社会保険労務士法人長谷川社労士事務所

初回カット料金3万円。どうしたら近づけられるか

14.01.12
業種別【美容業】
dummy
2013年7月、東京・代々木の美容会館で行われた
「BA東京 サロン繁栄勉強会」。

サロンでの営業実例を挙げながら行う、
座談会形式の勉強会は100名近い参加者で大いににぎわった。

そんななか、講師として登場した土屋雅之氏。

土屋氏は東京・銀座で
ヘアーセラピーサロン「AIO-N GINZA」を構えるが、
初回カット料金は3万円だという。
dummy
となりのヘアサロン

その理由はどこにあるのだろうか。
講演の一部から探ってみよう。

まず「トップ(経営者)次第ですべてが変わる。
年齢は関係なく、気づいたときからスタート」と、
取り組みへの考え方を話し始める土屋氏。
続けて初回カット料金3万円について、
初回のみ30分のカウンセリングがあり、
そこに1万円の価値がある。ここがポイントだという。

「美容師とは、容姿を美しくする人であり、
一般の方からは手に職のある技術職とみられている。
しかしそうではなく、美容師はカウンセラーだと
私は思い続けている」(土屋氏)

技術はできて当たり前。
美容師の本質はカウンセラーだというのだ。
ゆえに土屋氏は、技術1:人格9だと考えているという。

「もちろん技術の向上には努力してきたが、
それはお客さまの悩みに120%応えたいがため。
何をしたら悩みを補えるのか。技術のやり方ではなく、
お客さまの悩みを補えることが本質。
もっと大事なことが、気持ちまで変えること。
お客さまは美容のプロと話したくて来店している。
そうしたことが今また、求められている」(土屋氏)

技術よりもお客さまの悩みに応えること。
そこに重きを置くのが土屋流。
初回カット料金3万円の秘密は技術ではなく、
土屋氏の人格にあるようです。


次回の「となりのヘアサロン」は
「カットでは集客できない」をお届けします。


【記事提供元】
サロンオーナー2013年8月号(理美容教育出版)