『後悔』を経営に活かせないか?! ~英国には『後悔回避のバイアス』が足りなかった?~
■ 英国『EU離脱』の衝撃先月6月24日、世界中に衝撃が走りました。 英国が国民投票の結果、「欧州連合(EU)離脱」という選択をしたのです! 『後悔先に立たず』ではありませんが、英国国民にとっても大きな損失となりかねない事態に、早々に再投票署名や議会解散という声まで上がっているとの報道にも接します。 英国の行方が、為替相場や株価、ひいては米国大統領選挙にも大きく波及しかねないだけに、毎日の報道が気になって仕方がありません。 そこで今月は、『後悔』をキーワードに、『後悔』したくないという人の想いを、様々な経営の場面に活かすことができないか、考えてみました。 皆さまは、会社の設備や証券など大きな投資をされる時、また日頃の買物や飲食をされる時、果たしてどのように意思決定されているでしょうか。 投資意思決定を研究するファイナンス論では、人は合理的な投資意思決定をするものだという「伝統的ファイナンス」と、いやいや!そうではなく、人は様々なバイアス(先入観や偏見)に基づいて、非合理的に意思決定をするものだという「行動的ファイナンス」に、大きく分かれます。(つづく)