TFSコンサルティンググループ/TFS国際税理士法人 理事長 山崎 泰

『未来創造力』

16.11.13
ご案内・ご紹介
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私の松下政経塾以来の恩師・上甲 晃元塾頭が、
「一日生きていたら、一つぐらいは感動がある生き方をしたい」との想いから、25年間にわたって、
一日も休まずに綴り続けておられる『デイリーメッセージ』。

先日、久しぶりに恩師にお会いさせていただいた際、
「実は先日、こんなことがあってね・・・君のところはどう?」と
切り出されました。

会計事務所の人材確保は、どこの事務所にとっても悩みの種。。。
しかも、20代の若い税理士受験生が激減するなかで、
自社から有資格者をいかに輩出できるかどうか!は、
事業存続にすら影響しかねません。

そんななか、食事をしながら、恩師から聞いたエピソードが、
「デイリーメッセージ」の中に綴られておりますので、
ご一読いただけましたらと思い、ご紹介させていただきます。

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    『未来創造力』   

~上甲 晃 氏 『デイリーメッセージ』
   平成28年9月10日 第9202号より~


(つづく) 

『未来創造力』   

~上甲 晃 氏 『デイリーメッセージ』
平成28年9月10日 第9202号より~


「私は長い間、誤解していたことがあるのです。
 税理士事務所や会計士事務所といえば、
 税理士や会計士ばかりが集まって仕事をしていると思っていたのです。

 ところが聞いてみると、会計士や税理士の資格を持っている人はごくわずか。
 あとの人達は、その補助であったり、経営指導などの仕事をしているのですよね」と、
 まことに初歩的なことを確認した。
この日、空港まで私を迎えに来てくれたのは、
東北地方に事務所を構える会計事務所の所員2人。
2人とも、『青年塾』出身者である。


「ちなみにお宅の事務所には何人のスタッフがいるの?」と聞いてみた。

「80人を超えますかね」との答え。
「そのうちで、税理士さんは何人いるの?」と聞いた。
「3人です」。

ごく少数の資格を持つ税理士、会計士、弁護士がいて、
多くのスタッフがまわりで支える構造は、
日本中の会計事務所、税理士事務所、法律事務所の一般的な実態である。
だから、この会計事務所もまた、平均的な日本の税理士事務所と同じなのだ。

しかし、私は敢えて、空港に迎えに来てくれた『青年塾』出身者を煽った。

「事務所の将来を考えたら、資格を持ったトップに頼りきるのではなく、
 次の事務所を支える君達の世代の者が、
 難関といわれる税理士の資格を取ろうではないかといった機運が生まれてこなければならない。
 このままいったら、事務所そのものの存亡にかかわるよ」
と脅かした。


そしてさらに、

「少なくとも、若手の優秀な人達は、『青年塾』で学んできたわけだ。
 その人達だけでも集まって、“私達で事務所の未来を創造しようではないか”
 といった力強い運動を所内で立ち上げたらどうか」と、迫った。

迫られた2人は、私の勢いに押されて、いささかたじたじとしつつ、「もっともです」と言う。

それは会社のためでも何でもない。自分達が人生を託する会社は、自分達で支えるという気概がほしいのだ。


追い打ちをかけた。


「今日の努力は明日の可能性を開く」

「できない理由を百万並べても、できるようにはならない」
「食べるために働くことは、犬でも猫でもできる。
 こんな未来にしたいと思って努力できるのは、人間だけ。
 人間なら、未来に思いを持て」

最後に、
「近々、『青年塾』で学んだ人達全員が集まって、“未来創造会議”を開いてほしい。
 願わくは、全員、税理士の資格を取る5ヶ年計画ぐらいを立てて、徹底して努力してほしい。
 その会議の時には、私もぜひ立ち合いたい」とダメを押した。

できない理由を並べる暇があれば、「黙ってやれ」。

この日は、私のテンションもいささか上がり過ぎたようだ。

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上甲 晃 氏の活動『志ネットワーク』『青年塾』の詳細については、こちらをご覧ください。
http://www.kokorozashi.net/