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近年のサロン予約事情――ネットと電話はどっちが有効?

18.04.03
業種別【美容業】
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スマホ社会の今、サロン予約の主流といえばインターネットです。
時代の経過につれ、電話予約の比率は急速に下がりました。 

しかし、今もネット導入に踏み切れずにいるサロンは少なくありません。 

そこで今回は、二極化する予約環境と、それらが与える利益率への影響を考察します。
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利便性の高いネット予約には 
“落とし穴”もあった!? 

どの職種においても、業務上なくてはならない便利なインターネット。
サロン予約に利用するとひと口に言っても、その方法は多様化しています。 

メールや、フェイスブックなどのSNS、近年ではLINEなどのコミュニケーションアプリも活用されています。 
加えて、ホームページや情報サイトを経由しての予約受付も定番化され、今やネット予約の経路はさまざまです。 

この傾向は、スマートフォンの爆発的流通を考えても納得できますが、ネット予約の導入に踏み切らないサロンが多いのも事実。 

その理由として最も多く挙げられるのが、“ダブルブッキングのリスクです。 
自社の予約管理システムと、外部に委託している部分が連動せず、食い違いが生じることもあるといいます。 
さらに、迷惑メール対策をとっている店舗では、利用者からの予約メール自体が届かないというケースもあるようです。 

利便性の高いネット予約ですが、経営者はこうしたデメリット対策も考えていかねばなりません。 


小規模サロンは施術が中断…… 

一方、電話予約にもメリット・デメリットがあります。 

メリットとしては、“事前にカウンセリングができる”、“施術内容と時間を明確にできる”ことが挙げられるでしょう。 
しかし、レセプション専任スタッフのいない小規模サロンでは、接客が一時中断され、手が回らなくなるケースもあるようです。 

電話予約は、ネット社会の拡大によって限界がみえてきているのも事実です。 
それでも電話予約にこだわるサロンの中には、“空席情報を知られたくないから”という店舗もあります。 
ネット予約では空いている日時が公開されるため、その状況がサロンのイメージに直結。 
“空席=人気のないサロン”という、意図しない印象をもたれてしまうかもしれません。 

近年の調査では、ネット予約にするか、電話予約に頼るかで、集客にも影響することが明らかにされています。 


ネット予約 VS 電話予約 
結局どちらがいいの? 

今後ますます二極化すると予想される予約方法。
サロン経営者としては、どちらの方法を取るべきなのでしょうか。 

ロケーションや客層、営業規模によっても異なりますが、まずはマーケティングから戦略を考えていくとよいでしょう。 
つまり、どのような条件であればネット予約が増え、どのような場合には電話予約のほうが客数を伸ばせるかを調べることが重要です。 

たとえば、あるサロンでは、媒体別にクーポンなどを振り分け、その結果をマーケティングに応用。
新聞広告や情報誌、自店のブログ、情報サイトなど、媒体ごとに相性のいいメニューやエリアを特定し、予約を効率よく誘導しています。 
こうして、この店舗ではネット予約を上手に活用し、集客と売り上げにつなげているのです。 

また、予約重複のリスクを減らす対策として、ネット予約の方法を一本化しているサロンもあります。 

集客アップを叶えるためには、まず、それぞれの予約ツールに対してのメリット・デメリットを理解することから始めましょう。 
そして、ネット予約を導入する際は、活用の法則を知ることが集客アップを叶えるポイントとなるのです。 



となりのヘアサロン 

【記事提供元】サロンオーナー 2018年4月号(理美容教育出版)