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大黒柱の離脱を好機に!

15.12.25
ビジネス【人的資源】
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女子サッカーを長く牽引してきた澤穂希(さわ・ほまれ)さんが、2015年限りで現役を引退することになった。「なでしこジャパン」こと日本女子代表は、2016年2月末にリオ五輪アジア予選を控えている。ピッチの内外で絶大な影響力を発揮してきた澤さんの不在を、チームは埋められるのか。サッカーファンならずとも気になるところだ。 

グループの大黒柱やコアメンバーの離脱は、ビジネスシーンでも起こり得る。組織のレベルを維持する難しさは、どんな業態のリーダーでも一度は経験したことがあるはずだ。
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選手の入れ替わりが激しいスポーツ界では、チームの顔ぶれが毎年のように変わる。そのたびに選手を補強していたら、いつもいつもゼロからチームを作り直さなければいけない。 
成功を収めているチームは、方向性が一貫している。ポジションごとの役割を明確化することで、組織の構成員に具体的な仕事内容をイメージさせることができる。 

サッカーJ1リーグで2015年の年間王者に輝いたサンフレッチェ広島も、「役割の明確化」を成功のキーワードとした。ケガ人が続出する緊急事態に直面しても、チームの戦い方=方向性がブレることはなかった。誰が出場しても、チームの水準を保つことができていたのだ。 

イメージは共有化も必要だ。「A」という仕事の進め方次第で、「B」の仕事が滞ることも、はかどることもある。「A」の担当者たちは、自分の仕事の内容を把握しつつ、どうやって「B」へつなげるか、もっと言えば「B」から「C」へのつながりまでも意識しなければならない。 

そのためには、ミーティングが欠かせない。次回の更新分では、プロスポーツの指導者が心がけるミーティングのスキルを紹介しよう。 


スポーツの視点からみる人的資源 


[プロフィール] 
戸塚 啓(とつか・けい) 
1968年、神奈川県生まれ。法政大学法学部法律学科卒業後、雑誌編集者を経てフリーのスポーツライターに。新聞、雑誌などへの執筆のほか、CS放送で欧州サッカーの解説なども。主な著書に『不動の絆』(角川書店)、『僕らは強くなりたい~震災の中のセンバツ』(幻冬舎)。 

[記事提供] 

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