TFSコンサルティンググループ/TFS国際税理士法人 理事長 山崎 泰

ファイナンシャル・プランナー花輪陽子のシンガポールたより vol.31

21.02.10
経営全般
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◆ S&P500に積立投資をしても儲からない時代が来る
ジム・ロジャーズ世界的投資家が予言


こんにちわ。シンガポール在住、ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。

ジム・ロジャーズ著『大転換の時代 世界的投資家が予言』(プレジデント社)から
2021年の資産運用について考えていきたいと思います。

「ここ20年間はアメリカの代表的な株価指数である
S&P500のインデックスを買っていれば儲かっていたかもしれないが、
向こう20年は儲からないと思う。
今であれば、どちらかと言えば日本のインデックスを買うべきだ。
しかし皆はすでに上がった資産を買いたくて、
横ばいの日本インデックスには手を付けないだろう。」


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■ S&P500に積立投資をしても儲からない時代が来る
 米中激突期の資産の守り方 海外投資が必要な理由

こんにちは。
シンガポール在住、ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子
です。

ジム・ロジャーズ著『大転換の時代 世界的投資家が
予言』
(プレジデント社)から、2021年の資産運用
ついて、考えていきたいと思います。

「ここ20年間はアメリカの代表的な株価指数である
S&P500のインデックスを買っていれば儲かっていた
かもしれないが、
向こう20年は儲からないと思う。
今であれば、どちらかと言えば日本のインデックスを買うべきだ。
しかし皆はすでに上がった資産を買いたくて、
横ばいの日本インデックスには手を付けないだろう。」

S&P500への投資はいつはじめても、長期保有をすればプラスになるとも
言われてきました。
特にリーマン・ショック以降は4倍以上になっており、
米国で30代でアーリーリタイアするファイヤームーブメントという概念まで
生まれました。
しかし、これはあくまでも過去のことであって未来に関しては全く分かりません。

 「1970年代には商品相場が加熱し、株式が不審だったことを覚えている人がいるかもしれない。
1980年代と90年代はその正反対だった。
1966年に995.15ドルだったニューヨークダウは、1982年には800ドルを切っていた。
16年もかけて20%近く下落したわけだ。この16年間はアメリカ史上最悪のインフレ期で、
対象的に商品市場は活況だった。」
 
つまり、この時期に株価指数に投資をしていてもこの間に売ってしまっていたら資産は増えなかったということです。
この時期の若者は株式投資ではアーリーリタイアは難しかったはずです。
しかし、商品に投資をしていれば実現可能だったのです。
 
「トウモロコシは295%上昇した。
石油は70年代に15倍上昇し、1バレル40ドルになった。

金や銀は10年間に20倍にもなり、その他たくさんの商品の価格が急上昇していたのだ。
この時期は「株式の死」と言われたが、
実は株は割安でその後には20年近く続く株の上昇相場が準備されていた。

このように株式と商品は歴史的に一定のサイクルで入れ替わる傾向がある。」
 
現在、70代のロジャーズ氏は非常に長い間マーケットを見ており、
大局的な視点で市場を捉えています。
相場の勢いや方向性を判断するモメンタム売買ではなく、
中長期の投資を得意とするために老後資金など長期の運用の参考になります。
 
「仮にものすごく割安な時期でなかったとしても、
ポートフォリオには必ずある程度、商品を組み入れておくことをお勧めする。
商品投資は株式の下落相場やひどいインフレに対してだけではなく、
深刻な不況に対しても有力なヘッジ手段となりうるのだから。
今のような世界的バブルと過熱相場がいよいよ極まってきてついに破裂したときにも、
きっとあなたを守ってくれるはずだ。」
 
一般の人が投資をするならインデックスにすべきだと
ロジャーズ氏は言います。
商品も先物ではなく、インデックスファンドや
上場投資信託(ETF)で投資をすればよいと言います。
 
資産運用をしている人の多くも世界の株式と債券に分散投資をするなどで
商品を加えている人は少ないかもしれません。
しかし、商品という違う値動きをする資産クラスを加えることにより
ポートフォリオにより多様性が生まれます。

株が下落しても債券や商品など値動きが違う物を組み合わせることで
リスクを減らす効果があります。

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世界三大投資家の一人、ジム・ロジャーズが
コロナ禍、バイデン新大統領誕生、米中激突・・・
2021年以降の新たな世界と市場について予言する
 
[第一章] コロナショックから、私の人生最悪の不況に陥る世界
ワクチン登場で市場が過熱しても長くは続かない
もはや世界はインフレから逃げられない!? など

[第二章] ポストコロナの覇権を握る国はここだ
米大統領選の翌年は要注意
なぜバフェットは日本の商社株を買ったのか など

[第三章] 原油安、水や食糧危機・・・・・商品はどうなるのか
金、銀はバブルか?これから買っても大丈夫か?
原油価格が再びマイナスになることはあるか など
 
[第四章] コロナで活性化する新たな市場
GAFAは投資先としては有望か
仮想通貨で政府に反逆する人々は勝利するか など

[第五章] 大転換する世界で勝ち抜いていく
15年後の世界で、変わるものと変わらないもの
アジアの教育は欧米より素晴らしいか など

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東南アジアで居住ビザがお得に取れる国は
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★プロフィール★
 
花輪 陽子
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。
「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演や講演経験も多数。
公式ホームページ http://yokohanawa.com/
twitter: @yokohanawa
facebook: https://www.facebook.com/yokohanawa
書籍 
『少子高齢化でも老後不安ゼロ シンガポールで見た日本の未来理想図』 (講談社+α新書) 
日本への警告 米中ロ朝鮮半島の激変から人とお金が向かう先を見抜く 』(講談社+α新書)    ジム・ロジャーズ 花輪陽子監修
『大転換の時代 世界的投資家が予言』(プレジデント社) ジム・ロジャース 花輪陽子監修