アンケート調査の特徴・・・藤田です。
住みたい街ランキングから見る人気のトレンドとアンケート調査の特徴
定例の「住みたい街ランキング」が同じ時期に2つの異なる調査主体から発表されました。
アンケート結果から、近年の人気の街のトレンドを抑えるとともに、2つの結果の違いを浮き彫りにすることで、同種のアンケートにもかかわらず、結果が大きく異なることがわかります。
さらに、アンケート調査の結果を利用する際の注意事項もご紹介いたします。
定例の「住みたい街ランキング」が同じ時期に2つの異なる調査主体から発表されました。
アンケート結果から、近年の人気の街のトレンドを抑えるとともに、2つの結果の違いを浮き彫りにすることで、同種のアンケートにもかかわらず、結果が大きく異なることがわかります。
さらに、アンケート調査の結果を利用する際の注意事項もご紹介いたします。
2017年住みたい街ランキング
9月に2つの異なる媒体から「住みたい街ランキング」が発表されました。首都圏についてはそれぞれ次の結果となりました。
(MAJOR7調べ) (長谷工アーベスト調べ)
1位 恵比寿(1位) 1位 吉祥寺(1位)
2位 自由が丘(3位) 2位 武蔵小杉(3位)
3位 双子玉川(5位) 3位 横浜(2位)
4位 吉祥寺(2位) 4位 自由が丘(3位)
5位 目黒(4位) 5位 恵比寿(9位)
6位 品川(8位) 6位 品川(5位)
7位 中目黒(6位) 7位 大宮(5位)
8位 横浜(10位) 8位 浦和(19位)
9位 表参道(7位) 9位 北千住(29位)
10位 広尾(11位) 10位 新宿(13位)
10位 池袋(16位)
()は昨年順位
ランキングの特徴
両方の調査で、ベスト10に顔を出している街は、下線で示した5つです。
これらはいわゆるalways bestとして広範囲に支持される人気の非常に高い街といえます。
また、前年より順位を10位以上上げてベスト10入りした街は、長谷工アーベスト調べの「浦和」と「北千住」の2つの街でした。
都心部の地価や賃料が非常に高くなっている中で、これらは利便性や住環境が良い割には相対的に安いと感じられるエリアといえます。
ここで、面白いのは、MAJOR7調べでは、これらの街はベスト20にも顔を出していないことです。
次に両方のベスト10で、それぞれ独自に選ばれた街をみると、両者の特徴が少し浮き彫りになってきます。
MAJOR7調べでは「双子玉川」「目黒」「中目黒」「表参道」「広尾」、長谷工アーベスト調べでは「武蔵小杉」「大宮」「浦和」「北千住」「池袋」「新宿」が該当します。
あくまで一般的なイメージですが、前者の街は「おしゃれ」「高級感」等がキーワードで、一方後者の街は「実利」「割安感」などがキーワードとなりえます。
アンケート調査の注意事項
このように、同じ首都圏で同じように住みたい街を訪ねたアンケート調査にもかかわらず、2つの調査で、まったく異なる結果が表れています。
アンケートは、市場の動向や顧客の志向を知る際に、重要な手段ですが、アンケート結果を使う際には、以下のことを注意しておかなければなりません。
①アンケート実施主体を把握(どのようなエリアで、どのような商品をどのような価格で販売している企業、グループなのか)
②アンケートの対象者を把握する(対象となる年齢層、性別、住所、収入、思考等。商品の購入に興味のある人なのか、無関係な人なのか。回答者数はどのぐらいなのか)
③アンケートの実施手法(電話、封書、メール、WEB)
アンケートが実施された背景や、注意事項をよく把握したうえで、利用することが重要です。
9月に2つの異なる媒体から「住みたい街ランキング」が発表されました。首都圏についてはそれぞれ次の結果となりました。
(MAJOR7調べ) (長谷工アーベスト調べ)
1位 恵比寿(1位) 1位 吉祥寺(1位)
2位 自由が丘(3位) 2位 武蔵小杉(3位)
3位 双子玉川(5位) 3位 横浜(2位)
4位 吉祥寺(2位) 4位 自由が丘(3位)
5位 目黒(4位) 5位 恵比寿(9位)
6位 品川(8位) 6位 品川(5位)
7位 中目黒(6位) 7位 大宮(5位)
8位 横浜(10位) 8位 浦和(19位)
9位 表参道(7位) 9位 北千住(29位)
10位 広尾(11位) 10位 新宿(13位)
10位 池袋(16位)
()は昨年順位
ランキングの特徴
両方の調査で、ベスト10に顔を出している街は、下線で示した5つです。
これらはいわゆるalways bestとして広範囲に支持される人気の非常に高い街といえます。
また、前年より順位を10位以上上げてベスト10入りした街は、長谷工アーベスト調べの「浦和」と「北千住」の2つの街でした。
都心部の地価や賃料が非常に高くなっている中で、これらは利便性や住環境が良い割には相対的に安いと感じられるエリアといえます。
ここで、面白いのは、MAJOR7調べでは、これらの街はベスト20にも顔を出していないことです。
次に両方のベスト10で、それぞれ独自に選ばれた街をみると、両者の特徴が少し浮き彫りになってきます。
MAJOR7調べでは「双子玉川」「目黒」「中目黒」「表参道」「広尾」、長谷工アーベスト調べでは「武蔵小杉」「大宮」「浦和」「北千住」「池袋」「新宿」が該当します。
あくまで一般的なイメージですが、前者の街は「おしゃれ」「高級感」等がキーワードで、一方後者の街は「実利」「割安感」などがキーワードとなりえます。
アンケート調査の注意事項
このように、同じ首都圏で同じように住みたい街を訪ねたアンケート調査にもかかわらず、2つの調査で、まったく異なる結果が表れています。
アンケートは、市場の動向や顧客の志向を知る際に、重要な手段ですが、アンケート結果を使う際には、以下のことを注意しておかなければなりません。
①アンケート実施主体を把握(どのようなエリアで、どのような商品をどのような価格で販売している企業、グループなのか)
②アンケートの対象者を把握する(対象となる年齢層、性別、住所、収入、思考等。商品の購入に興味のある人なのか、無関係な人なのか。回答者数はどのぐらいなのか)
③アンケートの実施手法(電話、封書、メール、WEB)
アンケートが実施された背景や、注意事項をよく把握したうえで、利用することが重要です。