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病院へ行かず、市販薬で治す人に朗報!・・・藤田です。

17.01.12
職員通信1
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年始に久しぶりに帰郷しました。
東京から名古屋まで2時間あまり。
道中、新幹線の中で読もうと購入した本がこの3冊。

①「GRIT」やりぬく力(ダイヤモンド社)

②アブない心理学(青春出版社)

③執事のダンドリ手帳(三笠書房)

この本の帯が・・・

①それぞれ誰でもどんな分野でも一流になれる最強・最速のメソッド!

②ケタ違いに相手の心がわかる!動かせる!知らないあなたは損をする!

③「やるべきこと」がみるみる片づく!あなたの身の回りのすべてをもっと楽しくスムーズに。

というものでした。帯のタイトルにつられての衝動買いだったのですが、自分の深層心理を表しているみたいで、変な気分でした。

さて、今年平成29年1月より、所得税の医療費控除の特例(セルフメディケーション税制)が施工されました。


従来の医療費控除は、年間の医療費が10万円をこえた場合に、その超えた金額を所得から控除できる制度ですが、病院へいかず市販薬で治療する人にとっては、年間10万円はハードルが高いものでした。


セルフメディケーション税制は、健康の維持増進及び疾病の予防への取組として、一定の取組を行うことを条件に、薬局やドラッグストアなどで販売される特定の市販薬(スイッチOTC医薬品)の、年間購入額(扶養家族分を含む)が1万2000円を超えれば、その超えた金額を所得控除(8万8000円が上限)できる制度です(平成29年1月1日から同33年12月31日まで)


1.健康維持増進及び疾病の予防への「一定の取組」とは

申告者が、申告対象となる1年間(1月~12月)に、次に掲げるいずれかを受けることをいいます。

・ 特定健康診査 (いわゆるメタボ健診)
・ 予防接種
・ 定期健康診断 (事業主健診)
・ 健康診査
・ がん検診

2.「スイッチOTC医薬品」とは

OTC医薬品(要指導医薬品および一般用医薬品)で医療用医薬品から転用された82成分を含むものです。82成分は、厚生労働省のホームページに掲載されており、 イブプロフェン(非ステロイド系消炎鎮痛剤)やインドメタシン(非ステロイド性抗炎症薬)などどこかで耳にしたような成分もあります。

3.スイッチOTC医薬品の表示

医薬品の製造メーカーにて、対象となるOTC医薬品のパッケージ右上に識別マークを印刷またはシールにて貼付される場合が多数ですが、本マークの表示に法的義務はないため、メーカーの生産の都合等の理由から表示されていない対象製品もあります。 
セルフメディケーション税制

4.対象となる個人とは

以下の3つの全てに該当する必要があります。

・ 所得税、住民税を納付していること
・ 1年間に健康の維持増進および疾病の予防への取組として「一定の取組」を行っていること
・ スイッチOTC医薬品の1年間の購入金額が12,000円(扶養家族分を合算)を超えていること

5.セルフメディケーション税制による所得控除額

所得税率20%で対象製品を年間5万円購入した方が確定申告をした場合、戻る税金は次のとおりです。

・ 所得税(50,000−12,000)円×20%=7,600円
・ 住民税(翌年度)(50,000−12,000)円×10%=3,800円
・ 減税総額 11,400円(所得税+住民税)

6.従来の医療費控除制度との関係

従来の医療費控除制度とセルフメディケーション税制を同時に利用することはできません。どちらからの選択適用となるので注意が必要です。医療費控除制度の対象とはならない方がセルフメディケーション税制により税金の還付を受けることが可能となったのはメリットと言えます。

7.レシート類を保管しましょう

確定申告時に、一定の検診等の受診を証明する書類(検診等の領収書や結果通知書)の提出等が必要です。1月1日以降に購入された医薬品のレシートとともにきちんと保管しておきましょう。