『人生の一回性~覚悟をもって生きる~』
■ TKC東京都心会 『秋期大学』
9月14日、TKC東京都心会『秋期大学』。
私自身が所属する四谷支部が単独で所管する大きなイベントでもあり、1年近くかけて、何度となく実行委員会を重ね、緊張感みなぎる中で迎えた当日。
第1部・式典の司会は、当社の女性税理士。
晴れやかな着物姿での司会に、まさに成人式を迎える娘を見つめる親のような気持ちで、嬉しくもハラハラドキドキ。。。
(つづく)
9月14日、TKC東京都心会『秋期大学』。
私自身が所属する四谷支部が単独で所管する大きなイベントでもあり、1年近くかけて、何度となく実行委員会を重ね、緊張感みなぎる中で迎えた当日。
第1部・式典の司会は、当社の女性税理士。
晴れやかな着物姿での司会に、まさに成人式を迎える娘を見つめる親のような気持ちで、嬉しくもハラハラドキドキ。。。
(つづく)
■ 『人生の一回性~覚悟をもって生きる~』
式典が終わり、基調講演のスタート。
今年の基調講演は、第1部が薬師寺の山田法胤・管長。
演題は、『人生の一回性~覚悟をもって生きる~』
人生の一回性とは、TKC全国会の創設者・飯塚 毅氏が提唱されたテーマでもあり、
秋期大学の機会を通じて学び直そう・・・と、実行委員会での議論・検討を重ねて、
山田法胤管長に基調講演をお願いすることに。
600名近い来場者が集うなか、山田法胤管長の登壇。
『世間虚仮 唯佛是真』(せけんこけ ゆいぶつぜしん)
講演の冒頭に紹介していただいた、聖徳太子の言葉が、とても印象的でした。
世間は『虚仮』すなわち「空しく仮の姿」。
人間は、金、名誉、権力などを追い求めがちになるが、
それらは本当に幸せや心の平安をもたらすものなのだろうか・・・という問いかけです。
最後に心の拠りどころとなるのは、世間を超えた佛、真実の世界。
今からは想像もできないような権謀術数の世界に生きた聖徳太子が、最後に達した想い・・・
時間を超えて伝わってくるようです。
『欲深き人の心と降る雪は、積もるにつれて道を忘る』
幕末の三舟といわれた、高橋泥舟の言葉にもふれる山田法胤管長。
穏やかな口調のなかにも、まさに私たち会計人に強いメッセージを送っておられるように感じるのです。
世間の価値観に惑わされず、自らの真実を追い求める覚悟。
自らはもとより、関与先とともに。
そしてときに、財を持てば持つほど、心が汚れかねない危険。
顧問先を支え、財を見つめる会計人として、心に深く刻みたいと思います。
式典が終わり、基調講演のスタート。
今年の基調講演は、第1部が薬師寺の山田法胤・管長。
演題は、『人生の一回性~覚悟をもって生きる~』
人生の一回性とは、TKC全国会の創設者・飯塚 毅氏が提唱されたテーマでもあり、
秋期大学の機会を通じて学び直そう・・・と、実行委員会での議論・検討を重ねて、
山田法胤管長に基調講演をお願いすることに。
600名近い来場者が集うなか、山田法胤管長の登壇。
『世間虚仮 唯佛是真』(せけんこけ ゆいぶつぜしん)
講演の冒頭に紹介していただいた、聖徳太子の言葉が、とても印象的でした。
世間は『虚仮』すなわち「空しく仮の姿」。
人間は、金、名誉、権力などを追い求めがちになるが、
それらは本当に幸せや心の平安をもたらすものなのだろうか・・・という問いかけです。
最後に心の拠りどころとなるのは、世間を超えた佛、真実の世界。
今からは想像もできないような権謀術数の世界に生きた聖徳太子が、最後に達した想い・・・
時間を超えて伝わってくるようです。
『欲深き人の心と降る雪は、積もるにつれて道を忘る』
幕末の三舟といわれた、高橋泥舟の言葉にもふれる山田法胤管長。
穏やかな口調のなかにも、まさに私たち会計人に強いメッセージを送っておられるように感じるのです。
世間の価値観に惑わされず、自らの真実を追い求める覚悟。
自らはもとより、関与先とともに。
そしてときに、財を持てば持つほど、心が汚れかねない危険。
顧問先を支え、財を見つめる会計人として、心に深く刻みたいと思います。
■ 『経営者の覚悟~激変する経営環境にどう対応するか~』
基調講演第2部は、イトーヨーカ堂の経営に長年携わってこられた、
片山裕介・イトーヨーカ堂 元執行役員。
演題は、『経営者の覚悟~激変する経営環境にどう対応するか~』
スーパーマーケット、コンビニエンスストア、流通分野等々、
激変する業界で陣頭指揮をとられ続けてきただけに、なるほど~~と思う話の連続でした。
これまでの15年間での3大改革。
「スマホ」
「ロジスティック~宅配」
「コンビニエンスストア」
では、これからの15年は???
考えてみたいのは、日本の年齢構造。
■ 超高齢化社会突入~本当に経済は収縮するのか?
いま日本で一番多い年齢層は、67歳。
出生数110万人の2.5倍。
4年後、東京オリンピックの年には71歳。
70歳人口が一番多い国で行われる、超高齢国でのオリンピックになるかもしれない。
超高齢化社会とともに、食が細り、消費が衰えるともいわれている・・・
果たして本当なのだろうか?
いまの40代~50代、一人あたり消費支出は約17,000円/月、交際費約5,000円/月。
60代超になると、 一人あたり約24,000円/月、交際費約12,000円/月。
確かに消費量は減るかもしれないが、質が上がり、より高価な支出となるともいえる。
高齢者の関心は、
「健康」
「コミュニティ、仲間」
「生きがい」。
この3つが満たされると、高齢者は幸せ。
そのためには、支出も厭わない。
世界各地への旅行も然り。
だから、必ずしも経済が収縮するとは思えない。
「俺オレ」と電話されるだけで、何百万円も振り込むチカラ!?を持っているのだから。
なるほどな~~という感じです。
■ セブン&アイHDの基本的発想 『変化対応こそ経営の基本』
セブン&アイHDの基本的経営発想は、『変化対応こそ経営の基本』だということ。
しかし、過度な競争は、最後は同質化を招いてしまう。
同質化してしまった業界では、最後は圧倒的な資金力か圧倒的な低コスト化で差別化するしかない。
同質化を招いた業界では、M&Aなどの離合集散を繰り返すことに。
競争相手が「競合」だと思っていると、このような事態に陥ってしまう。
競争相手は「競合」ではなく「変化」!!
同質化することは、とても危険なこと。
同質化してしまった最たる例はデパート、量販店。
中身は一緒、看板が違うだけ。
取り扱っている商品は同じ?同質化のリスクが!?
「競合」には勝ち抜いてきたが、「変化」には負けた大手量販店も。。。
■ 捨てきれないから、変化が見えない
いかなる競争優位も賞味期限が来る。
大ヒットとなったセブンイレブンの100円コーヒー・セブンカフェは8億杯売れました。
しかしいくら売れ筋でも、当時の鈴木敏文会長はやり直せと指示。
その結果、今年は10億杯になろうとしています。
売れ筋ほど、ブラッシュアップしないと廃れるのも早い。
売れ筋ほど、使用頻度が多いから飽きられるのも早い。
セブンイレブンのコーヒーは美味しいと喜ばれる来店客・・・
その陰で、豆も焙煎方法も、変わり続けているのです。
常に改革し続けないと、飽きられてしまうのです。
変化対応には、まずは今を壊すこと!
相当な決意を持って創造的破壊を!
まずは、自らの成功体験を捨てること、とても苦しいことですが・・・
「常識」「知識」「過去の成功体験」が変化を邪魔しているのです。
好例が、バレンタインデーのチョコレート。
今では、消費チョコレートの33%は女性が自分のために買って食べている。
年に一度、自分へのご褒美のために自分へのチョコレートを買う日になりつつある。
これが変化!
捨てきれないから、変化が見えない!!
こんなインパクトのあるメッセージをいただいたように思います。
『経営者の覚悟』は、捨てきれる勇気なのかもしれません。
基調講演第2部は、イトーヨーカ堂の経営に長年携わってこられた、
片山裕介・イトーヨーカ堂 元執行役員。
演題は、『経営者の覚悟~激変する経営環境にどう対応するか~』
スーパーマーケット、コンビニエンスストア、流通分野等々、
激変する業界で陣頭指揮をとられ続けてきただけに、なるほど~~と思う話の連続でした。
これまでの15年間での3大改革。
「スマホ」
「ロジスティック~宅配」
「コンビニエンスストア」
では、これからの15年は???
考えてみたいのは、日本の年齢構造。
■ 超高齢化社会突入~本当に経済は収縮するのか?
いま日本で一番多い年齢層は、67歳。
出生数110万人の2.5倍。
4年後、東京オリンピックの年には71歳。
70歳人口が一番多い国で行われる、超高齢国でのオリンピックになるかもしれない。
超高齢化社会とともに、食が細り、消費が衰えるともいわれている・・・
果たして本当なのだろうか?
いまの40代~50代、一人あたり消費支出は約17,000円/月、交際費約5,000円/月。
60代超になると、 一人あたり約24,000円/月、交際費約12,000円/月。
確かに消費量は減るかもしれないが、質が上がり、より高価な支出となるともいえる。
高齢者の関心は、
「健康」
「コミュニティ、仲間」
「生きがい」。
この3つが満たされると、高齢者は幸せ。
そのためには、支出も厭わない。
世界各地への旅行も然り。
だから、必ずしも経済が収縮するとは思えない。
「俺オレ」と電話されるだけで、何百万円も振り込むチカラ!?を持っているのだから。
なるほどな~~という感じです。
■ セブン&アイHDの基本的発想 『変化対応こそ経営の基本』
セブン&アイHDの基本的経営発想は、『変化対応こそ経営の基本』だということ。
しかし、過度な競争は、最後は同質化を招いてしまう。
同質化してしまった業界では、最後は圧倒的な資金力か圧倒的な低コスト化で差別化するしかない。
同質化を招いた業界では、M&Aなどの離合集散を繰り返すことに。
競争相手が「競合」だと思っていると、このような事態に陥ってしまう。
競争相手は「競合」ではなく「変化」!!
同質化することは、とても危険なこと。
同質化してしまった最たる例はデパート、量販店。
中身は一緒、看板が違うだけ。
取り扱っている商品は同じ?同質化のリスクが!?
「競合」には勝ち抜いてきたが、「変化」には負けた大手量販店も。。。
■ 捨てきれないから、変化が見えない
いかなる競争優位も賞味期限が来る。
大ヒットとなったセブンイレブンの100円コーヒー・セブンカフェは8億杯売れました。
しかしいくら売れ筋でも、当時の鈴木敏文会長はやり直せと指示。
その結果、今年は10億杯になろうとしています。
売れ筋ほど、ブラッシュアップしないと廃れるのも早い。
売れ筋ほど、使用頻度が多いから飽きられるのも早い。
セブンイレブンのコーヒーは美味しいと喜ばれる来店客・・・
その陰で、豆も焙煎方法も、変わり続けているのです。
常に改革し続けないと、飽きられてしまうのです。
変化対応には、まずは今を壊すこと!
相当な決意を持って創造的破壊を!
まずは、自らの成功体験を捨てること、とても苦しいことですが・・・
「常識」「知識」「過去の成功体験」が変化を邪魔しているのです。
好例が、バレンタインデーのチョコレート。
今では、消費チョコレートの33%は女性が自分のために買って食べている。
年に一度、自分へのご褒美のために自分へのチョコレートを買う日になりつつある。
これが変化!
捨てきれないから、変化が見えない!!
こんなインパクトのあるメッセージをいただいたように思います。
『経営者の覚悟』は、捨てきれる勇気なのかもしれません。