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ゲームと現実の区別ぐらい出来るでしょ!?VRの世界・・・大橋です。

16.07.08
職員通信2
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たとえば少年犯罪が起きて、その少年の部屋にホラーゲームが置いてあったりすると、「ゲームと現実の区別がつかなくなるから犯罪を犯すのです」、なんてワイドショーでよく言われますが 、このセリフが出るたびにゲーム好きの私は非常にモヤモヤします。

いやいや、ゲームと現実の区別ぐらいできますって! 子供の頃から今でもゲームは好きでよくやりますが、「いまゲームだっけ?現実だっけ?」なんて思ったことは一度もありません。


剣を持って町の外でレベル上げしようと思ったこともないですし、カートに乗ってる時にカメの甲羅を投げたりもしません。 

私大橋は1983年、ファミコンが発売された昭和58年生まれです。 
産まれた頃にはゲームがあり、学校帰りには誰かの家で集まってスーパーファミコンで遊んで育ってきた世代です。

その世代を代表して、今回は怒ります。

ゲームと現実の区別ぐらいできます! ・・・と思っていましたが、区別できなくなりそうな未来がもうすでに来ていました。

お台場でVR体験をやってきました。
https://project-ican.com/

VRというのは「ヴァーチャルリアリティ(仮想現実)」の略で、ヘッドマウントなどを使用しコンピューターグラフィックスを投影することでサイバー空間に没入することができ仮想世界と現実世界の境目が・・・ ・・・説明難しい!

文字で説明するのはおそらく無理なので、実際に見てもらった方がわかると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=Sik2Fsphe80

要はゲームの世界の中に入ったような感覚が味わえる技術です。

いまお台場で、今年4月から10月までの期間限定で、このVRの体験スペースが開設されています。
完全予約制で、2か月先の予約までビッシリ埋まっているのですが、たまたまキャンセルかなにかで翌週の予約だけぽっかり空いておりましたので、早速申し込んで行ってきてみたわけです。

上の動画では、どこの馬の骨だか知りませんが、変なゴーグルつけてワーキャーやっていましたが、こちとら、ことゲームにおいてはそこそこ自信があります。

先述の通り、ゲームとともに成長してきました。 映画も漫画も好きですし、仮想の映像空間はそこそこ見てきているつもりです。

ちょっと視界が覆われてるぐらいで現実とゲームの区別がつかなくなるなんて・・・ と正直ナメた気持ちで臨みました。

会場には、いくつかのゲームがあります。

・高い所を歩くやつ
・スキーするやつ
・怖い病院を歩くやつ
・巨大ロボットに乗って敵と戦うやつ

などなどありましたが、まず体験したのは、スキーするやつからやってみました。

スキー板みたいなゲーム台に乗ってゴーグルをつけると、一転そこは雪景色。 360度のスキー場です。
 上を向けば空が見えますし、後ろを振り返ってももちろん後ろが見えます。 息を吐くと白くなり、顔に冷たい風が当たるので非常にリアルです。 本当にスキー場にいるような感覚がします。

足を踏み出すと、超スピードでゲレンデを滑り出します。 岩をかわし林を抜け、本当にスキーをやってるみたい!
崖だ!大ジャンプ!楽しい~!

・・・ですが、正直、これをやってみた感想は「すごいリアルなゲームだったな~」止まりでした。
確かに360度視界がゲームの中でしたし、滑る感じも非常にリアルでした。 でもこういうゲームってゲームセンターでやったことあるし、あれがちょっとすごくなった程度の感覚でした。 「面白いスキーのゲームをやったな」という感じです。

VR画面のスキー 現実のスキー

まぁこちとらゲームにおいては海千山千の猛者。
「まぁこんなもんか」と思って次に選んだのは「高所恐怖SHOW」 。高い所を歩くやつです。

ゲームも慣れてますが、高い所も割と得意な方です。
東京タワーとかに行くと、展望台で「ムリムリムリ!」とかやってる人いますが、「ほんとかよ」と思います。

ゲームの内容は、地上200mのビルの屋上にある板の上にいる猫ちゃんを助けてあげる、というもの。 上の動画にもあったやつです。

ブースに入ってみると、板が地面に置いてあり、小汚いタオルの塊みたいなのがその上に乗っかっているだけ。 ガイドのお姉さんがいて色々説明を受けます。

命綱をつけ、ゴーグルをつけてもらうと、視界はゲームの中。ビル一階のエレベーター前にいます。 右を向けば右の視界が映るし、下を向けば地面が映るのはさっきと同じ。 ガイドのお姉さんに「エレベーターに乗ってください」と言われ乗り込むと、エレベーターはぐんぐんと200mまで上昇していきます。

さて、奥さんと9か月の赤ん坊と来ていたので、かっこいいお父さんを見せたいところ。
「スキップでもしながらパッと行ってパッと帰ってきちゃうか」 と考えている間に屋上につき、エレベーターが開くと、目の前には薄い板。 ビルの屋上から、プールの飛び込み台のように板が伸びています。

現実には怖いだろうけど、所詮はゲームの中。 ちゃっと板の上に乗ります。

足元の板きれ三寸下は地上200mのはるか上空。
板がポキリとでも折れたら2秒後にはアスファルトに叩きつけられる次第です。

少し近くなった広い空。
眼下に広がる都会の街並み。
頬をなでる風。

なるほどなるほど。


うーん、なるほど。


めちゃくちゃ怖い!!
200メートルすごい高い!そして怖い!

もう一回言います。ハチャメチャに怖い。

映像は、リアルと言っても所詮はゲーム画面。 現実とは程遠い解像度で、明らかにゲームとわかる風景。

でも、念のためもう一度言うと、すっごい怖い。

リアルで高い所にいる時のように、本当に足がすくんでいます。 理性では映像だとわかってるのに、脳みそが「高い所」と認識しています。

一歩踏み出すと、板が「カタッ」と傾くもんで「ムリムリムリ!」と言っちゃいます。 東京タワーの人ごめんなさい。

なんとか板の先まで歩き、猫ちゃんが手の届くところまで来ました。 猫ちゃんはつぶらな瞳でこちらを見て鳴いています。いま自分の味方はこの猫ちゃんだけ。ゆっくりと猫ちゃん(小汚いタオルの塊)を拾って、強く抱きしめました。

足をプルプルさせながら、せっかくなので板の先端で周りをぐるりと見渡します。
スキーのやつも360度視界がゲーム空間でしたが、滑り出したらほとんど前以外見てませんでした。 が、今回は本当に360度。

足のはるか下で走ってる小さな車の見え方も、遠くのビルに反射する夕陽も、本当に高い所にいる感覚のそれです。

自分が実際に地上200mにいる感覚。 板の上でそよそよとした風を受けながら、思わず「ナメてた~」とつぶやいていました。

VR画面の猫 現実の猫 猫を拾う瞬間

現実とゲームが本当に区別できなくなる技術。 VRヘッドマウントはもうすでに市販されており、sonyからも今年10月に「PlayStation VR」が発売されます。

この発売もあるためか2016年はVR元年と呼ばれているそうで、VRはいま一番注目されている技術のひとつです。

ぜひ皆さまも一度体験してみてはいかがでしょうか。 お台場の体験は10月上旬まで。予約パンパンなので早めにどうぞ!