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税理士の佐藤です・・・小さな会社を強くする ブランドづくり

18.11.12
所長通信
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もの作りは得意でも、ブランド作りは苦手な企業は多いようです。
しかしながら、規模もない、広告宣伝費もない、歴史もない小さな企業にブランド作りが可能なのでしょうか・・・?
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例えば、
「日本で一番高い山は?」と言えば、だれでもが「富士山」とほぼ100%の人が答えられますが、
「日本で二番目に高い山(北岳)は?」を知っているのは14%に過ぎないそうです。
では、小さな会社が日本一を目指すのは可能でしょうか?

一方で「日本で一番好きな山は?」と言う質問の答えの一番は、やはり「富士山」ですが、
二番目は「阿蘇山」だそうです。
阿蘇山は高さでは日本で100番目にも入りません。
しかし、阿蘇山は世界有数のカルデラ火山と言う、圧倒的な個性を持っています。
阿蘇山は、カルデラ火山と言う分野では日本一なのです。

なんでも一番手になろうというのは、大企業の話で我々のような小企業には不可能だろうと思われがちですが、
消費者が個性化しマーケットが多様化する今日、小企業であっても、ある分野でトップになることは十分可能なのです。

以下はその為の6つの具体的な例示です

① 小さなマーケットにポジショニングする
21世紀の特徴は多様性です。
マーケットが小さいため、大きな企業が入り込めない市場は格段に増えているはずです。
ポイントは、そのような市場を見つけ自らをそこに位置付けることです。

② カテゴリーを切り取る
阿蘇山の例でいえば、「山」と言う大きなカテゴリーではなく、
「カルデラ火山」と言うカテゴリーでトップになる。 

③ カテゴリーの一部を反転させる
例えば <プラモデル>  男⇔女     ・・・女性向けのプラモデルで日本一
    <緑茶>     和菓子⇔洋菓子 ・・・洋菓子に合う緑茶で日本一
    <ふりかけ>   ごはん⇔デザート・・・デザート向けのふりかけで日本一

④ 特定のカテゴリーの高級化市場に特化する
高級化市場では大企業より小企業の方が有利です。
なぜなら質と量は両立し難いからです。
「特定の分野の商品の高級品」に絞って一番を狙う発想 。

⑤ 特定のエリアにフォーカスする
マーケットエリアを分割し、徹底的な地域密着戦略で、特定の地域でトップになる 。

⑥ 特定のグループにフォーカスする
ターゲット消費者を絞り、だれもが知るわけではないが、ある顧客層はだれでも知っているというブランド 。

如何でしょうか?
小さな企業でも日本一のブランドを生み出すことは決して不可能ではないようです。
皆様も果敢にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

             『小さな会社を強くする ブランドづくりの教科書』
                      岩崎邦彦著 より