税理士の佐藤です・・・ゴールデンウィークは如何お過ごしでしたか?
なんと3月11日の地震により市原で起きた製油所の火災で干潟が油で汚染されあえなく中止。
やむなく、やはり近場で「江戸東京博物館」に行ってきました。
皆様、江戸東京博物館を御存知ですか?
総武線「両国」駅前に開館したのが平成5年、電車から良く見える場所にあるので開館以来ずっと気にかかっていたのですが、18年目にして初めて入館してみました。
6階建ての館内には常設展示場の他に催し物会場があるのですが、今回は幕末の絵師狩野一信の『五百羅漢』展が開催中でついでに除いてみました。
5百羅漢とはお釈迦様の5百人弟子たちと言う意味で、幕末の絵師狩野一行がその羅漢の仏画をストーリーに沿って100点も書き上げることをライフワークとしたのですが、90点を書き上げたあたりでとうとうノイローゼになり残りは弟子が書きあげたそうです。
が、さすがに力量の差は素人目にも明らかで最後の数点は質が落ちてはいたのは残念でした。
とにかく最後まで書き終えたというもの。とても見応えのある展示会で、常設展示場よりもこちらの方が面白い内容でした。
さて、常設の展示場はと言えば、江戸・東京の歴史・風物・文化・庶民の暮らしなどが資料や写真・映像・建築物として展示してあるのですが、いろいろな資料の中でどうしても興味を持ってしまったのは、江戸・東京の歴史というのは災害の歴史であると言う事。
江戸時代から、安政の大地震、二年に一度100回も繰り返されたといわれる江戸の大火事そして、東京になってからの関東大震災・東京大空襲。
関東大震災では7万人(うち5万には焼死)東京大空襲で11万人の犠牲者が出ました。
そのたびに江戸・東京の人たちはたくましく復興すると言う歴史を繰り返してきたのだと言う事を実感させられます。
日本人の辛抱強さ・有事の際の強さはやはり祖先が繰り返し経験してきたことが、我々のDNAに焼き付けられているせいなのでしょうか?
東日本大震災では、2万4千人を超える犠牲者を出し、そのほかにも多大な損害をこうむりました。
しかし日本は大丈夫、必ず復興できると言うことは私たちの祖先が歴史で証明してくれているのではないでしょうか。