今年の路線価からみる地価の傾向
7月1日に国税庁が今年の路線価を公表しました。路線価とは、相続税・贈与税の計算をする際に使用する土地の評価額の基準となるもので、ある道路に面している土地についての1㎡当たりの単価です。国税庁のHPで誰でも見ることができます。http://www.rosenka.nta.go.jp/実際に土地の評価額を計算する際は、路線価に各種の補正計算をして算出しますが、単純に路線価×面積で評価額のある程度の目安がつきます。毎年1月1日時点の地価公示価格、不動産鑑定士等による鑑定評価額等をもとに地価公示価格の8割程度を目処に定められています。ちなみに、地価公示価格は国土交通省が土地の取引価格の指標として毎年3月下旬に公表しているものです。今年(平成27年)の路線価は、全国平均では若干下落していますが、首都圏、大阪、名古屋の三大都市圏の平均では上昇しています。昨年くらいから全国的に下げ止まりの傾向があり、三大都市圏の平均では上昇が続いています。