

2011年3月7日05:18:00 中東で、中国で、日本で何が起きているのか?→行き詰まりつつある日本への処方箋は?  先日、経営者が集まる社長講座に講師として出向きました。今起きている「経済のこと」「経営のこと」「税金のこと」 を、忌憚なく率直に話して欲しいとのご依頼でした。 ◆中東で、中国で何が起きているのか!  中東で起きているのは、強権的な政府VS 民衆という構図。  まさに将棋倒しのように、この構図が急速に広がっているのです。世界経済の不安定化の要因でもあり、90%以上の原油を中東に頼っている日本にとって、決して対岸の火事ではありません。  かかる民衆の蜂起は、「高失業率」と「腐敗」が重ねれば、どこでも火がつく可能性があるように思います。  エジプトでデモが勃発した時、いち早くエジプトからの情報を遮断したのは、他ならぬ中国とイラン。何をか言わんや---といった感じです。  中国の失業率は、表面的には5%。  しかしながら、民族問題をも抱える中国で火がつけば、政府が力づくでも民主化を押さえ込む危険性も指摘されているくらいです。  13億人といわれる中国から日本への難民希望は、少なくとも10%、多ければ30~40%とも言われており、台湾とともに日本にとっては難民問題も深刻な事態。  世界首脳の関心は「中東危機」⇔日本の関心は「北方領土・TPP・国内政治」などといわれないようにしなければ---。

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『新宿シティハーフマラソン』と『熊沢蕃山』--今月のメッセージ(2月号)

14.05.30
【バックナンバー】山崎泰の月刊メッセージ(2014年5月まで)

2011年2月10日04:37:00 『新宿シティハーフマラソン』と『熊沢蕃山』 今年の1月は厳しい寒さが続きましたが、早いものでもう1ヶ月が過ぎて、はや2月を迎えました。  2月3日は、まさに冬と春の季節を分ける「節分」。 2月4日は、寒さが明けて春に入る「立春」。 まさに全国各地が「立春」を思わせる穏やかな日和でした。先人達が大切にしてきた暦が、季節の頁をめくっていくかのような不思議さ、そして日本の伝統を感じた一日でした。  1月30日、昨年の雪辱をかけて新宿シティハーフマラソンに参加。昨年は、国立競技場に戻ってきたところで72分経過。規定時間の70分以内で走ることができず、完走証をもらうことができませんでした。 今年こそはと勢い込んで、ハーフマラソン・コースに申し込もうとしたところ、社員からも医師からも止められて、昨年に引き続いて10kmにエントリー。

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平成23年(2011年)『辛卯』を迎えて--今月のメッセージ(1月号)

14.05.30
【バックナンバー】山崎泰の月刊メッセージ(2014年5月まで)

2011年1月1日00:00:00 『辛卯』を迎えて 本来なら、皆様のもとに直接お伺いして、またご連絡を申し上げながら、昨年一年間の御礼を込めてご挨拶を申し上げるべきところではございますが、Webを通じて新年のご挨拶を申し上げます失礼の段、何卒お許し頂きたく存じます。 私共事で恐縮ですが、昨年は『あなたの会社、強くして見せます!』とともに『Leaders of Japan ニッポンを、地方から洗濯致し候』を著すことができました。 前者は、会計事務所として『会計を通じて、会社、地域、国家を強くする』との経営理念を掲げて取り組んできた、これまでの歩みをまとめたものです。 後者は、職業会計人として「納税後の税の使いみち」にも責任を持ちたいとの思いで、全国各地で先進的な取り組みを展開されておられる首長との対談をまとめたものです。 業務を通じた様々な取り組みをまとめることができましたのも、ひとえに関与先様はじめ多くの皆様にお世話になり、貴重な経験を積ませて頂いたおかげです。 今後とも感謝の気持ちを忘れずに、謙虚に一歩ずつ歩んで参りたいと存じます。 

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『志の道』と『山岡鉄舟』---今月のメッセージ(12月号)

14.05.30
【バックナンバー】山崎泰の月刊メッセージ(2014年5月まで)

2010年12月7日22:25:00 『志の道』と『山岡鉄舟』 今年もはや12月、本当に一年間お世話になりました。11月下旬、出張で四国に出向いた際に、かねてより足を運びたいと思っていた念願が実現しました。それは、『志の道』を歩くこと。政経塾の先輩である小野晋也・前代議士が、約10年前に地元の協力で愛媛県四国中央市新宮町に創った道。自然に包まれた山間の村の道路沿いに、力強く生き抜いた先人の言葉が、全12の石碑に刻まれています。松下幸之助、吉田松陰、勝海舟、佐藤一斎、西郷隆盛、安岡正篤---時間をかけてゆっくりと歩きながら、ひとつひとつの言葉と出会う。そのなかで、今を生きる人生の悩みや迷いを乗り越える言葉に出会う。たった一つの言葉でも良いので、そんなきっかけを見つけて欲しい――との願いを込めて、建てられた石碑です。私自身、まさに様々な壁にぶつかり慌しく走り続けてきた一年を顧みて、忘れかけていた本来の自分自身を取り戻したいとの思いで、小野晋也先輩に碑の解説までして頂きながら、『志の道』を歩いてきました。

「撤退」とは、「他日を期す」こと(松下幸之助翁)---今月のメッセージ(11月号)

14.05.30
【バックナンバー】山崎泰の月刊メッセージ(2014年5月まで)

2010年11月5日02:07:00 「撤退」とは、「他日を期す」こと ●世間が驚いた、大型コンピューター事業からの撤退  1964年(昭和39年)10月、電機業界が驚くような撤退劇がありました。  まさに東京オリンピックが開催された同じ年月、日本の高度成長とともに新規技術開発が注目されていた時でした。   なかでも注目されていたのが、大型コンピューター。  松下電器も、松下通信工業を中心に量産化を目指して5年前から研究開始。  それまでにつぎ込んだ研究費は、すでに10数億円。試作品は実用化の段階まで進み、この時期にはフィリップス社(オランダ)と提携して、新会社を設立する準備まで進んでいたのです。   成長分野ということで、さらに電機業界7社がそれぞれ2億円を出し合い、日本電子計算機株式会社を設立し、より高性能な機種に向けた共同開発も始まっていました。  丁度そんな折、米国チェース・マンハッタン銀行副頭取が来日。松下電器の松下幸之助翁と面会するのです。副頭取 「松下さん、あなたの会社は電子計算機を出がけているそうですが?」 松 下 「難しい仕事なので、慎重に手がけています」 副頭取 「ところで、日本に電子計算機メーカーは何社ありますか?」 松 下 「一流メーカーとしては、7社ですな」 副頭取 「私の銀行は世界中にカネを貸していますが、電子計算機メーカーは経営が思わしくない。米国でも、IBMやGMなど数えるほど。ましてIBM以外は衰退してきている」    「日本に7社もあるのは、多すぎると思いませんか」

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『あなたの会社、強くしてみせます!』出版記念& 首都・新宿区『事業仕分け』決起パーティーのご案内--

14.05.30
【バックナンバー】山崎泰の月刊メッセージ(2014年5月まで)

2010年10月1日13:06:00 『あなたの会社、強くしてみせます!』出版記念& 首都・新宿区『事業仕分け』決起パーティーのご案内 ●『動機において、純粋であれ!』  私が最も尊敬する経営者、松下幸之助翁が生前、大切にされていた言葉です。  今から二十数年前、松下政経塾生だった当時、私自身、この言葉を知り、今日まで大切にしてきました。 会計事務所を開業する際にも、まず頭に浮かんだのは、この言葉でした。当時、何度も『動機において、純粋であるかどうか!』を強く自問自答したのを覚えています。  『会計を通じて、(広く個人事業主も含めた)会社を強くすることができる!』ことを、少しでも多くの皆様に知って頂きたいとの思い、そして願いが、まさに本のタイトルどおり『あなたの会社、強くしてみせます!』を著すにいたった『動機』でもあります。

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Leaders of Japan 『ニッポンを、地方から洗濯致し候』を出版しました!

14.05.30
【バックナンバー】山崎泰の月刊メッセージ(2014年5月まで)

2010年9月15日00:00:00 ●『闘う首長たちのアイディアと行動力』に学ぶ!  ある時、ひとつのことに気がつきました。 そのことが、私が『ニッポンを、地方から洗濯致し候』のコーディネーター・対談役をお引き受けすることになったきっかけでした。  私は会計事務所を営んでいるという立場上、多くの企業経営者に会う機会があります。そのなかで、地方自治体経営も、まさに企業経営と同じであるということに気づいたのです。  地方自治体の首長は、まさに“社長”と同じくらい権限があり、責任があり、その人物の見識や能力によって、その地域の盛衰が大きく左右されてしまうほど重要である、ということを深く知ったのです。  逆に言えば、そのような厳しい役割を認識し、自分の信念に基づき、地域のために日々切磋琢磨している地方のリーダーが輝いていないはずがありません。

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参院選直前に思う!福祉と税---今月のメッセージ(6月号)

14.05.30
【バックナンバー】山崎泰の月刊メッセージ(2014年5月まで)

2010年6月22日02:39:00 参院選直前に思う!『福祉と税』  手許に、一冊の本があります。 1977年1月、松下幸之助翁が著された「私の夢・日本の夢 21世紀の日本」。そこには、経済危機を克服し、理想的な国家となった日本の姿が描かれています。  当時からしてみれば、近未来小説。 その設定が、まさに2010年4月になっているのです。 「かつて日本政府も、予算が組めるかどうかわからない状態に追い込まれた。行政コストの削減だけでは賄い切れずに、増税や赤字国債を実施しかけたが---実は反対に、大減税を行った。」 この点、確かにかつてのケネディ大統領が、不況で赤字財政にもかかわらず、法人税、個人所得税の一律3割削減を行って米国経済の復活させたことは有名です。「アメリカには、減税によって政府が財政赤字になっても、その結果国民活動が盛んになり、それ以上に国民の収入が増えれば、国全体としては差し引きプラス、政府の税収増加となって返ってくるという発想がある。政府と国民が一体という点で、いい意味で、民主主義が非常に徹底している。」

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『こども第一主義』------今月のメッセージ(5月号)

14.05.30
【バックナンバー】山崎泰の月刊メッセージ(2014年5月まで)

2010年5月23日15:36:00 『こども第一主義』  5月、風薫るさわやかな季節になりました。 先日、鈴木康友・静岡県浜松市長と対談する機会がありました。就任は、2007年5月1日。実は、出馬要請を受けておられた渦中の時、丁度私も一緒に、研修合宿に参加していました。その合宿の宴席では、現職相手の選挙を心配する声の方が圧倒的に大きかったのですが---選挙戦では、行革推進を後押しする地元経済界の強力な支援を得て、激戦の末、現職を破って初当選を果たされました。 それから、3年。私自身、首長の先輩方とお会いする機会も多く、その際にはいつも首長が掲げられたマニフェストやその自治体の長期計画等を読み込んでから、臨むようにしています。今回、事前資料として私どもの事務所担当スタッフが用意してくれた分厚い資料のトップページには、こんなコメントが付いていました。