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食事中の誤嚥(ごえん)に要注意・・・安達です

13.04.15
職員通信2
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食事中に気管に食べ物を詰まらせ苦しい思いをする、だれでも一度は経験があると思います。成人してから早数年、最近食事中にむせることが増えたような気がします。

そんな話を友人にしたところ、「それって筋肉が衰えているんだよ」と言われました。

そんなところも筋肉が関係するの?っと思いましたが、確かに社会人になってからというもの、体を動かす機会も少なく、体中のあちこちが鈍ってきています。本当に喉の筋力でも衰えたのでしょうか。

調べてみると、喉には食べ物や水、お茶、唾液などを飲み込む時、気管に入らないよう瞬時にパタっとフタをする喉頭蓋(こうとうがい)というものがあり、このフタは、脳にある嚥下(えんげ)中枢という部分が指令を出すことで閉じるようです。

 しかし加齢などにより反射神経、運動神経が低下すると、この嚥下中枢からの指令が間に合わなくなることがあります。すると、フタが閉まらないので気管に入ってしまい、それを出そうとすることで咳き込み、結果むせてしまそうです。また、飲み込む筋肉自体の衰えも、むせる原因の一つだそうです。

 

さらに加齢を重ね、全体的な神経支配や運動機能が低下すると、食べ物や飲み物、唾液が気管に入りやすくなるだけでなく、痰も吐き出しにくくなります。それが原因で、異物が気管に残って腐敗し、雑菌が繁殖するため、肺炎を起こしてしまいます。これが誤嚥(ごえん)性肺炎といわれるものです。

この誤嚥性肺炎、日本人の死亡原因の第4位だそうです。日常の思わぬところに死の危険が潜んでいるんですね。また、肺炎で死亡する患者の95%以上が65歳以上とのことなので、ご高齢のかたは特に気を付けていただきたいところです。

ではどうすればむせないようになるのでしょう。

1.ビタミンB群を摂取して反射神経を改善
ビタミンB群(肉、魚介類、レバー豆類、卵、乳製品、葉菜類など)は、身体の中の代謝における中心的な補酵素で、それぞれ助け合いながら脳や神経、皮膚などを健康に保つビタミンです。しっかり接種するよう心掛けましょう。

 2.飲み込む力をアップさせる
エクササイズで、ゴックンと力強く飲み込めるよう鍛えます。
①鼻から息を吸い込み、口をすぼめて吐く。(数回)
②首を大きく回す。(左右1回)
③首を左右に傾ける。(左右1回)
④肩を上下運動。(2~3回)
⑤両手を上げて背中を伸ばす。そして左右に傾ける。(左右1回)
⑥頬をふくらませ、すぼめる。(2~3回)
⑦舌の出し入れ。(2~3回)
⑧舌で左右の口角に触れる。(2~3回)
⑨舌を丸めて音が出るくらいに強く息を吸い込む。(2~3回)
⑩パパパパ、ララララ、カカカカ、とゆっくり発音する。

 3.お酒は食事が終わってから
お酒は神経をまひさせてしまい、誤嚥が起きやすくなってしまいます。また辛いものも、気道のフタが閉める神経をまひさせてしまうので控えめに。

 4.ひと口で食べる量を少なくする
一度にたくさん口に頬張ると、むせやすくなってしまいます。 

5.ゆっくり落ち着いて食べる
よく噛まずに食べ早食いになっていたり、テレビなどを観ながらの食事をしてしまったりしていないでしょうか?飲み込むことへの集中力がそがれ、これもまたむせる原因になってしまいます。

 自分の生活習慣を見直してみると、テレビを見ながら食事をしたり、大口で食べ物を頬張り、よく噛まずに飲み込む・・など改めなければいけないことばかりです。。。(><)

慌ただしい現代社会、なかなかゆっくりしている時間がとれないことも多いかと思いますが、食事の時くらいは、ゆっくりと味わって、食べる、飲む、ということを楽しむのも大切かもしれません。