経営に役立つ「ランチェスター戦略」とは ≪その6≫
勝利をもたらす‟ランチェスター戦略”。
弱者の戦い方には「5つの視点」が必要です。
その5つを順番に説明していきます。
今回は、その中から「(2)一騎打ち戦」と「(3)一点集中戦」をご説明します。
5つの視点の1つ「(2)一騎打ち戦」
「一騎打ち戦」は、競合が少ない場所で戦おうという考え方です。
ライバルが多くいる場所で戦いを挑んだら、
強者でない者が強者との勝負に勝てる可能性は
著しく低くなるでしょう。
「差別化を図る」ことにより、言い換えれば、
狭いニッチな市場で勝負をすることで
一騎打ちとは言わないまでも、
二者間競合にできるだけ近い形の状況を作り出すことを目指します。
これにより、戦う相手が強者であっても、
自分がその市場において強者(1位)になる確率を上げるのが「一騎打ち戦」です。
5つの視点の1つ「(3)一点集中戦」
続いては、「一点集中戦」です。
これは一言でシンプルに言い表せます。
採択した戦略は、「脇目もふらず一心不乱に全力で取り組もう」
という考え方です。
弱者は量的にも質的にも強者にはかないません。
限られたリソースは集中して一点投下し、
強者に立ち向かうことこそ弱者が選ぶべき戦略です。
次回は「5つの視点(4)接近戦」です。