社会保険労務士法人長谷川社労士事務所

“ゆとり世代”に合った教育法でスタッフの定着をはかる

17.12.08
業種別【美容業】
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厳しい修行に耐えきれず、すぐに辞めてしまう……。 
そんな今どきの若者をどう一人前の美容師に育てるか、悩みますよね。 
また、スタッフの定着率はサロンの信頼にもつながります。 

今回は、スマホを使いこなし、「プライベートの時間も十分に確保したい」と考える現代の若者に合った教育法を採用している、あるサロンの取り組みをご紹介します。
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美容師向けの管理アプリを活用 

営業終了後、毎日遅くまで練習して技術を磨く――。
そんな研修方法を見直したのが、東京・文京区で2店舗を展開するサロン・Bです。 

Bの代表は、「遅くまでの練習でスタッフが疲弊してしまうことは、スタッフにとってもサロンにとっても不利益です。サロンワーク中に学べて、営業時間外の練習をなるべく減らせるような仕組みを構築しました」と話します。 

そこで活用しているのが、美容師向けの管理アプリ『Beauty Producer』です。 
スタッフの入社~デビューまでのスケジュール管理ができ、“12月1日はヘアカラーの練習をする”といった練習内容も把握することができます。 

また、デビューまでに学ぶべきテクニックはすべて動画で撮影し、アップロードしているため、アプリ上でいつでも見ることができます。 
そのため、休日や通勤時間などを活用しながら、動画を見て予習することができるのです。 


“やり方”だけでなく、“あり方”も考えさせる 

しかしながら、“技術さえスムーズに覚えられたらOK”というわけではありません。 
長く働き続けてもらうには、技術だけなくサロンの理念、すなわち美容師としての“あり方”をスタッフに伝え、共感してもらうことが大切です。 

たとえば、このサロンでは『スタッフに愛を、お客さまに愛を、地域に愛を、愛を持ってすべてに美を、美を通じてすべてに愛を』という理念を掲げており、ミーティングのたびに共有しています。 

もちろん、理念を唱えるだけでなく、代表自らが実践することを忘れていません。 
アシスタントでも金銭面で苦労しないよう、給与や賞与、社会保険、福利厚生などといった形で、スタッフへの“愛”を示しています。 

スタッフが安心して接客できることが、お客様への“愛”となり、結果としてお客様からの信頼の獲得につながるのです。 



となりのヘアサロン
 

【記事提供元】サロンオーナー 2018年1月号(理美容教育出版)