箱根駅伝敗者の弁に学ぼう。そして、おめでとうございますPart2
前回、
箱根駅伝の創価大学の敗因について書きました。
前回の内容はこちら
衝撃的な結末だったので、
その勝ち方よりも負け方がクローズアップされています。
戦術的に見れば、
「適所適材マネジメントの失敗」
が最大の敗因だったのですが、
戦略的に見るとまた違った面が明らかになります。
それは、
チームの目標が総合3位だったことです。
箱根駅伝の創価大学の敗因について書きました。
前回の内容はこちら
衝撃的な結末だったので、
その勝ち方よりも負け方がクローズアップされています。
戦術的に見れば、
「適所適材マネジメントの失敗」
が最大の敗因だったのですが、
戦略的に見るとまた違った面が明らかになります。
それは、
チームの目標が総合3位だったことです。
目標の設定が及ぼす影響の大きさ
創価大学は昨年、初めてシードを獲得しました。
シードを獲得したうえで、
今年の箱根の目標をどうするか、
学生を含め考えたそうです。
その結果、でてきた答えは、
「総合3位を目指す」
というものでした。
現実的には、
総合3位という目標でもとても高いものでした。
チームは1年間、
その目標に向かって努力してきました。
チームのメンタルモデルは、
頑張って3位!
というものでした。
それが、最終区で普通に走れれば優勝。
という状態になったのです。
チームの目標が、
最初から優勝であれば、
アンカーも平常心で走れたかもしれません。
しかし、極度の緊張で、
普段通りの走りが出来なかったのではないか・・。
と私は考えています。
目標は優勝!
と設定できる実力が無かったことが、
根本的な敗因だったのです。
会社経営においても、
「来年どうなるか分からないのに、
ヴィジョンや目標を設定するのはムダ」
と考える方もいます。
しかし、目標があるから、
不足の事態が起こっても、
諦めずに行動する事ができるのです。
走り高跳びの実験で、
バーの有る無しで跳躍すると、
バー(目標)がある方が成績が良い。
という結果が出るそうです。
人間は、目標があった方が、
力を発揮する生き物だと言えます。
新年の目標をまだ立てていない方も、
一度目標を立ててみてはいかがでしょうか?
「おめでとう」のワケ
創価大学は、大学長距離界では新興勢力といえます。
今回の結果も、
真の実力がついていなかったからだと言えます。
榎木監督自体も、
「私自身が指導者としてまだまだ優勝できるチームづくりっていうのは、2年では早いっていう風に言われているのかなと思いますので・・。」
と言っていたので、
来年は優勝できるよう、
目標を高く掲げて頑張ってもらいたいですね。
結果的に優勝できなくて良かったと考えているのは、
もし今回優勝していたら、
今回の「成功パターン」から抜け出せず、
1発屋で終わってしまった危険性を感じているからです。
日本経済がバブル崩壊から復活が遅れたように、
人は成功パターンを変えることに大きな抵抗感があります。
今回、マグレで優勝してしまったら、
マグレの成功パターンに陥る可能性があったのではないか・・。
私はそう感じずにはいられません。
今後何度も優勝を争う真の強豪を目指すのであれば、
今回は負けても良かったのではないでしょうか。
人は失敗から多くを学ぶ。
チームビルディングのコンサルでは、
働き方を変えてもらうために、
企業のの課題に応じて研修を行います。
その研修では、
必ずゲームを始めとする、
「体験型学習」を行います。
ワイワイと楽しみながらゲームを行うが、
上手くいかない・・。
研修にゲームを取り入れるのは、
その後に、上手くいかなかった理由を学べる研修を行うので、
研修の効果が高まるからです。
「失敗学」という教育学問分野があるように、
ヒトは失敗から多くを学びます。
箱根駅伝という大きな舞台で、
逆転負けを喫した経験は、
監督や選手に大きな学びを与えたはずです。
その学びが、
これからの人生というマラソンで勝つうえで、
大きな原動力となるでしょう。
20年後に彼らが、
あの時の悔しい経験があったから・・・。
と、笑顔で語り合っている姿がイメージできます。
彼らの今後の人生の活躍を祈っています!
・・・こんな気持ちになるのも、
きっと私がオジさんになったからでしょう(笑)
長文最後までお読みいただいて、
ありがとうございます。
創価大学は昨年、初めてシードを獲得しました。
シードを獲得したうえで、
今年の箱根の目標をどうするか、
学生を含め考えたそうです。
その結果、でてきた答えは、
「総合3位を目指す」
というものでした。
現実的には、
総合3位という目標でもとても高いものでした。
チームは1年間、
その目標に向かって努力してきました。
チームのメンタルモデルは、
頑張って3位!
というものでした。
それが、最終区で普通に走れれば優勝。
という状態になったのです。
チームの目標が、
最初から優勝であれば、
アンカーも平常心で走れたかもしれません。
しかし、極度の緊張で、
普段通りの走りが出来なかったのではないか・・。
と私は考えています。
目標は優勝!
と設定できる実力が無かったことが、
根本的な敗因だったのです。
会社経営においても、
「来年どうなるか分からないのに、
ヴィジョンや目標を設定するのはムダ」
と考える方もいます。
しかし、目標があるから、
不足の事態が起こっても、
諦めずに行動する事ができるのです。
走り高跳びの実験で、
バーの有る無しで跳躍すると、
バー(目標)がある方が成績が良い。
という結果が出るそうです。
人間は、目標があった方が、
力を発揮する生き物だと言えます。
新年の目標をまだ立てていない方も、
一度目標を立ててみてはいかがでしょうか?
「おめでとう」のワケ
創価大学は、大学長距離界では新興勢力といえます。
今回の結果も、
真の実力がついていなかったからだと言えます。
榎木監督自体も、
「私自身が指導者としてまだまだ優勝できるチームづくりっていうのは、2年では早いっていう風に言われているのかなと思いますので・・。」
と言っていたので、
来年は優勝できるよう、
目標を高く掲げて頑張ってもらいたいですね。
結果的に優勝できなくて良かったと考えているのは、
もし今回優勝していたら、
今回の「成功パターン」から抜け出せず、
1発屋で終わってしまった危険性を感じているからです。
日本経済がバブル崩壊から復活が遅れたように、
人は成功パターンを変えることに大きな抵抗感があります。
今回、マグレで優勝してしまったら、
マグレの成功パターンに陥る可能性があったのではないか・・。
私はそう感じずにはいられません。
今後何度も優勝を争う真の強豪を目指すのであれば、
今回は負けても良かったのではないでしょうか。
人は失敗から多くを学ぶ。
チームビルディングのコンサルでは、
働き方を変えてもらうために、
企業のの課題に応じて研修を行います。
その研修では、
必ずゲームを始めとする、
「体験型学習」を行います。
ワイワイと楽しみながらゲームを行うが、
上手くいかない・・。
研修にゲームを取り入れるのは、
その後に、上手くいかなかった理由を学べる研修を行うので、
研修の効果が高まるからです。
「失敗学」という教育学問分野があるように、
ヒトは失敗から多くを学びます。
箱根駅伝という大きな舞台で、
逆転負けを喫した経験は、
監督や選手に大きな学びを与えたはずです。
その学びが、
これからの人生というマラソンで勝つうえで、
大きな原動力となるでしょう。
20年後に彼らが、
あの時の悔しい経験があったから・・・。
と、笑顔で語り合っている姿がイメージできます。
彼らの今後の人生の活躍を祈っています!
・・・こんな気持ちになるのも、
きっと私がオジさんになったからでしょう(笑)
長文最後までお読みいただいて、
ありがとうございます。