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日本では「安い」が売りの牛丼はバンコクでは一体いくらになってしまうのでしょうか?佐藤栄作

10.06.11
所長通信
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税理士の佐藤です。

6月の初めにバンコクに行ってきました。
バンコクはタイの中でも物価は高いほうですが、それでもだいたい日本の3分の1くらいです。
セブンイレブンで売っているお弁当は150円、ビールが100円、水が20円といった感じです。

街角を歩いていると牛丼店がありました。
日本では「安い」が売りお吉野家は牛丼並盛380円ですが、
これだけ物価の安い場所では牛丼は一体いくらになってしまうのでしょうか?



















興味本位で中に入るとメニューはすべてタイ語のほかに日本語で書いてあります。
しかも縦書き。
カウンターの中にはタイ人の女の子が3人。日本でも見慣れたユニフォームを着て働いています。
牛丼の並みと味噌汁を注文すると「牛丼並みと味噌汁ですね」と流暢な日本語が返ってきました。

さて値段はとみると牛丼並みが120バーツ・味噌汁30バーツ、
日本円に換算すると牛どん並みが360円・味噌汁が90円です。

・・・あれ?
日本で食べている金額とほとんど変わらないではありませんか?

吉野家の牛丼 イコール 「安い」とイメージしていた私は、物価が3分の1のバンコクなら150円位で食べられるのではと勘違いしていたのです。
味の方は少し肉質が硬いように思えましたが、ライスも味噌汁もはまずまずで日本とさほどの違いはありません。
日本との違いは客層でもちろん地元のタイ人はいません、地元の感覚では牛丼と味噌汁で1,500円もする食事はさすがにできないのです。
日本の観光客と駐在員と一部の金持ちのタイ人相手なのでしょう。それでもしっかり商売として成り立っているようでした。
そのほか、日本で有名なピザ屋などで食事をすると日本よりもむしろ高かったりします。
やはり客層は白人の観光客で、地元の人はいません。
だいたいその店の客層を見ればその店の値段もおおよそ検討がつくことに気づきました。

物価の安いバンコクではありますがすべてが安いわけではありません。たとえば日本では当たり前のように駅前で無料で配られているティッシュペーパーは、タイでは70バーツ(210円)で売っています。ホテルにもティシュペーパーは置いていません。
ところで、私は日本で吉野家に入るときは必ず味噌汁と生卵のセットを注文するのですが、タイでは生卵は注文しませんでした。
タイではフルーツは別として生水・生野菜などのナマモノは一切口にしないようにしています。
食べ物にあたると間違いなく1週間は下痢がとまらなくなるからです。

タイはすべてにおいて日本人を受け入れてくれるような土地柄の国ですが、食べ物だけは別のようなのです。
生卵はナマモノと言えるのかどうか判断し兼ねましたが、どうしても注文する気にはなれませんでした。


先入観というのは恐ろしいもので、
物価が3分の1のバンコクなら150円位で食べられると勘違いしていた私は
外観の色や、店員のユニホームから牛丼屋は吉野家であると思っていました。
しかし、よく見れば店名は「牛野屋~ぎゅうのや~」であることは…後になってから気がついたことです。