富士山を沖縄に移動するには!?・・・大橋です
ようやく世界遺産にも登録された富士山。
今年も初日の出を拝む登山客で賑わいそうです。
初日の出の登頂は大変おめでたくていいのですが、聞くところ、とても寒いとの話です。
ならば、富士山が沖縄にあれば暖かくて登りやすくなっていいのではないか?と無茶苦茶なことを上司が言ったおかげで、あなたは富士山沖縄移動プロジェクトを任されました。
どのように計画を立てますか?
そんな途方もない計画、立てようがありませんよね。
ですが、やらなきゃしょうがない。
では・・・やってみましょう。
富士山を約3,000メートルの円錐と考えて計算してみると、体積は約3億立方mです。
3億立方mの土砂を運ぶためには、トラックが必要です。
トラックの積載量をだいたい30立方mとしましょう。
そうすると、山梨-沖縄間をトラックで100億回往復しなければなりません。
トラックを4万台用意して、2日で1往復させたとすると
なんと、「1369年」かかってしまいます。
これはもう、、、笑うしかありません。
聖徳太子が同じ計画を任されたとして
ようやく、そろそろ、、完成できるかなというぐらいの年数です。
という計画書を出せば、無茶苦茶な上司も「あぁーこれは無理だね」と理解してくれるはず・・・。
このような、とても調査できない事柄に対して仮定を積み上げて答えを出す、という問題を
「フェルミ推定」というそうです。
推理力・判断力をはかる問題として、企業の面接では結構流行っているそうです。
富士山を動かす問題は、実際にマイクロソフトで出題されて話題となりました。
同じフェルミ推定の問題として「シカゴにピアノの調律師は何人いる?」という問題が有名です。
これのひとつの答えとして、このような導き方ができます。
シカゴの人口が300万人として、世帯は100万戸だとします。
20世帯に一台ピアノがあるとして、シカゴのピアノは5万台。
調律師は週休二日で年間250日働き、一日に3台もピアノを調律するとします。
そうすると、一人の調律師は一年で750台のピアノを調律できます。
ピアノは1年に一回調律を行うとすると、年間に5万台調律行われることになりますので5万÷750で130!!
つまり「ピアノの調律師はシカゴに130人いる」という計算です。
他にも「スクールバスにゴルフボールはいくつ入る?」だとか「広い宇宙に地球人しか見当たらないのはなぜ?」だとか色々な問題があります。
明確な答えがあるわけではないので、問題を作るのも簡単です。
「桃太郎はお供を何匹連れて行けば鬼が島を制圧できる?」みたいな。
思考力を鍛えてみたい!と思っている方は、
このようなフェルミ推定の問題に挑戦してみてもよいかもしれません。