社会保険労務士法人長谷川社労士事務所

建設業における安全対策について

17.04.07
業種別【建設業】
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すべての業種において安全対策は重要視されていますが、特に建設業界においてはその重要度は高いです。 

今回は、建設業における安全対策について、ご説明したいと思います。
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■建設業における安全対策の難しさ 
建設業は工場等に比べ、安全対策が難しいと言われています。その理由は次が挙げられます。 

・完成物のほとんどがオーダーメイドである 
・現場には自社だけではない、下請工事業者が多数存在している 
・現場にいるメンバー全員が一緒に働く期間が、工期の間だけに限られている 

1つ目の「オーダーメイドである」がわかりやすい例です。完成物のほとんどにおいて、同じ構造物はありません。 

工場であれば共通した工程が存在するケースが多く、対策すべきポイントを絞りやすいと言われてます。しかし、建設現場はどこにどんなリスクが潜在するのか、一覧化するだけでも大変です。 


■ミスは必ず発生する 
人間は必ず失敗します。完全無欠でまったくミスしない人は存在しません。 

多くのミスの要因は推測されていますが、建設業界において最近特に言われているのが「高齢化に伴う機能的低下」です。 

高齢化が進んでいることでの注意力低下、身体能力低下、疲労などが原因のミス発生が懸念されています。 

ミスは発生しないことが最善ではありますが、ミスが発生しても事故につながらず、影響を最小限に食い止める方策が求められています。 


■安全対策の一例 
建設業界においてさまざまな安全対策が行われていますが、先進的な事例をご紹介します。 

・安全衛生に関する規格を独自に策定し、現場全体に周知徹底している 
・男性ではなく女性の筋力を前提として安全対策を図っている 
・中堅企業においてすべての現場を代表取締役自らが回り、監査している 
・ヒヤリハットについて、元請け、下請け、現場の場所を問わず、情報を蓄積し、共有する仕組みを構築している 

今後も建設業では安全対策が重視され、点検項目の増加が予想されています。いろいろな先進的な事例を参考にしながら対策を講じていくと効果的です。 


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[プロフィール] 
崎田 和伸(さきだ・かずのぶ) 
行政書士法人Asumia 代表社員、あすみあグループ代表。行政書士。1973年生まれ。広島県出身(在住)。コネなし・カネなし・経験なしという状況で2000年開業。前職がレンタルDVD店フリーターという珍しい経歴を持つ。現在、一人親方から完成工事高400億円の建設会社まで、幅広い顧客を持つ。建設業に関わる許認可分野において、中国地方5県トップクラスの実績を有している。 
ホームページ:http://ken-hiroshima.com/