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『お客様が家族だったら』の視点を持つ

14.08.10
業種別【美容業】
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東京都内では有名な商店街にヘアサロンを
出店しているS氏は
「地域の人が集まるからこそ、人に密着することが大切」と
語ります。

それを具体的に表現すると、どうなるか?

それは「お客様が家族だったら」の視点を持つことなのです。
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となりのヘアサロン

「お客様が家族だったら」の視点とは、
お客様にとって自分はどんな間柄になるかを考えることです。

たとえば、お客様がおばあさんだったら孫に、
自分の母親くらいの方だったら娘に、
女子学生だったら姉に、小さなお子さんだったら
母親になったつもりで接客にあたることが大切だと
S氏は思っています。

家族になったつもりで密着すると、
お客様に新しいヘアスタイルを提案できるようになります。

「どんな仕事で、どんな習い事をしていて、
どうすれば日常生活に困らず生き生きと過ごせるか?」

お客様をわかってあげられれば、自然と考えられるそうです。

お客様もS氏には家族のように接します。

「ポットがつかない」と来店するおばあさん。
「家の鍵がない」とサロンに来て、30分ほどゆっくりして
鍵を探して帰宅する女性など。

多くのお客様が自分の家に入るかのように
サロンにやってきます。

出店した当初、洒落た服装でいたS氏。

以前のお客様から「地域になじんでみてはどうでしょう?」
という手紙をいただきました。

商店街にお店を構えた以上、その地域を好きになり、
その地域に合わせていくことが大事だと気づかされたそうです。

「私はこの商店街で何ができるのか?」
S氏は地域の人々に密着しようと決心しました。

人に密着することは、おもてなし以前の優しい気持ち。
おもてなしと密着をバランスよく提供することで、
S氏のサロンは「家族」を着実に増やしています。


【記事提供元】
サロンオーナー2014年6月号(理美容教育出版)