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税理士の佐藤です・・・「臆病税」をご存知ですか?

13.02.14
所長通信
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「臆病風に吹かれる」ということわざがありますが、怖気づいて何かをする気力を失うという意味で、日本では昔から使われていますが、臆病が忌み嫌われるのは万国共通のようです。

 

かつて武士の世界では「武士の風上にも置けない」と言われるほど、臆病は武士にとって情けないものとされてきました。
ヨーロッパでも「臆病な犬ほどよく吠える」ということわざがあります。

10世紀のイングランドでは、なんとこの「臆病」に税金まで課せられていました。
「臆病税」はマグナ・カルタ(イングランド国王の権限の制限)の祖と言われる載冠憲章を定め、歴史的にも評価の高いヘンリー1世が導入したもので、導入当初はさほど高い税率ではなかったそうです。

しかし、12世紀に入るとジョン王と言う王が300%の税率を課すようになり、そしてついに戦争の無い年には、すべての騎士に課税するという無茶な課税をするようになりました。

その後ジョン王はフランスの諸侯と対立し、戦争に突入して行くのですが、その戦いにことごとく敗れ、フランスに有ったイギリス領をほとんど失ってしまいます。
ジョン王は「失地王」と呼ばれ、歴史的評価は散々なものになってしまいました。

この臆病税は約300年間も続いたそうですが、この税を課された騎士は不名誉な烙印を押された上に課税までされるとは、何ともやりきれなかったのではないでしょうか・・・?