TFSコンサルティンググループ/TFS国際税理士法人 理事長 山崎 泰

ファイナンシャル・プランナー花輪陽子のシンガポールたより vol.52

22.11.16
経営全般
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■ 為替介入をしてもトレンドは変わらない
 米ドル預金の必要性

こんにちは。
シンガポール在住、ファイナンシャル・プランナーの
花輪陽子
です。

政府・日銀は、10月21日深夜に続き、週明けの24日にも円買い介入を行ったとの見方が広がっています。

世界三大投資家のジム・ロジャーズ氏に円安の流れに
ついて10月20日に伺いましたが、円安トレンドは
変わらないと断言しています。
「私はもっと早い段階で円安になると予想しており、想像以上に円が持ちこたえており驚いている。
なぜなら日銀はずっと前から紙幣を印刷し続けており、これを続けていると比較的早い段階で
その国の通貨は弱まるからだ。
大量の紙幣を印刷すれば、その紙幣の価値は相対的に弱まるはずだからだ。
しかし、今となっては市場参加者は冷静に現実を見始めているように伺える。

円安はどこまで続くかと良く聞かれるが、長期のチャートからも1980年代に175円を上回っていた。
その水準に戻る可能性も十分にあり得る。
日本は当時より巨額の負債を背負っており、以前より財務状況が悪化しているからだ。
最近の円安は日本が金融緩和を続けている中で米国が一気に政策を変更して
金利を積極的に上げている事が大きな理由である。」

介入によって一時的に円安のスピードが弱まっているので資産の一部を米ドル預金などに
置いておくのも一つでしょう。

米ドル預金をする際には金融機関が倒産しないところを選ぶ必要があります。
万一の際には外貨預金は保護の対象から除かれるからです。

万一、倒産をした場合は資産の処分や回収などをしたあとに返金となりますので
相当の時間がかかる場合もあります。
母体が大きく、格付けなどもよい金融機関を選びたいものです。


■「60/40」ポートフォリオは過去1世紀で最悪なリターン

株式60%、債券40%という古典的な分散投資の「60/40」ポートフォリオは今年、
両方の資産クラスが急落したために大きな打撃を受けました。

BofA(米バンク・オブ・アメリカ)グローバル・リサーチは
古典的な「60/40」ポートフォリオを持つ投資家は、今年、
過去1世紀で最悪のリターンに直面していると、金曜日のリポートで指摘し、
債券市場は巨額の資金流出を続けていると指摘しました。

「2022年(現在)は、『インフレショック』が『金利ショック』を引き起こし、
それが『景気後退ショック』と『クレジットイベント』を脅かしており、
インフレショックはまだ終わっていません。」

→続きはこちらからお読みいただけます。
https://100mylifeplan.com/2022/10/27/column-103/


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■お知らせ■
◎ジム・ロジャーズ (著)、 花輪 陽子 (翻訳) 
『世界大異変-現実を直視し、どう行動するか』(東洋経済新報社)
https://www.amazon.co.jp/dp/4492371338/ref=cm_sw_r_awdo_4GWS0G0SV3PZYMEEQ9E6_0


◎「海外居住者のお金の悩みをFP花輪陽子が解決します」
https://100mylifeplan.com/
上記サイトではオンラインで過去のセミナーを受講したり、
コラムを読んだり、 Q&Aで質問をすることも可能です(一部有料)。 

◎まぐまぐ「花輪陽子のシンガポール富裕層が教えるお金持ちになる方法」
https://www.mag2.com/m/0001687882


★プロフィール★
花 輪  陽 子
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。
「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演や講演経験も多数。
公式ホームページ http://yokohanawa.com/
twitter: @yokohanawa
facebook: https://www.facebook.com/yokohanawa

書籍 
『少子高齢化でも老後不安ゼロ シンガポールで見た日本の未来理想図』 (講談社+α新書) 
『日本への警告 米中ロ朝鮮半島の激変から人とお金が向かう先を見抜く 』(講談社+α新書)    ジム・ロジャーズ 花輪陽子監修
『大転換の時代 世界的投資家が予言』(プレジデント社) ジム・ロジャース 花輪陽子監修
『世界大異変-現実を直視し、どう行動するか』(東洋経済新報社)ジム・ロジャース 花輪陽子翻訳