税理士の佐藤です・・・「売り手市場」をどうやって作るか?
世の中には行列のできるラーメン屋
発売されたその日に売れてしまうチケット
設計図の段階で売れてしまうマンションなど
顧客を追わなくても顧客の方から集まってくる商売があります。
特定の商品やサービスに
これほどの高い需要があるのは何故なのでしょうか?
これは「売り手市場」と呼ばれる現象によるものです。
経営者の多くは商売について考えるとき、市場全体に目を向けてしまい「商品を本当に評価してくれる少数を探そうとしない」
傾向があります。
実は売り手市場を作るためには自分の価値を本当に高く評価してくれるごく少人数の人たちがいれば十分なのです。
何故行列のできるラーメン屋が出来るのか・・・?
味、サービス、広告宣伝、景気、マーケティングでしょうか?
答えは実に単純です。
売り手市場が出来るのは買い手の数が売り手の数を上回った時だけそれだけなのです。
人はついこの基本を忘れてしまい様々なマーケティング手法などに腐心してしまいがちです。
売り手市場を作ることは「心底欲しいのに手に入らない客を作り出す過程」に他ならないのです。
商品やサービスを買い逃した顧客は、商品への関心を失わせない程度にガッカリさせ、一方で購入した顧客には高い価値を提供します。
「売り切れ」はまだ売れるのに商品が足りずに無くなったと言うチャンスロスの状態を作ることに他なりません。しかし売り手市場になりたければ、商品やサービスを買い逃す人が出ることを恐れてはいけないのです。
ダニエル・プルーストリー 「市場独占マーケティング」より