社会保険労務士法人長谷川社労士事務所

SNSを駆使して、素早く、美容室に人を集めよう

21.07.06
業種別【美容業】
dummy
ネット社会である今、SNSは美容業界においても、集客につながるツールとして注目されています。
実際に美容室の集客に活かしたくとも、「若者向けの内容にするのは難しい」「細かな情報発信にまで手が回らない」と思い、二の足を踏んでいる人もいるかもしれません。
しかし、SNSは、得意とする技術やキャンペーンなどを最も広範囲に、素早くアピールできる方法といえます。
Twitter、InstagramなどさまざまなSNSの特徴と活用のコツを理解し、自店にあったやり方で集客につなげましょう。
dummy
『誰に』『何を』伝えたいのか明確にする

オンラインで気軽にコミュニケーションが取れるSNSは、さまざまな企業で広告ツールとして活用されています。
パソコンやスマートフォンがあれば誰でも簡単に始められるため、開始のハードルは高くはないものの、投稿内容を集客につなげるには工夫が必要です。

まず始める前に、以下の項目をしっかり固めておきます。

(1)誰が対象なのか?(年齢、性別、エリア、職業など)
(2)何を伝えたいか?(お得情報、魅力やスキル、最新情報など)
 
SNSで個人的な内容を発信するのとは違い、宣伝目的としてのSNS発信では、ターゲットと目的を明確にしなければいけません。
情報が、届いてほしい人に正しく伝わらなければ、意味がありません。
忙しい美容師が、業務の合間をぬって行うには、できる限り的を絞り、端的な内容を発信するのが最も効率がよいことといえます。

SNSで美容室の情報を発信することは、まだ店舗の存在を知らない潜在顧客や、すでに店舗を知ってくれている見込顧客の両方を獲得できる可能性もあり、1つ1つの投稿が集客へとつながっていきます
HPがない店舗は特に、自店の存在やよさを知ってもらうツールの一つとして、SNSでの発信にトライしてみてもよいかもしれません。


SNSの特徴を押さえておこう

私たちの生活に浸透しているSNSですが、その種類はさまざまです。

たとえば『Facebook』は、実名での登録が原則となるため、ほかのSNSに比べて“炎上”や“誹謗中傷”のリスクは低いといえます。
『Twitter』は投稿の仕方がシンプルで情報拡散力も高く、SNSが初めてでも導入しやすいといえるでしょう。
同じく投稿がしやすく、写真の編集や加工ができることで支持されているのが『Instagram』です。
Facebook、Twitter、Instagramは、3つまとめて更新していくことで、よりターゲットへ情報が届きやすく、目につきやすくなります

このほか、国内で月間約8,800万人が利用している(2021年3月末時点)という『LINE』も、情報拡散ツールとして活用できます。
LINE公式アカウントを取得すれば、“友だち追加したユーザー”に対してメッセージを発信できたり、配信したショップカードの管理やクーポンを発行したりすることも可能です。

そして、近年注目されている動画系SNS『YouTube』や『TikTok』は、ターゲットが若者中心の場合に効力を発揮します。
たとえば、サロンに新しい機材を導入した際に、『どんなふうに施術されるのか』『どんなサービスなのか』を動画でわかりやすく伝えることができます。
特にYouTubeは、ほかのSNSよりも長い動画をあげられますし、ライブ配信なども行えます
自店オリジナルのヘアスタイルやヘアケア方法などを伝えやすく、来店につながる可能性も高くなります。

SNSは、店舗の規模に関係なく、一律無料で、思い立ったらすぐにでも始められることが最大のメリットです。
それぞれの長所を見比べ、何度かのテスト発信を行いながら、本格導入を検討しましょう。


SNS活用の前に気を付けておきたいポイント

集客のためのツールとしてSNSを取り入れる場合、発信する情報量が少なかったり、更新頻度が少なかったりすると、期待していたような集客効果は得られません
たとえば、プロフィール欄やアイコンが空欄だったり、直近の投稿が数週間も前だったりすると、見込み客は興味を失い、SNS上で離れてしまいます。
美容院を探している人が偶然見つけたり、ほかのWebサイトから紐づけされたSNSに初めて目を通す場合、直近2~3個の投稿までしか開かないことがほとんどです。
つまり、常に最近の投稿の内容に、新しい情報や、引きのある内容が含まれていることが大切なのです。
そのためには、見た人の心に刺さる“キャッチーな言葉”や“印象的な写真”も重要です。

また、投稿するタイミングも、閲覧数やフォロワー数を上げるポイントです。
開店前の朝や、閉店後の21時以降などは、多くの大手企業が宣伝投稿する時間帯ともいわれています。
せっかくクオリティの高い情報を発信しても、ほかに埋もれてしまわないよう、最新の投稿にしっかり目を通してもらえる時間を狙いましょう。

今や多くの人が、美容室探しや施術予約などにスマートフォンを利用しています。
そのとき目にとまるような魅力ある情報をSNSにあげておくことが、とても重要です。
そのチャンスを逃さないよう、まずは自店からどのような発信ができるか、アピールするべきポイントを考えることから始めてみてはいかがでしょうか。


※本記事の記載内容は、2021年7月現在の法令・情報等に基づいています。