ウサギはなぜ「一羽」…大橋です
2011年は私にとって社会人2年目。
去年までの私を打ち破るような、飛躍の年にしたいな、なんて思っております。
と言ったもののハテまず何から打ち破ろうか・・・
~ウサギの数え方の話~
ウサギを数える時、「一羽」「二羽」と数えます。
これは江戸時代に獣の肉を食べることが禁止されていたため
「ウサギは獣じゃなくて鳥なんだよ!だから食べてもいいんだよ!」
というムチャクチャな理屈で「羽」と数えられているそうです・・・
こんな誰でも聞いたことがあるような話でお茶を濁したんじゃ面白くありません。
ということでまず、この通説を打ち破ってみて今年の仕事始めにしようかなと思います。
まず
「江戸時代に肉食が禁止されていた。」
なんて言っておりますが、そんなことはありません。実は。
お侍さんの一部のエライ人の中には「拙者、肉とか食べないし」という空気があったそうですが
一般庶民の間ではそういう禁忌意識は薄かったそうです。
タヌキ汁やシシ汁などの郷土料理だって、各地に残ってますしね。
牛や馬は、軍事や農耕で使用されるため、食べるのはあまりよろしくなかったそうですが
ウサギ肉を食べるの禁止!なんていうことはなかったそうです。
ではなぜウサギは「一羽」「二羽」と数えられるのでしょう。
諸説あるようなのですが「鳥と同一に扱うため「羽」という単位を使う」という説がやはり多く
その理由が多岐に及びます。
・鷹狩の獲物が鳥やウサギだったため
・耳が大きいから羽だと思った
・誰かが「ウサギって、『鵜(ウ)』と『鷺(サギ)』に分けられるから鳥なんじゃない?」と言ったため
などなど、調べてみると意外とたくさんありました。
他にも、狩猟でウサギを捕まえた時に、耳を束ねて持ち歩くそうで
一掴みを表す「一把」「二把」を使っており、それが「一羽」「二羽」になったという説などがあるようです。
ちなみに、ウサギの耳が大きい理由は、体温を下げやすいようにだそうです。
ウサギが草原に進出したのは500万年ほど前なのですが
厳しい大自然において、角や牙をもっていないウサギが生き残る手段は「逃げる」ことだけでした。
その速度は時速80㎞にもなるそうです。
それだけ走れば体温はどうしても高くなるため、
耳の血管から体温を逃がしやすくするために大きく進化していったそうです。
通説を打ち破った感がありませんね。
こんな時は、脱兎のごとく逃げることにしましょう。
今年は飛躍の年にする、と冒頭で述べましたが
卯年というのは、運勢的にも飛躍の年だそうです。
ウサギのように飛び跳ね、来年の辰年では竜のように空を舞うという意味だそうです。
どうか今年は、みんなが飛び跳ねたくなるような年になれ、と願っております。