簿記がなければ、信長はいなかった!(かもしれない)…大橋です
はじめまして。新入社員の大橋です。
佐藤税務会計事務所でお世話になること弱冠2ヶ月・・・
今回なんとメルマガを書かせていただくことになりました!
ありがたいです。
ドラフト7位で入団したのに、初登板でリリーフカーに乗っている気分です。
つたない記事になると思いますが、どうぞ最後までお付き合い下さい。
私が「簿記」を初めて知ったのは、大学3年の時でした・・・
はじめまして。新入社員の大橋です。
佐藤税務会計事務所でお世話になること弱冠2ヶ月・・・
今回なんとメルマガを書かせていただくことになりました!
ありがたいです。
ドラフト7位で入団したのに、初登板でリリーフカーに乗っている気分です。
つたない記事になると思いますが、どうぞ最後までお付き合い下さい。
さて、会計事務所に必要不可欠な技術といえば「簿記」です。
皆様の中にも、資格を取得した方、逆にあまり興味のない方
それぞれいらっしゃるかと思います。
私はといえば、「簿記」を初めて知ったのは、大学3年の時でした。
大学の講義で「簿記」に興味を持ち、そのおかげで、会計事務所で働き
いまこうして記事を書かせてもらっています。
そう考えると、もし「簿記」がなければ今の私はなく
もっと別の人生を歩んでいたんだなぁ、と思います。
少し大げさですが(汗)
大げさついでに、そんな「簿記」がどうして生まれたか。
今回は、そんな話を書かせていただこうと思います。
時代は急激に昔へさかのぼり、14~15世紀のヨーロッパ。
現在わたしたちが使う「複式簿記」の原型は、この時代に発明されたと言われています。
この頃のヨーロッパと言えば、何を思い浮かべるでしょうか。
といっても特になにもない時代なのですが
ひとつだけ、のちのルネッサンスにも繋がる大きなイベントがあります。
それは、十字軍の遠征です。
聖地・エルサレムを奪還しようと
十字軍はイスラム教圏に、ゴリゴリと遠征を重ねます。
大軍が迅速に行動できるように、西はスペインから、東のエルサレムまで
とても長い道路が敷設されました。
しかし、思ったような成果は出ず、十字軍は縮小の一途をたどります。
十字軍はやがて消滅し、あとには道が残りました。
「この道を、行けばどうなるものか。」
とばかりに、人々はこの東西を結ぶ道を行き来するようになります。
人が西へ東へ往来するようになれば、それぞれの特産品を取引する貿易が生まれます。
当時のヨーロッパは、『暗黒時代』と呼ばれるほど文化が停滞した時期でしたが
先進的だったイスラム・地中海諸国との貿易によりみるみる盛んになり、ヨーロッパは大きく発展していきます。
この大道路のちょうど真ん中には、ベニスの商人でおなじみの「ヴェネツィア」や「ピサ」があります。
中継都市である、このイタリアの諸都市は、商人の街として大きく発展しました。
イタリア諸都市では日を追うごとに取引数が多くなり、貨幣制度が浸透し、掛けでの取引や貸付金なども増え、取引はどんどん複雑になっていきます。
それまでの帳簿は、今でいう現金出納帳のような単純な仕組みのものしかありませんでした。
こんなものでは、複雑化した商取引は、とてもまとめきれません。
そこに!
颯爽と「複式簿記」が登場したのです!
「複式簿記」は、膨大な取引をバッサバッサと整理し、わかりやすくまとめ、おまけに間違いがあればすぐわかると、三拍子そろった商人のヒーローでした。
この便利な技術は、商人の間でなくてはならないものになります。
ドイツ人の詩人・ゲーテも
「立派な経営者は誰でも、経営に複式簿記を取り入れるべきなんだ」
という言葉を残すほど、簿記は画期的なものでした。
帳簿整理に時間を割かれずに、もっと多くの取引ができるようになりますし
黒字の決算書があれば資本家からの信用も得られ、より大きな取引ができるようになります。
こうして、簿記を手に入れたことによって、世の中には膨大な金が回り始めました。
さらなる交易ルートを求めた商人たちは、海に目を向けます。
それまでに得た資金で船を購入し、我さきにと海へ飛び出しました。
『大航海時代』です。
ヨーロッパを飛び出した商人は、アメリカ、インドにたどり着き、やがて日本へとやってきました。
火縄銃やカステラなど、日本に多くのものがもたらされました。
戦乱の時代を生きた織田信長は、最新兵器である火縄銃を効果的に使用し、天下への道を進んだと言われています。
火縄銃がなければ、もともと弱小勢力であった織田信長は、もっと早い段階で潰されていたかもしれません。
火縄銃は船がなければ日本に伝わらなかった。
船は資金がなければ買えなかった。
そして、簿記がなければ資金は集まらなかった・・・
もしかしたら、簿記がなければ、織田信長はこれほど有名になっていなかったかもしれなかったですね。
そう考えると、なんだかすごいことを仕事にしている気持ちになります。
ということを考えながら、簿記2級の勉強にはげもうと思います(笑)