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成功する組織の「雰囲気」とは?

14.08.03
ビジネス【人的資源】
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スポーツでも企業でも、組織を束ねるリーダーは
雰囲気を大切にする。

3人の小さなチームでも、数百人規模の大規模な
プロジェクトでも、
組織が円滑に機能するためには雰囲気が大切だ。
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スポーツの視点からみる人的資源

サッカーワールドカップで母国オランダを3位へ導き、
同大会後に香川真司が在籍する
マンチェスター・ユナイテッドの監督に就任した
ファンファールは、「規律」に置き換える。

「個人が好き勝手に仕事をしたら、組織は機能不全に陥る。
組織のなかで何をしなければいけないのかを、
全員に理解させることがリーダーの役割だ。
そのためにはしっかりとした規律を、植え付けていく必要がある」

ファンファール監督の指摘通り、
スポーツで結果を残しているチームにはしっかりとした規律がある。

集合時間を守る、ロッカーを整理整頓するといった日常生活の基本も、組織の空気を引き締める。

J1リーグの名古屋グランパスを指揮した
フランス人のアーセン・ベンゲル監督は、
次なる職場のアーセナル(イングランド)でクラブハウス内を土足厳禁にした。

室内履きを使う日本の文化に共感したのが理由。
「綺麗なクラブハウスは、それだけで選手の気持ちを引き締める。
やる気に満ちた雰囲気が生まれる」と話す。

日本人の監督や企業家も規律やルールを大切にするが、
「家族のような雰囲気」という言葉も聞かれる。
「アットホームなムード」や「何でも言い合える関係」だろうか。

宗教が身近にある欧米の選手たちは、
自らが信じる神に祈りを捧げることで持てる力を発揮しようとする。
チーム(仕事)に貢献しようという動機を、自分自身で育むことができるのだ。

多くの日本人にとっての宗教は、そこまで大きな比率を占めていない。
その代わりとなるのが、誰にとっても大切な「家族」だ。
「家族のような雰囲気」が尊ばれるのはそのためである。

では、家族的な雰囲気を作り出すにはどうしたらいいのか。具体的な方法論は次回にお伝えしよう。

次回は『家族的な雰囲気の作り方』をお届けします。


[プロフィール]
戸塚 啓(とつか・けい)
1968年、神奈川県生まれ。法政大学法学部法律学科卒業後、雑誌編集者を経てフリーのスポーツライターに。新聞、雑誌などへの執筆のほか、CS放送で欧州サッカーの解説なども。主な著書に『不動の絆』(角川書店)、『僕らは強くなりたい~震災の中のセンバツ』(幻冬舎)。
 
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