司法書士法人 宮田総合法務事務所

経営に役立つ「ランチェスター戦略」とは ≪その8≫

24.06.23
ビジネス・事業経営にお役に立つ情報
dummy

勝利をもたらす“ランチェスター戦略”。

弱者の戦い方には「5つの視点」が必要です。
その5つを順番に説明しておりますが、
今回は、最後の5つ目、「陽動戦」です。

dummy

これは、言い換えると「フェイク・ゲリラ戦」とも言えます。
弱者ならではの戦略といえるでしょう。

真正面から勝負をすると強者には負ける可能性が高いです。
例えば、商品やサービスを世間に広く宣伝したいと考えたら、
大資本を持つ大企業ならば、芸能人を使ったテレビCMや
大きな駅前の看板・デジタル広告などで
大々的に広告宣伝を展開すれば、大きな効果が期待できるでしょう。
この戦いにおいては、資金力のない弱者では勝ち目が低くなります。


そこで、「局地戦」で絞ったエリア内に、
自分たちでポスティングを行ってみるというのも
ゲリラ戦の考え方のひとつです。
直接お客様と接することから、これは「接近戦」にも通じてきます。
狭い地域に自分たち自らでポスティングを行うことは、
効率が悪く、逆に強者にはできない戦い方です。
だからこそチャンスとなるのです。


さらに、A点でやるふりをして、
強者が来ないようなB点でサッと一点集中して、
ゲリラ的に展開することでさらに効果的な成果を目指します。
例えば、スーパーにおいて、
「1家族につき2本まで、牛乳1本80円!」という
特売のチラシを出しつつ、多くの来店客を確保できた際には、
利益率の高い別の商品を買ってもらうことを狙う作戦です。


強者が狙わないエリアや分野などを徹底的に考えて
フェイク・ゲリラ戦を仕掛ける。
そうすることで、その部分においては
強者を圧倒できる場面が出てくるでしょう。


弱者だからこそ採れる
これら5つの視点で強者になる、
これが「ランチェスター戦略」における
弱者の戦い方の基本的な考え方です。