税理士の佐藤です。・・・小出監督の講演「自分で自分を褒めたい」
10月2日TKC千葉会秋期大学は、あのマラソンの小出監督をお招きして盛大に開催することが出来ました。
千葉県出身で数々の名選手を生んだ小出監督はテレビでみる
あのままの大変ユニークな方でした。
秋期大学は、2年に一度TKC千葉会主催の職員・関与先500名以上が一同に会して行われる研修会です。
今年は特別講演に小出監督をお招きしてお話を聴くことが出来ました。
小出監督は千葉県出身、とにかく飲兵衛で生まれ付いての楽天家といった性格のようで
「人生に困ったことは起こらない」
というのが人生のモットーそのままに生きて来たといった感じの方でした。
アメリカの高地トレーニングでの合宿中、宿舎の環境が選手に良くないという理由で返済見込みも無いのに、知り合いの銀行員に頼み込んで自宅を担保に借金をして現地の不動産を買ってしまい、日本にいる家族を震え上がらせるなどという程度のことはごく普通にしてしまうようです。
一方、教え子の有森裕子選手は、厳格な性格で小出監督のいい加減さが許せない性格だったようで、小出監督が有森選手を「先生」と呼んでおだてながら指導したとか。
アトランタオリンピックで2回目の銀メダルを取ったときの名セリフ「自分で自分を褒めたい」を聞いた監督は、高橋直子選手を育てるに当たり最初に指導したことが、ゴールしたときに真っ先に「監督を褒める」ことだったそうです(笑)
さて、そんな監督ですが選手の才能を見る眼力と育て方は抜群、やはり参考になったのは目標設定の仕方、「とにかく頑張る」という漠然とした目標ではなく、「何時のどこのマラソンで金メダルを取る」といったように目標を明確にして、そこからそれに必要なトレーニングを考えてしっかり消化していく、マラソンはスタートラインに立った時点で結果は決まっているそうです。
これは、中長期の目標設定をして目標を明確にしていくことで行動目標をしっかり消化して行く経営のあり方と大いに共通するのではないでしょうか。
もう一つ、監督が言った
「自分の損得だけ考えている人間には良い運は回って来ない」
という言葉がとても印象に残りました。
オリンピックで何度も選手にメダルを取らせる強運の持ち主の言葉だけに重みがあります。TKCの掲げる「自利利他」の理念、関与先の繁栄を徹底的に支援することで自分たちも繁栄するという考え方と一致しており、大いに参考になりました。