ファイナンシャル・プランナー花輪陽子のシンガポールたより vol.18
老後クライシス~世代によっては2,000万円では足りない
こんにちわ。シンガポール在住、ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。
今回は公的年金について考えていきましょう。
まず、公的年金の財源は次の3つから成り立ちます。
約7割は保険料収入、約2割は税金、約1割は積立金から年金を支払います。
ちなみに、2018年度の年金総額は約55.1兆円で、
それに対して保険料は38.5兆円、税金は12.7兆円でした。
不足分は積立金から充当されます。
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こんにちわ。シンガポール在住、ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。
今回は公的年金について考えていきましょう。
まず、公的年金の財源は次の3つから成り立ちます。
約7割は保険料収入、約2割は税金、約1割は積立金から年金を支払います。
ちなみに、2018年度の年金総額は約55.1兆円で、
それに対して保険料は38.5兆円、税金は12.7兆円でした。
不足分は積立金から充当されます。
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■ 老後クライシス~世代によっては2,000万円では足りない
こんにちは。
シンガポール在住、ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。
今回は公的年金について考えていきましょう。
まず、公的年金の財源は次の3つから成り立ちます。
約7割は保険料収入、約2割は税金、約1割は積立金から年金を支払います。
ちなみに、2018年度の年金総額は約55.1兆円で、
それに対して保険料は38.5兆円、税金は12.7兆円でした。
不足分は積立金から充当されます。
年金積立金は未来の世代のためのお金になります。
現役世代が納めた年金保険料のうち、
年金の支払いなどに充てられなかったものが、将来世代のために積み立てられています。
この年金積立金は
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)によって国内外の資本市場で運用されています。
アセット額からは世界最大の年金ファンドになります。
日本は少子高齢化によって社会保障費が毎年3兆円程度
(うち年金は1兆円弱)増大しています。
毎年1兆弱も年金の支払いが増え続けていけば、
積立金が160兆あって運用収益が毎年2兆出るとしても
途中から元本を削っていかざるを得なくなります。
積立金が2050年代に枯渇するとの試算を出している教授もいます。
学者によって枯渇するタイミングに違いはあるものの、
政府が出している試算は甘く、100年安心は懐疑的にならざるを得ないのです。
頼みの綱の積立金が枯渇したらどうなるのか。
積立金が枯渇しても年金制度は維持できますが、保険料と税金から全てを賄う必要が出てきます。
少子高齢化の山はまだ七合目であって、
これから急激に75歳以上の後期高齢者の割合が増えていきます。
2040年には社会保障費が190兆円(うち年金が73.2兆円)になるという試算もあります。
人口減少と超高齢化のダブルパンチの中、
2060年には1人の高齢者を1.2人の現役が支える比率になります。
こうなると現役世代の保険料や税金だけから高齢者の年金を支えるのは
非常に厳しいのではないでしょうか。
現在、40歳という人は2060年には80歳です。
老後生活に入ってから年金が大幅にカットされたらどうなるでしょうか。
また、現在10歳という子供達の未来は壮絶なものとなるでしょう。
社会保障費の中でも年金財政は積立金がある分まだましで、
介護費や医療費の増大の方が深刻です。
介護費と医療費は毎年2兆円規模で増大しているからです。
これは毎年消費税を1%上げていかないと追いつかないような計算です。
ジム・ロジャーズ氏が言うように、
こうした支出を今からチェーンソーで大幅にカットしていかなければ日本再生はあり得ないのです。
消費税を上げ続ければ景気が悪くなって逆効果になるでしょう。
★新刊ご案内★
『日本への警告 米中ロ朝鮮半島の激変から人とお金が向かう先を見抜く 』(講談社+α新書)
ジム・ロジャーズ著 花輪陽子監修
https://www.amazon.co.jp/dp/4065160790/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_VZmcDbJR8YQ63
★会員サイト、メルマガのご案内★
海外に住んでいる日本人のお金に関する悩みを解消するサイトを運営
https://100mylifeplan.com
まぐまぐ「花輪陽子のシンガポール富裕層の教え 海外投資&起業実践編」
https://www.mag2.com/m/0001687882.html
★プロフィール★
花輪 陽子
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。
「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演や講演経験も多数。
公式ホームページ http://yokohanawa.com/
twitter: @yokohanawa
facebook: https://www.facebook.com/yokohanawa
書籍
★『少子高齢化でも老後不安ゼロ シンガポールで見た日本の未来理想図』 (講談社+α新書)
★『日本への警告 米中ロ朝鮮半島の激変から人とお金が向かう先を見抜く 』(講談社+α新書) ジム・ロジャーズ 花輪陽子監修
こんにちは。
シンガポール在住、ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。
今回は公的年金について考えていきましょう。
まず、公的年金の財源は次の3つから成り立ちます。
約7割は保険料収入、約2割は税金、約1割は積立金から年金を支払います。
ちなみに、2018年度の年金総額は約55.1兆円で、
それに対して保険料は38.5兆円、税金は12.7兆円でした。
不足分は積立金から充当されます。
年金積立金は未来の世代のためのお金になります。
現役世代が納めた年金保険料のうち、
年金の支払いなどに充てられなかったものが、将来世代のために積み立てられています。
この年金積立金は
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)によって国内外の資本市場で運用されています。
アセット額からは世界最大の年金ファンドになります。
日本は少子高齢化によって社会保障費が毎年3兆円程度
(うち年金は1兆円弱)増大しています。
毎年1兆弱も年金の支払いが増え続けていけば、
積立金が160兆あって運用収益が毎年2兆出るとしても
途中から元本を削っていかざるを得なくなります。
積立金が2050年代に枯渇するとの試算を出している教授もいます。
学者によって枯渇するタイミングに違いはあるものの、
政府が出している試算は甘く、100年安心は懐疑的にならざるを得ないのです。
頼みの綱の積立金が枯渇したらどうなるのか。
積立金が枯渇しても年金制度は維持できますが、保険料と税金から全てを賄う必要が出てきます。
少子高齢化の山はまだ七合目であって、
これから急激に75歳以上の後期高齢者の割合が増えていきます。
2040年には社会保障費が190兆円(うち年金が73.2兆円)になるという試算もあります。
人口減少と超高齢化のダブルパンチの中、
2060年には1人の高齢者を1.2人の現役が支える比率になります。
こうなると現役世代の保険料や税金だけから高齢者の年金を支えるのは
非常に厳しいのではないでしょうか。
現在、40歳という人は2060年には80歳です。
老後生活に入ってから年金が大幅にカットされたらどうなるでしょうか。
また、現在10歳という子供達の未来は壮絶なものとなるでしょう。
社会保障費の中でも年金財政は積立金がある分まだましで、
介護費や医療費の増大の方が深刻です。
介護費と医療費は毎年2兆円規模で増大しているからです。
これは毎年消費税を1%上げていかないと追いつかないような計算です。
ジム・ロジャーズ氏が言うように、
こうした支出を今からチェーンソーで大幅にカットしていかなければ日本再生はあり得ないのです。
消費税を上げ続ければ景気が悪くなって逆効果になるでしょう。
★新刊ご案内★
『日本への警告 米中ロ朝鮮半島の激変から人とお金が向かう先を見抜く 』(講談社+α新書)
ジム・ロジャーズ著 花輪陽子監修
https://www.amazon.co.jp/dp/4065160790/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_VZmcDbJR8YQ63
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海外に住んでいる日本人のお金に関する悩みを解消するサイトを運営
https://100mylifeplan.com
まぐまぐ「花輪陽子のシンガポール富裕層の教え 海外投資&起業実践編」
https://www.mag2.com/m/0001687882.html
★プロフィール★
花輪 陽子
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。
「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演や講演経験も多数。
公式ホームページ http://yokohanawa.com/
twitter: @yokohanawa
facebook: https://www.facebook.com/yokohanawa
書籍
★『少子高齢化でも老後不安ゼロ シンガポールで見た日本の未来理想図』 (講談社+α新書)
★『日本への警告 米中ロ朝鮮半島の激変から人とお金が向かう先を見抜く 』(講談社+α新書) ジム・ロジャーズ 花輪陽子監修