TFSコンサルティンググループ/TFS国際税理士法人 理事長 山崎 泰

記事一覧

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『後悔』を経営に活かせないか?! ~英国には『後悔回避のバイアス』が足りなかった?~

16.07.14
経営全般

■ 英国『EU離脱』の衝撃先月6月24日、世界中に衝撃が走りました。 英国が国民投票の結果、「欧州連合(EU)離脱」という選択をしたのです! 『後悔先に立たず』ではありませんが、英国国民にとっても大きな損失となりかねない事態に、早々に再投票署名や議会解散という声まで上がっているとの報道にも接します。 英国の行方が、為替相場や株価、ひいては米国大統領選挙にも大きく波及しかねないだけに、毎日の報道が気になって仕方がありません。 そこで今月は、『後悔』をキーワードに、『後悔』したくないという人の想いを、様々な経営の場面に活かすことができないか、考えてみました。  皆さまは、会社の設備や証券など大きな投資をされる時、また日頃の買物や飲食をされる時、果たしてどのように意思決定されているでしょうか。 投資意思決定を研究するファイナンス論では、人は合理的な投資意思決定をするものだという「伝統的ファイナンス」と、いやいや!そうではなく、人は様々なバイアス(先入観や偏見)に基づいて、非合理的に意思決定をするものだという「行動的ファイナンス」に、大きく分かれます。(つづく) 

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女性の方が浮気しやすい??? ~『ジェンダー理論』を経営に~

16.06.14
経営全般

■ タイトルを見ただけだと、怒られてしまいそうですが。。。タイトルを見ただけだと、女性の皆さまには、怒られてしまいそうですが・・・決して、そんな不埒な内容ではありません。ご安心を。今月は、ジェンダー(性別)の違いを、顧客開拓や顧客維持等の経営戦略に活かせないか!? を考えてみたいと思います。 ■ TBSテレビ「林先生が驚く初耳学!」5月22日放送、TBSテレビ「林先生が驚く初耳学!」は、とても興味深い内容でした。美容室、美容学校、エステサロン、飲食店舗等々、接客をともなうクライアントとの打ち合わせが、ちょうど短期間のうちに続いたこともあり、「どうすれば、リピーター率が上がるだろうか?新規顧客開拓につながるだろうか?」を、考え続けていた時期だけに・・・男性客と女性客の違いに焦点を当てるテレビ番組を、ふと体ごとのめり込むような感じで見つめていました。(つづく)

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“接触”を経営に活かしたい! ~“接触頻度”と“単純接触効果”~

16.04.14
経営全般

■ “接触頻度”4月は、まさに入学・入社シーズン。様々な出会い、ふれあいがある季節です。 そこで今月は、お客さまはじめ大切な方との“接触”について考えてみたいと思います。 弊社でも特に会計事務所部門では、毎月、お客さまのもとに巡回監査訪問して、経営者や経理担当者の皆さまと、しっかりとコミュニケーションがとれているどうか、いわゆる“接触頻度”を、毎週のミーティングで確認しています。 各担当者は、前週にコンタクトしたお客さまの業務報告を一生懸命してくれるのですが・・・実は私自身が目を凝らしてチェックしているのは、担当者から報告がない、いわば接触していないお客さま、前回訪問から時間が空いてしまっているお客さまがいないかどうか!です。会社でも、特に営業部門等に関しては、既存や新規見込みのお客さまとの“接触”に留意されていることが、多いのではないでしょうか。 (つづく)

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創業者の“魂”~シャープの創業者・早川徳次氏~

16.03.13
経営全般

■ シャープが、鴻海傘下に日本でも有数な大企業・シャープが、台湾企業・鴻海(ホンハイ)精密工業に買収・・・との報は、日本のみならず台湾でも、大きな耳目を集めました。 国内上位のこれだけの大手電機メーカーが、会社まるごと、外資企業の傘下に入るという、前代未聞の出来事! シャープに関わる一連の報道を目にして、様々な想いも胸中を巡りますが、やはりこのような大きな節目で、想いをいたすのが創業者です。(つづく)

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『レモン市場』~レモンとピーチ、どちらがお好き?~

16.02.12
経営全般

■ レモンとピーチ、どちらがお好きですか?立春も過ぎ、穏やかな春の訪れを感じる季節になりました。1月は、新年会など、なにかとお忙しくお過ごしになられたことかと思います。 幼い頃は、新年会で手土産にもらった菓子折りを持って帰ると、喜んで飛びついてきた娘も、年ごろになると「太るから」といって、今ではかえって怒られる始末。 もっぱら最近は、手土産の菓子折りは会社に、自宅にはスーパーに帰り際に立ち寄って買う野菜や果物ばかり。。。 今月は、そんな果物の名前も登場する話題・・・皆さまは、「レモン」と「ピーチ」、どちらがお好きですか?(つづく)

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『経営力』を磨く訓練を! ~人は、関心がないことには目に入らない!?~

15.10.14
経営全般

■ 『経営』という仕事・・・ご存知ですか?『経営』という仕事・・・ご存知ですか?皆さまは、このように問われたら、何とお答えになりますか? 先月、私が所属するTKC東京都心会が主催する秋期大学で、経営コンサルタント・小宮一慶氏をお招きした講演会を開催し、まさにこの『経営』『経営力』について、深く考える機会となりました。『経営という仕事』のチカラを鍛えていくために、欠かせない内容だったので、是非とも皆さまにご紹介させていただきたいと思います。 まずなによりも、会社には、営業・経理・製造・人事とも、そして管理とも異なる、「経営」という独立した仕事があるということを強く意識しよう!という指摘です。果たして、「経営」とは? (つづく)

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ゲーム理論に学ぶ『囚人のジレンマ』~「裏切り」か「協調」か~

15.09.14
経営全般

■ ゲーム理論今月は、ゲーム理論です。ゲーム理論とは、社会において自社の行動が、競合他社に対してなんらかの反応を引き起こし、それがまた自社の行動に影響してくる・・・という、さもゲーム的な状況のなかで、競合する企業間の相互作用・競争行動を分析して数字に表していくものです。 ■ “囚人のジレンマ” “囚人”というと、名前は少し物騒ですが、“囚人のジレンマ”とは、ゲーム理論の代表的なモデルで、非協力ゲームのひとつです。 社会のなかでお互いが協力し合うことが、より良い結果を招くことがわかっていても、自分だけが協力しない方が、目の前の利益を得られるような状況になると、目先の損得だけを考えて、お互いに協力しなくなってしまう・・・そんな一種の“ジレンマ”のような理論です。 1950年に、数学者のアルバート・タッカーが考案した際、ゲーム理論を囚人の黙秘や自白に例えたことから、“囚人のジレンマ”という名前が付いています。各個人が合理的に選択した結果が、必ずしも社会全体にとって望ましい結果とはならない・・・その意味で、社会的ジレンマとも呼ばれています。 (つづく)

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ノイズキャンセリングに学ぶ『リスクヘッジ』~ビジネスのリスクを、どう分散するか

15.08.13
経営全般

■ “ノイズキャンセリング”ヘッドホン暑い夏、ただでさえ蒸し暑い電車の中などで、他の乗客がされているヘッドホンから漏れてくる、大音量で流れてくる音楽・・・気になった経験のある方、少なくないのではと思います。“ノイズキャンセリング”ヘッドホン・・・ご存知でしょうか。電車や航空機などで、音楽はじめ様々な音声を聞くときに、電車の走行音やエンジンなど、周囲の様々な騒音をカットしてくれる、まさに“ノイズキャンセリング”なのです。最近は、英語のリスニングや集中して勉強・仕事をするときなどに、周囲の雑音で気が散らないように、この“ノイズキャンセリング”ヘッドホンを使われる方も多いようです。付けている人は、大きな音量で音楽を聞く必要がなく、静かな環境で低音量でも音声が聞き取れるので、周囲の人達にも、音漏れで迷惑をかけることがなくなる・・・というものです。 (つづく)

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『経営理念』のチカラ!

15.05.14
経営全般

■ 長年、企業を存続できる喜び印刷業を創業した亡父の時代から、私自身もお世話になり、印刷業界を長年牽引されてきた方の経営される印刷会社の社長交代に伴う就任祝賀会が、先月開催されました。長年務めた社長を、娘婿の新社長にバトンタッチされ、新会長として万感の想いを込めた挨拶・・・とても心に残りました。 「社長交代はもとより、これまで60年超にわたって企業を存続できたことを、創業者が一番喜んでくれました」 「昨年の段階で、一年後には社長交代を・・・と創業者に打診した時、その際の社長就任パーティーは、長年の感謝の意を込めて、是非とも盛大に行って欲しい!」 一年前、初代社長でもある創業者に、そう乞われたそうなのです。会費を強く固辞された会社の姿勢にも、その思いを深く感じました。■ 原動力は『経営憲章』 新会長が、かつて社長に就任した当時、今から遡ること25年。 当時は、会社は財政的にもあまりゆとりがなく、盛大な社長就任のお披露目が叶わなかっただけに、次の社長交代期には盛大に・・・というのが、初代の悲願だったというのです。            「社長交代は、決して3~4年という短いスパンではなく、 20~30年越しの、長いスパンでの会社にとっての一大プロジェクト!」 確かに私自身、数多くのクライアントと仕事をさせていただくなかで、事業経書ほど難しいものはないと、実感しています。 最近、会計事務所経営者のなかでも、“逓増定期保険に加入”される諸先輩が増えています。“逓増定期保険加入”にあたっては、退職予定年齢に達した時に、返戻金がピークになるように設計書を作成することが求められるだけに・・・必然的に、リタイアするタイミングを決める必要性に、迫られるからです!(つづく)

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“軒先ビジネス”・・・ビジネスコンテストもTKCも先見の明!

15.03.17
経営全般

■ ビジネスコンテストYOAKE 3月6日、東京証券取引所で開催された、株式会社ウィルグループ主催のビジネスコンテストBusiness Contest YOAKE。 2014年11月に予選スタートして、決勝までに3回の予選会を開催。 50社を超える応募の中から最終的に選ばれた7社が、決勝に進むことに。 厳重すぎるほどの警戒のなか、東京証券取引所内のプレゼンテーションステージにて開催されました。  新しい時代を見据える、革新的なプレゼンテーションに、何度も唸ってしまったのです!! 【決勝出場企業】  ①軒先株式会社 ②TRAVEE ③セイムクリック株式会社 ④ワークシフト・ソリューションズ株式会社 ⑤Up performa Co.,Ltd ⑥グリッドマーク株式会社 ⑦株式会社アビリティー(つづく)