TFSコンサルティンググループ/TFS国際税理士法人 理事長 山崎 泰

『我がこと』を祈るべからず~「令和」という新しい時代を迎えて~

19.12.10
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■『令和』という新しい時代を迎えて

早いもので、今年も残すところ、あと3週間となりました。
様々なことがあった一年でしたが、やはり日本にとって、日本人にとって忘れられない
大きなエポックは、『令和』という新しい時代を迎えたことかと思います。

5月1日の『剣璽等承継の儀』に始まり、10月22日『即位礼正殿の儀』
さらに『饗宴の儀』など、『即位の礼』に関する一連の儀式を終えた後・・・
11月10日、日本国中が注目した天皇皇后両陛下の即位パレード「祝賀御列の儀」を通じて、
国の内外に即位を宣明された天皇皇后両陛下が、多くの国民から祝福を受けながら、
名実ともに新しい時代に入ったように思います。

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■『令和』という新しい時代を迎えて

早いもので、今年も残すところ、
あと3週間となりました。


様々なことがあった一年でしたが、
やはり日本にとって、日本人にとって忘れられない
大きなエポックは、『令和』という新しい時代を迎えたことかと思います。

5月1日の『剣璽等承継の儀』に始まり、10月22日『即位礼正殿の儀』さらに『饗宴の儀』
など『即位の礼』に関する一連の儀式を終えた後・・・
11月10日、日本国中が注目した天皇皇后両陛下の即位パレード「祝賀御列の儀」を通じて、
国の内外に即位を宣明された天皇皇后両陛下が、多くの国民から祝福を受けながら、
名実ともに新しい時代に入ったように思います。

参列していた知人の国会議員からも、かなり興奮気味に、
10月22日、即位された瞬間の高揚する気持ちがFBなどを通じて伝わってきたのを覚えています。

約2,000人といわれる参列者、おそらくは多くの国民がテレビにくぎ付けになるなか、
13時から、宮殿「松の間」で始まり・・・
「鉦が鳴ると正式に儀式開始」とアナウンスされ、緊張感をもって見つめるも
「少し遅れている様子でもあります」とのアナウンスに、固唾を飲んで見守り続け・・・


 ■『即位』が内外に宣明された瞬間。。。

いよいよ鉦が鳴り、参列者が起立すると、
侍従らにより玉座「高御座」と「御帳台」の帳が開かれて・・・
いよいよ歴史的な一瞬、天皇陛下が即位を宣明されたこと、深く記憶に残っています。
 
 さきに、日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところにより皇位を継承いたしました。
 ここに『即位礼正殿の儀』を行い、即位を内外に宣明いたします。
 上皇陛下が三十年以上にわたる御在位の間、常に国民の幸せと世界の平和を願われ、
 
いかなる時も国民と苦楽を共にされながら、
 その御心を御自身のお姿でお示しになってきた
ことに、改めて深く思いを致し、
 ここに、国民の幸せと世界の平和を常に願い、
国民に寄り添いながら、
 憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを
果たすことを誓います。
 国民の叡智とたゆみない努力によって、我が国が一層の発展を遂げ、
 国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします


■「
我がことを祈るべからず」

厳粛な雰囲気のなかにも、まさに鮮明に心に残る『宣明』。。。
 
かつて、伊勢神宮に参拝したとき、
「何を祈っていたのか?」を問われる機会があり、
「ここ伊勢神宮では、我がことを祈るべからず」
厳しく戒められたのを覚えています。
 
我々、普通の国民は、自分、家族、事業のため・・・
あまり深く考えずに「自分のために」
祈ってしまいがちになります。
結局のところ、自分や自分のまわりの人々の
『現世での利益』を求める祈りに他ならない、と教えられたのです。

 
■天皇陛下の「祈り

天皇陛下の「祈り」というのは、まったく異なる。

天皇陛下の「祈り」というのは、神武天皇の御代から、
ともに生きてきた「国民の幸福」
さらには「世界の人類の幸福」
ただひたすらに願う「祈り」なのだと。
 
神話のある国・日本であるがゆえに
「目に見えない」神々の世界と、
「目に見える」国民の世界とを結ぶ「祈り」・・・
2,000年以上にもわたり、連綿として繋がれてきた
はてしなく広い「祈り」なのだと。

 
■「我がことを祈るべからず」

伊勢神宮で、かつてそう教えてもらったことを振り返りながら、
天皇陛下の「即位礼正殿の儀」の宣明を読み直してみると、
あらためて、伊勢神宮で教えられた意義が深く伝わってきた・・・
2,000年以上にもわたる「祈り」に支えられ、守られてきた
国民のひとりであることに心から感謝した、意義深い一年でした。

今年も一年間、大変お世話になりまして、誠に有難うございました。

新しい年に向けて、大切な3週間、一年間の締めくくりでもあります。
どうぞ、充実した師走の日々をお過ごしくださいませ。

     2019年12月
            山  崎  泰