中小企業の自社株の事業承継で使える施策とは?
中小企業の「事業承継」は、単に経営の担い手たる後継者を定める作業だけの問題ではありません。 「事業承継」の主要な要素としては、 下記の3つが挙げられます。 (1)経営権の承継:経営を担う役員の交代、そのタイミング等 (2)資産の承継:自社株だけではなく、事業用に提供している社長の個人資産たる不動産などをどう引き継ぐか等 (3)知的資産の承継:特許権や著作権、社内で蓄積した技術・ノウハウ、顧客情報など目に見えない資産を後継者にしっかりと引き継ぐこと等 上記のうち、「(2)資産の承継」の中でも、贈与税・相続税の課税対象となる「自社株」という財産の譲渡のタイミングや、それに伴う経営権のスムーズな移譲などの論点があり、会社経営における最重要課題の一つとなっています。 そこで今回は、中小企業の「自社株」の事業承継について、使える代表的な施策について簡潔にご紹介します。