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税理士の佐藤です・・・世界を目指す日本式サービス

14.11.18
所長通信
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 戦後の日本を支えてきた電気製品・自動車といった製造業が、新興国の追い上げで競争が厳しくなる中、製造業に代わり、デフレで磨き抜かれた新しい日本式サービスが世界を目指し始めています。

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 先日のNHKの特集でのお話です。


 今、東南アジアを中心として世界に進出するサービス業は、1000円カット美容院・ユニクロのような量販衣料店・100円ショップ・コンビニ・宅配便・学習塾・回転すしやラーメン店などの日本食店など様々です。

 これらは、長く続いた日本のデフレの中で鍛えられた決して、「安かろう・悪かろう」では無い、お客様の満足をとことん追求し、品質を確保しながら、値段を抑えたサービスばかりですが、これらの日本式サービスが世界で評価され始めています。


 1000円カットで世界進出する美容室では、無駄を極限までそぎ落とすため、はさみは極力使わずバリカンを使用し、シャンプーの代わりに吸引機を使うなど、極限まで無駄を省いて時間を短縮しています。

 また社員教育も徹底していて、空き時間のスタッフの対応も道具をきれいに整理したり掃除をしたり、それ以外の時間は立ったまま入り口の方を向いてお客様を出迎える準備をしています。

 現地にある他のコピー店や安売り店とは、サービスや接客で差をつけてお客様を呼んでいます。


 
 サービスの違いは徹底した社員研修にあります。

 サービス業は、直接お客様に接するスタッフにサービスの本質を理解してもらわなければなりません。


 接客の心得などを、一つ一つ教育していきます。

 クレームがあった時こそ、人材教育のチャンス、失敗しても叱らずに原因を考えさせるように仕向けます。


 失敗を上手くリカバリーする経験をさせることで、社内の伝道者として次の人に伝えてくれるからです。

 自信を失わせず長く働き、一緒に成長する日本的経営が、転職が当たり前と言った海外の国で今、見直されつつあります。

 日本は技術立国で、世界に信頼の日本ブランドを確立させました。

 これからは、そのブランド力を背景におもてなしの精神で、サービス業で世界にその実力を問われる時代がきています。