税理士の佐藤です・・・新年の目標は立てましたか？

新年あけましておめでとうございます。
新年を迎えるに当たり、気持ちも新たに目標を掲げた方も多いのではないでしょうか。一方、“目標を掲げたところでどうせ三日坊主で終わるのがオチ”と最初から諦めてしまう方もいらっしゃるかもしれません。一度志したことを淡々と精進努力するのは難しい、と思われる方にとっては勇気づけられる話をある雑誌の中に見つけました。

「志の至らざることは、無常を思わざるゆえなり」（正法眼蔵髄聞記）
これは道元禅師の言葉で、「志が実現しないのは人生が一度きりで、残りの人生が日々消滅して行くことを常に実感として把握できていないからだ」という意味です。
私も今年５４歳になります。昨年父が８７歳で亡くなったこともあり、さすがに残りの人生のことも気になりはじめました。そろそろ、年初に志したことの一つ位実現させていきたいものです。


では、道元禅師はどうだったのか？
禅師は「一発菩提心（いちほつぼだいしん）を百万千万発（ほっ）するなり」と言っています。
「発心（ほっしん）」とは何か事を始めようとする際の志。
「一発菩提心」とは仏の力で衆生を悟りの世界に送り届けること。
道元禅師ほどの大天才であれば、一度志せば淡々と努力精進できるものかと思えますが、禅師も人の子、我々と同じように当初の発心を百万回も千万回も繰り返し培養しながら、志の実現に臨んでいたというのです。とても勇気づけられる話ではないでしょうか。


私たちは仕事上、関与先の会社の目標設定を毎期、年の初めに作成するお手伝いをさせて頂き、毎月の巡回監査でその進捗を確認させて頂いています。
社長の志を明確にして共有し、その実現に向けて百万千万の発心のお手伝いをさせて頂くことの重要性を再認識することができました。
今年もしっかりと顧問先様の支援をさせて頂きたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。