税理士の佐藤です・・・「赤兎馬(せきとば)」という焼酎をご存知ですか?
昼過ぎから一升瓶が私の机の上に置かれていたのですが
夕方が近づくとその一升瓶に書かれた赤兎馬という赤い文字が気になり始め
5時を過ぎると皆で味見をしようという話が一気にまとまり
雨上がりのまだ明るいベランダにイスとテーブルを出して
屋外焼酎パーティーが始まりました。
「赤兎馬(せきとば)」とは、
そもそも三国志に登場する馬で気性が荒く誰にでも乗りこなせる馬ではないのですが、呂布や関羽という勇猛な武将が乗りこなしていました。どんなに遠くでも一気に飛んで行ってしまうという駿馬の名前です。
三国志を知っている人ならちょっとは気になる名前です。
最近ではゲームや漫画で三国志は若い人たちにもかなり有名で、事務所の若いスタッフの方が呂布や関羽や赤兎馬には詳しい位です。
その日は珍しく夕方にはスタッフが事務所に揃っていたので、6時までに仕事を切り上げ自慢の広いベランダにイスとテーブルを出し寿司と焼き鳥を調達、何しろ駅前なので惣菜の仕入には事欠きません。
あっという間に準備完了し乾杯となりました。
空はまだ明るさも残り、同じ目線ですぐ近くに見える総武線のホームには帰宅するサラリーマンの姿も目立ちます。屋外ビアホールのようなベランダで解放感に浸りながら幻の芋焼酎を頂くことになりました。
私は、酒は弱い方であまり量は飲めず、まして通ではないのですが、この「赤兎馬」という芋焼酎は焼酎独特のツンと鼻にくる臭みが全くなく、芋の風味がまろやかに口の中に広がって来る感じの飲みやすい大変上品な焼酎でした。
評論家風に言えば、あの荒々しい「赤兎馬」を上手に乗りこなしている感覚を味で表現したようなお酒とでも言うのでしょうか。
さて、2時間もすると一升瓶はほぼ空になりそろそろお開きかという頃に、スタッフのO君がその「赤兎馬」の最後の一注ぎしようとして思わず手から滑り落してしまい、あわれ「赤兎馬」は最後の一口を残して大破してしまいました。
強制終了といった感じでお開きとなったのですが、必死に弁解するO君に別のスタッフが、
「ロシアでは飲み終わったウォッカのボトルはわざと割るのが通例だそうだよ」とフォローしていました。
お客様から頂いた一本の焼酎のお陰で楽しいひと時を過ごすことが出来ました。