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ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続で黒字になった仕組み・・・山田です。

18.09.06
職員通信1
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先日受けた研修を少しご紹介いたします。

株式会社日本レーザー 近藤亘之社長の講演です。
こちらの会社は日本で一番大切にしたい会社という本の中でも紹介され、2017年ホワイト企業大賞の受賞(ブラック企業の反対)もされています。
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業務内容は海外のレーザー機械を日本の会社に販売しています。
この会社の資産はすべて賃貸なんだそうです。
東京、大阪にある営業所はすべて賃貸、車、コンピュータもすべてリース。
あるのは、唯一社員、人間が資産だとおっしゃっていました。
とにかく人間にたくさん投資をする。
給与をたくさん払うわけではなく、人材教育に一人100万、200万円かけ、
海外出張3人で済むところを10人行かせて経験させたりと。

人間の集団、組織というのは、必ず2:6:2の割合で構成されています。
優秀な人2割、普通の人6割、仕事のできない人2割
会社は上位8割で動いています。
仕事のできない人2割というのは、能力がない、資格がない、勤怠が悪い、病気の人、いい加減な人などです。

経営者としてはこの一番下の2割の人は辞めてほしい、切ってしまいたい、窓際族に追いやってしまいたいと思います。
この仕事のできない人の2割の人を辞めさせて、新しい人をどんどん入れる。
その新しい人が優秀であったら上位2割に入いると、また下に落ちる人がいる。
組織の2:6:2の構造は変わらないが、これを繰り返すことによって全体のレベルが上がってくる。
これを良しとする人もいるが、近藤社長は、これは間違っていると断言します。

それは、誰にでも病気、がんなどのリスクがあり、
どんなに優秀な人でも病気になれば、弱者になる。
強者はいつか必ず弱者になる。
下におちたら、自動的に左遷されたり首になる会社であったらどうでしょうか。
上位でがんばってる優秀な社員、6割の中堅の社員はどういう気持ちになるのでしょうか。
安心して働けませんよね。
会社に対して、貢献、献身するわけがない。転職を考え、辞めていきます。

この会社は病気になって働けなくなっても、最後まで面倒を見てくれるのです。
病気になった役員は役員のまま、社員は社員のまま、左遷もしないし、降格もしない、給料も賞与も今まで通り支払います。
実際に40代前半で癌になった女性社員がおりました。
仕事ができる状態ではなかったが、お亡くなりになるまでの1年間給料を支払い続けました。
しかも女性社員の残された子供が心配で、学校の帰りに、塾代わりに会社によらせて、勉強させたそうです。

こんなに大事にしてくれる会社なので、
優秀な社員がヘッドハンティングにあっても裏切られることは無く
離職率も業界の中では非常に低いようです。

CSよりES、顧客満足より社員満足。
社員が満足できなければ、顧客を満足できない。
会社を存続するためには、 社長が社員を大切にするよりも、
社員が会社に大切にされているという気持ちを持ってもらって
会社に貢献、献身してもらうことが必要なんです。