確定申告が終わった世界……巻田です。
確定申告が終わりました。
この時期、会計事務所の世界では毎年ちょっと不思議な現象が起きます。
それは、急に静かになること。2月〜3月は電話もメールも鳴り止まないのに、4月になると、まるで嵐が去ったあとのように落ち着きます。
「こんなに平和だったっけ?」と毎年思います。
そしてふと外を見ると、桜が咲いていたりします。
ちゃんと春は来ていたんだな」と、ここでやっと気づきます。
さて、そんな春ですが、税金の世界も少しずつ動いています。
今日は最近のトピックを、軽くご紹介します。
【インボイス制度の経過措置】
インボイス制度では、本来、免税事業者からの仕入れは仕入税額控除ができない仕組みです。
ただし、いきなり全部ダメにすると影響が大きいため、現在は経過措置があります。
2026年10月~
→ 50%控除
2029年10月~
→控除なし
となっていましたが、控除可能額が見直され
2026年10月~
→ 70%控除
2028年10月~
→ 50%控除
2030年10月~
→ 30%控除
となりました。
免税事業者との取引が多い会社では、将来的に消費税負担が増える可能性もありますので、頭の片隅に置いておくとよいかもしれません。
【少額減価償却資産】
設備投資を考えている方には、少し嬉しい改正です。
これまで中小企業では30万円未満の資産まで一括で経費にできましたが、改正により40万円未満まで拡大される方針です。
パソコンや設備などを購入する予定がある場合、購入タイミングによっては節税につながる可能性があります。
「そろそろパソコンを買い替えようかな」という方には、少し嬉しい改正かもしれません。
【消費税0%の議論】
最近ニュースでよく聞く「消費税0%」の議論。
もし実施された場合、事業者にはどんな影響があるのでしょうか。
例えば飲食店を例にすると、いくつかポイントがあります。
まず、基本的にお店の損益には直接関係しません。
消費税は預かって納める性質の税金なので、売上や利益そのものが増減するわけではありません。
また、「消費税が0%になれば仕入れも安くなるのでは?」と思われることがありますが、必ずしもそうとは限りません。
原材料の値上げなどの影響で、仕入価格自体は変わらない、あるいは上がる可能性もあります。
さらに、消費税が0%になると、毎月の消費税の支払い(仮払消費税)は減る可能性がありますが、その分、最終的な納税額が増え、資金繰りに影響します。
つまり、消費税が0%になったとしても、「その分、税務署に支払う消費税が増えるだけ」という形になる場合も多いのです。
ただし、消費税の影響は、業種や取引内容によって大きく変わります。
もし制度が実施される場合は、それぞれの会社ごとに影響が異なるため、具体的な内容は担当者に確認するのがおすすめです。
春は新しいことを始めるのにちょうど良い季節です。
今年度も、皆さまの事業が気持ちよくスタートできることを願っています。