宮田総合法務事務所

経営に役立つ「ランチェスター戦略」とは ≪最終回≫

24.07.09
ビジネス・事業経営にお役に立つ情報
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【ランチェスター戦略を成功させるポイント】

最後に、ランチェスター戦略を企業で採り入れ

成功させるためのポイントをご紹介します。

 

何より一番大切なのは

「最初は成果が出なくても徹底してやり切ること」です。

一番多い企業の失敗の大半が、

なんとなく初めていつの間にか止めてしまっていることです。

 

当初立てた戦略がうまくいかなかったのであれば、

一体どこで失敗したのか、

どこに問題があったのかを分析して改善する。

とにかく中途半端な段階で止めてしまっては

絶対に成功しません。

 

失敗を分析するためには

「行動計画」と「数値目標」が必要です。

5W1Hをはっきりさせた行動計画と、

いつまでに何をどのくらい達成させるのかを

明確にした数値目標がなければ、

何が成功でどうなったら失敗なのかが

分からなくなってしまいます。

 

立案した行動計画と数値目標は

しっかりマネジメントして運用しましょう。

経営者の頭の中だけで納めてはダメです。

 

むしろ、経営者が先頭切って実践する。

現場から「社長! これは我々の仕事ですから!!」と

ストップを掛けられる勢いで

経営者が本気で取り組んでいれば、

必ず成功するでしょう。

 

とはいっても

「理屈は分かった。やったほうがいいのも分かった。

でも、うちの会社にどう当てはめていいのか分からない」

そういう経営者の方は多いと思います。

 

そんなときは、

経営者の身近に各種の専門家を置いて、

しっかりと相談されることもおススメです。

具体的には・・・

税務・会計関係は税理士・公認会計士、

企業法務・法律関係は弁護士・司法書士などの法律専門職、

財務・運用関係は保険プランナー・FP、

人事・労務関係は社会保険労務士・人事コンサルタント、

営業戦略関係は経営コンサルタント・・・。

これらの専門家に相談をし、コンサルティングチームとして

多面的視点から総合的に経営戦略を立てていくことは

結果として企業の発展への近道になることでしょう。

 

「ランチェスター戦略」は、

ビジネスを成功させるための原理原則です。

企業の大小や業種業態を問いません。

 

資金力がないから、技術力がないから、

有名じゃないから、社員が少ないからなど、

大手企業と比べて初めから

負けた気になってしまったら勝負は終わりです。

 

中小企業には中小企業の、

弱者には弱者だからこそできる戦い方があります。

 

ぜひ、ランチェスター戦略で、

これまでとは違った経営の考え方を採り入れ、

新たな切り口で明日の成功を

つかみとっていただければと願っています。