『経営力』を磨く訓練を! ~人は、関心がないことには目に入らない!?~
■ 『経営』という仕事・・・ご存知ですか?
『経営』という仕事・・・ご存知ですか?
皆さまは、このように問われたら、何とお答えになりますか?
先月、私が所属するTKC東京都心会が主催する秋期大学で、経営コンサルタント・小宮一慶氏をお招きした講演会を開催し、まさにこの『経営』『経営力』について、深く考える機会となりました。
『経営という仕事』のチカラを鍛えていくために、欠かせない内容だったので、是非とも皆さまにご紹介させていただきたいと思います。
まずなによりも、会社には、営業・経理・製造・人事とも、そして管理とも異なる、「経営」という独立した仕事があるということを強く意識しよう!という指摘です。
果たして、「経営」とは?
『経営』という仕事・・・ご存知ですか?
皆さまは、このように問われたら、何とお答えになりますか?
先月、私が所属するTKC東京都心会が主催する秋期大学で、経営コンサルタント・小宮一慶氏をお招きした講演会を開催し、まさにこの『経営』『経営力』について、深く考える機会となりました。
『経営という仕事』のチカラを鍛えていくために、欠かせない内容だったので、是非とも皆さまにご紹介させていただきたいと思います。
まずなによりも、会社には、営業・経理・製造・人事とも、そして管理とも異なる、「経営」という独立した仕事があるということを強く意識しよう!という指摘です。
果たして、「経営」とは?
果たして、「経営」とは?
①企業の方向付け
ことだと小宮氏は定義されます。
例えば「企業の方向付け」・・・
Jリーガーになるには、毎日卓球の練習をしていてもダメ!
ゴルフでも無手勝流だと、下手が固まってしまう。
経営も成功するには、「正しい努力」の「積み重ね」!
まさに、その「方向付け」が大事。
当たり前のことのようですが、
「間違った方向付け」で「正しい管理」をされてしまうことほど、企業や社員にとっての不幸はない
というのです。
■ 「目的」と「目標」の違いを理解すると『経営力』が伸びる
稲盛和夫・京セラ名誉会長も、人生・仕事の結果=能力×熱意×考え方という
「人生方程式」で決まると指摘されています。
「能力」や「熱意」にはマイナスはないが、
「考え方」は一歩間違うとマイナスがありうるので、
なによりも「正しい考え方」が大事だと説かれている、有名な一節です。
この点、小宮氏は、
会社の「目的」と「目標」との違いを、強く意識・理解すると『経営力』が伸びる
とも指摘します。
「目的」は、最終的に行き着くところ、あるべき姿。
「目標」は、あくまでも目的達成のための手段。
たとえば人生ならば、「目的」は家族を幸せにすること、
「目標」は毎年家族旅行に行くこと、家を持つこと・・・
と置き換えてみると、わかりやすいとも。
「目的」を掲げるならば、「指揮官先頭」。
そのためには、公私混同をなくすこと!
この点は、経営者としてキチッと襟を正していかなければならない、大事な点です。
小宮氏は、会社からでも友達にハガキを出す際には、
必ず自分で買い置きした52円切手を付けて出すという徹底ぶりです。
そんな小さなことで、決して公私混同しない。
社長が公私混同している姿を見た社員は、私もこれくらいは~~という気持ちになっていく。
公私混同がなくなれば、会社はシャキッとしていくもの。
明るく大雑把で、見栄っ張りな経営者が、会社をつぶす!
社長のベンツのために、命をかけて働いてくれる社員など、どこにもいない!
と声を大にされていましたが・・・
思い当たるフシのある方!? 経営者として、笑い話では済まないかもしれません。。。
■ 新聞を一面から丹念に読んでみると・・・未来がみえる
「正しい方向付け」のためには、お客様の背後にある、
大きな世の中の流れを見極めていくこと、という指摘も心に留まりました。
未来を読み解くには、現在と過去をコツコツと勉強すること。
そのために欠かせないのが、新聞を一面から丹念に読むこと!というアドバイスです。
決して、興味がある部分から読み進めるのではなく、
一面から(忙しければリード文だけでも)読む訓練を!
一面は、その新聞社が今日一番大事だと思うことを記事にしているのだから、
自分の関心を社会の関心に合わせていくには、これに勝る訓練はない!
とりわけ、日本経済新聞の月曜日に掲載される景気指標。
この指標を毎週、定点観測するだけで、『経営力』が格段に上がっていく、というのです。
経営者として関心の幅を広げていくことが、視界の広さ、
ひいては会社の「正しい方向付け」につながっていくであろうことは、
頭ではわかっているのですが・・・
やはり経営者として、日々、訓練して『経営力』を高めていく努力が、
会社の将来を決めていくのだろうと思います。
■ 最後は、新幹線のはなし。。。
皆さま、新幹線に乗る時、乗車券と特急券を2枚合わせて、
自動改札口に入れることがあると思います。
その時、「乗車券と特急券、どちらが上になって出てくるか、ご存知ですか?」
小宮氏から、こんな問いかけもありました。
よくよく考えてみれば、改札口を出てこれからホームに向かうのですから、
一番最初に知りたいのは、「のぞみ○○号」「はやぶさ○○号」の「△△号車☐◆番」という、
列車と号車と座席番号のはずです。
もっとも知りたい情報は、特急券に記載されている情報なのに、
以前はなんと、常に乗車券が上になって、自動改札口から出てきていたというのです。
う~~、知らなかった、という感じです!
小宮氏が指摘したからというわけではないでしょうが、
今ではシステム変更されて、乗車券と特急券、入れた順番と逆になって出てきます。
私も早速試してみましたが、まさにその通り~是非とも、皆さまも試してみてくださいませ。
新幹線の乗客に対して、お客さま第一になっていたのかどうか・・・こんな問いかけです。
■ 人は、関心がないことは目に入らない!?
何を申し上げたいのか?
人は、何度改札口を通過したとしても、何万回見たとしても、
関心がないことは目に入らない、ということです。
だからこそ、関心の幅を広げる訓練が必要なのです。
新聞の読み方ひとつにしても、社会への関心のあり方を広げることができる。
一面から読み進めながら、日経新聞の気になった記事をひと言で良いからメモする。
気がついたことをメモし続ける。
まさに『経営力』を高めていくには、身近な努力の積み重ねなのだと思います。
明日から、新聞は一面からですよ!!
2015年(平成27年) 10月 山 崎 泰
<参考文献>
①企業の方向付け
②資源の最適配分
③人を動かす
ことだと小宮氏は定義されます。
例えば「企業の方向付け」・・・
Jリーガーになるには、毎日卓球の練習をしていてもダメ!
ゴルフでも無手勝流だと、下手が固まってしまう。
経営も成功するには、「正しい努力」の「積み重ね」!
まさに、その「方向付け」が大事。
当たり前のことのようですが、
「間違った方向付け」で「正しい管理」をされてしまうことほど、企業や社員にとっての不幸はない
というのです。
■ 「目的」と「目標」の違いを理解すると『経営力』が伸びる
稲盛和夫・京セラ名誉会長も、人生・仕事の結果=能力×熱意×考え方という
「人生方程式」で決まると指摘されています。
「能力」や「熱意」にはマイナスはないが、
「考え方」は一歩間違うとマイナスがありうるので、
なによりも「正しい考え方」が大事だと説かれている、有名な一節です。
この点、小宮氏は、
会社の「目的」と「目標」との違いを、強く意識・理解すると『経営力』が伸びる
とも指摘します。
「目的」は、最終的に行き着くところ、あるべき姿。
「目標」は、あくまでも目的達成のための手段。
たとえば人生ならば、「目的」は家族を幸せにすること、
「目標」は毎年家族旅行に行くこと、家を持つこと・・・
と置き換えてみると、わかりやすいとも。
「目的」を掲げるならば、「指揮官先頭」。
そのためには、公私混同をなくすこと!
この点は、経営者としてキチッと襟を正していかなければならない、大事な点です。
小宮氏は、会社からでも友達にハガキを出す際には、
必ず自分で買い置きした52円切手を付けて出すという徹底ぶりです。
そんな小さなことで、決して公私混同しない。
社長が公私混同している姿を見た社員は、私もこれくらいは~~という気持ちになっていく。
公私混同がなくなれば、会社はシャキッとしていくもの。
明るく大雑把で、見栄っ張りな経営者が、会社をつぶす!
社長のベンツのために、命をかけて働いてくれる社員など、どこにもいない!
と声を大にされていましたが・・・
思い当たるフシのある方!? 経営者として、笑い話では済まないかもしれません。。。
■ 新聞を一面から丹念に読んでみると・・・未来がみえる
「正しい方向付け」のためには、お客様の背後にある、
大きな世の中の流れを見極めていくこと、という指摘も心に留まりました。
そのために欠かせないのが、新聞を一面から丹念に読むこと!というアドバイスです。
決して、興味がある部分から読み進めるのではなく、
一面から(忙しければリード文だけでも)読む訓練を!
一面は、その新聞社が今日一番大事だと思うことを記事にしているのだから、
自分の関心を社会の関心に合わせていくには、これに勝る訓練はない!
とりわけ、日本経済新聞の月曜日に掲載される景気指標。
この指標を毎週、定点観測するだけで、『経営力』が格段に上がっていく、というのです。
経営者として関心の幅を広げていくことが、視界の広さ、
ひいては会社の「正しい方向付け」につながっていくであろうことは、
頭ではわかっているのですが・・・
やはり経営者として、日々、訓練して『経営力』を高めていく努力が、
会社の将来を決めていくのだろうと思います。
■ 最後は、新幹線のはなし。。。
皆さま、新幹線に乗る時、乗車券と特急券を2枚合わせて、
自動改札口に入れることがあると思います。
その時、「乗車券と特急券、どちらが上になって出てくるか、ご存知ですか?」
小宮氏から、こんな問いかけもありました。
よくよく考えてみれば、改札口を出てこれからホームに向かうのですから、
一番最初に知りたいのは、「のぞみ○○号」「はやぶさ○○号」の「△△号車☐◆番」という、
列車と号車と座席番号のはずです。
もっとも知りたい情報は、特急券に記載されている情報なのに、
以前はなんと、常に乗車券が上になって、自動改札口から出てきていたというのです。
う~~、知らなかった、という感じです!
小宮氏が指摘したからというわけではないでしょうが、
今ではシステム変更されて、乗車券と特急券、入れた順番と逆になって出てきます。
私も早速試してみましたが、まさにその通り~是非とも、皆さまも試してみてくださいませ。
新幹線の乗客に対して、お客さま第一になっていたのかどうか・・・こんな問いかけです。
■ 人は、関心がないことは目に入らない!?
何を申し上げたいのか?
人は、何度改札口を通過したとしても、何万回見たとしても、
関心がないことは目に入らない、ということです。
だからこそ、関心の幅を広げる訓練が必要なのです。
新聞の読み方ひとつにしても、社会への関心のあり方を広げることができる。
一面から読み進めながら、日経新聞の気になった記事をひと言で良いからメモする。
気がついたことをメモし続ける。
まさに『経営力』を高めていくには、身近な努力の積み重ねなのだと思います。
明日から、新聞は一面からですよ!!
2015年(平成27年) 10月 山 崎 泰
<参考文献>
どんな時代もサバイバルする会社の『社長力』養成講座(小宮一慶著・ディスカヴァー携書)