家族信託にランニングコストは発生するのか
高齢の親の財産について子世代を中心とした家族で管理し、円満円滑な承継にまで繋げる仕組みとして重宝されている「家族信託」。 導入する際には、家族会議を何度も開催する手間がかかります。また、家族信託の設計を担う法律専門職に支払う報酬、信託契約公正証書を作成する際の公証役場の手数料、不動産の信託登記費用など、家族信託を実行する際のコスト(初期費用)もそれなりにかかります。 では、一旦スタートした家族信託について、ランニングコスト(継続的な維持運営費)はかかるのでしょうか? 本稿では、この点について検証します。