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税理士の佐藤です・・・引き算的発想はネガティブ?

18.02.09
所長通信
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消費者はシンプルな商品に魅力を感じているにも関わらず、何故か企業は逆に多機能な商品を開発したがる「足し算の経営」をしてしまいます。
買い手の「意識」と売り手の「現実」のギャップがどんどん拡大していく原因はどこにあるのでしょう?


社内で次のどちらの人物が高い人事評価を受けるでしょうか
A君 「この商品を売りましょう」
    「この仕事をやりましょう」
B君 「この商品を売るのをやめましょう」
    「この仕事をやめましょう」

高い評価を受けるのはA君です。
足し算的発言をすると「積極的」「前向き」と思われ評価が上がるのです。
「足し算企業」が増える一因です。
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何かを「やめましょう」と言い出すにはよほど度胸が必要なのです。
しかし、引き算の発想は決してネガティブではないと理解する必要があります。

「念のためあれもやろう」「とりあえずこれも売ろう」と言うのは自信の無さの表れでもあります。
人は足し算をするとなんとなく安心するからです。


「沢山あればリスクは分散する」でしょうか?
残念ながら足し算をして分散するのは「リスク」では無く「経営資源」です。
日本の企業の99.7%は中小企業です。
限りある経営資源が少なければ何かに絞り込んだ方が強いのです。
企業の中にあって何をやめるべきかを決めることは、新しい何かを始める事以上に大切な事なのです。

       『引き算をする勇気』岩崎邦彦著より