『こども第一主義』------今月のメッセージ(5月号)
2010年5月23日15:36:00
『こども第一主義』
5月、風薫るさわやかな季節になりました。
先日、鈴木康友・静岡県浜松市長と対談する機会がありました。
就任は、2007年5月1日。
実は、出馬要請を受けておられた渦中の時、丁度私も一緒に、研修合宿に参加していました。その合宿の宴席では、現職相手の選挙を心配する声の方が圧倒的に大きかったのですが---選挙戦では、行革推進を後押しする地元経済界の強力な支援を得て、激戦の末、現職を破って初当選を果たされました。
それから、3年。
私自身、首長の先輩方とお会いする機会も多く、その際にはいつも首長が掲げられたマニフェストやその自治体の長期計画等を読み込んでから、臨むようにしています。
今回、事前資料として私どもの事務所担当スタッフが用意してくれた分厚い資料のトップページには、こんなコメントが付いていました。
「鈴木康友・浜松市長が掲げられる政策のなかで、特に
・ こどもに関する政策
・ 子育て世代への支援
・ 教育で未来をつくる
という点が、山崎さんと大きく共通する点として注目されます」
まさに子育て世代の私としては、我が意を得たり、という感じで、鈴木市長との対談も、こども政策で大いに盛り上がりました。
『こども第一主義』と明確に掲げたのは、何よりもこどもを大切にするという政策の優先順位をはっきりと示すべきだと思ったから。
そして、浜松のこどもは浜松が責任をもって育てる、というメッセージを市民に伝えたかったから、とのこと。
とても、分かりやすいメッセージです。
詳細のご紹介は、こちらをご覧いただく(鈴木康友浜松市長マニフェスト)として、
①「子育て世代を全力で応援」とする政策の一環として、
「保育園の待機児童ゼロ実現」
「浜松なら安心して産める→Birth Center創設」
など、子育て世代にとって魅力的な政策が掲げられています。
②「地域一体の教育で、未来の浜松をつくる」政策の一環として、
「教員の資質向上のための浜松教師塾の創設」
「こども安全課の創設」
なども、浜松のこどもは浜松が責任をもって育てるという市長の強いメッセージです。
さらに対談が進むうちに、浜松市と私の住む新宿区で、実は大きな共通項があることに、気づいてきたのです。
それは、在住外国人が多いこと。
ちなみに浜松市における学齢期の外国人子女の就学率は79.9%(平成17年、旧浜松市データ)。2割のこどもたちが、学校に通っていないことになります。
このままでは、母国語も日本語も、両方とも満足に話せないまま大人になってしまう。親も日本語を話せない家庭では、日本社会とのコミュニケーション自体が取れないのです。
日本社会に溶け込めない外国人を生み出してしまうことは、様々な弊害の温床になるとの指摘もされているところです。
この点、浜松市では補助教員の充実や外国人学校への支援強化など、外国人子女が共生できる社会づくりに力を入れていることも強調されていました。
国における『こども第一主義』――。
それは、子どもにツケをまわさない!ことかもしれません。
平成22年(2010年)5月 |