松下幸之助翁がひそかに…黒田長政『腹立てずの異見会』
■ 松下幸之助翁の墓参に
今年は、松下幸之助翁生誕120年、没後25年、松下政経塾創設35周年の節目の年。
全国から70名を超える政経塾OBが、松下幸之助翁の生誕地・和歌山に集って、松下幸之助翁の墓参・・・
ひとりひとり、墓前で手を合わせながら、幸之助塾主への想いを誓い合ったひと時でした。
数日前に目玉女性閣僚として入閣したばかりの高市早苗・総務大臣も関空から駆けつけて墓参。
女性が活躍できる場づくりに取り組んでいる当社としても、とっても嬉しい出来事です。
「女性閣僚おめでとうございます!先輩頑張って」
「有難う。これまだ100枚しか作ってもらっていないの・・・」
と、就任御挨拶と書いた名刺をいただきながら、昔を懐かしく思い出していました。
今年は、松下幸之助翁生誕120年、没後25年、松下政経塾創設35周年の節目の年。
全国から70名を超える政経塾OBが、松下幸之助翁の生誕地・和歌山に集って、松下幸之助翁の墓参・・・
ひとりひとり、墓前で手を合わせながら、幸之助塾主への想いを誓い合ったひと時でした。
数日前に目玉女性閣僚として入閣したばかりの高市早苗・総務大臣も関空から駆けつけて墓参。
女性が活躍できる場づくりに取り組んでいる当社としても、とっても嬉しい出来事です。
「女性閣僚おめでとうございます!先輩頑張って」
「有難う。これまだ100枚しか作ってもらっていないの・・・」
と、就任御挨拶と書いた名刺をいただきながら、昔を懐かしく思い出していました。
■ 『素直な心』になるための十か条
和歌山から京都へ。
京都駅前のPHP本社内に設けられた松下資料館。
松下幸之助翁が、なにものにもとらわれない「素直な心」を
大切にしていたことは、広く知られるところです。
「素直な心」になるための十か条・・・
松下資料館には、「素直な心」を考える自己診断チェックシートまで
ありますので、是非ともお立ち寄りください。
和歌山から京都へ。
京都駅前のPHP本社内に設けられた松下資料館。
松下幸之助翁が、なにものにもとらわれない「素直な心」を
大切にしていたことは、広く知られるところです。
「素直な心」になるための十か条・・・
松下資料館には、「素直な心」を考える自己診断チェックシートまで
ありますので、是非ともお立ち寄りください。
■ 黒田長政『腹立てずの異見会』
松下幸之助翁が、ひそかに参考にしていたといわれるのが、黒田長政『腹立てずの異見会』
戦国時代の武将・黒田長政が主宰して、月に数回開いていた異見会。
参加者は、家老はじめ7人くらいであったといわれています。
参加者全員が「何事を言っても決して恨むべからず、腹を立ててもいけない」というのが、異見会のきまり。
もちろん、ときには黒田長政への批判も。
そんなとき、長政に怒りの気配が見えると、参加者が
「これはどういうことでございますか。
怒っておられるように見えます」
と諫言すると、長政は
「心中に少しの怒りもない」と顔色を和らげる。
異見会の継続を遺言に残すほど、
長政にとって大事な場だったのです。
■ 突然の税務調査・・・『企業は社会の公器』
松下資料館の遠藤紀夫館長から、あらためて松下幸之助翁の歩んだ道を聞きながら、
松下幸之助翁が、ひそかに参考にしていたといわれるのが、黒田長政『腹立てずの異見会』
戦国時代の武将・黒田長政が主宰して、月に数回開いていた異見会。
参加者は、家老はじめ7人くらいであったといわれています。
参加者全員が「何事を言っても決して恨むべからず、腹を立ててもいけない」というのが、異見会のきまり。
もちろん、ときには黒田長政への批判も。
そんなとき、長政に怒りの気配が見えると、参加者が
「これはどういうことでございますか。
怒っておられるように見えます」
と諫言すると、長政は
「心中に少しの怒りもない」と顔色を和らげる。
異見会の継続を遺言に残すほど、
長政にとって大事な場だったのです。
■ 突然の税務調査・・・『企業は社会の公器』
松下資料館の遠藤紀夫館長から、あらためて松下幸之助翁の歩んだ道を聞きながら、
「松下幸之助翁が、納税に対して非常に悩んだ時期がありました」
とのくだりに、思わず前のめりに・・・
第一次世界大戦後の反動不況にもかかわらず、松下電気器具製作所は順調に発展。
税金の査定期になると、いつも申告通りの納税金額ですむのが常で、
幸之助翁も毎年ありのままに申告。
しかし、松下電気器具製作所の売り上げが、毎年あまりにも急増しているので、
突然ある年に、税務調査を受けることになってしまうのです。
幸之助翁は毎年正直に申告しているので、何ら動じることなく調査に臨むものの、
税務当局との見解の相違があり、申告以上に利益が上がっているとの指摘を受けてしまうことに・・・
■ 『自分の金だと思うから、悩みも起きるのだ』
納税に対する自問自答を繰り返す幸之助翁。
二晩ほど眠れぬままに思案しているうちに、 ふと
「自分の金だと思うから、悩みも起きるのだ」と悟るのです。
税金に対する開眼です。
翌日三日目の調査の時には、
「よく考えて見ると、このお金は全部国家のものです。
必要なだけ取っていって下さい」と申し出るのです。
すると、どうでしょう・・・
税務当局も「そんなにまでしなくても」ということになり、調査も簡単に済んでしまうことに。
■ 税務調査から生まれた・・・松下哲学『企業は社会の公器』
幸之助翁は、この出来事から、大きな企業観を体得することになります。
「企業は社会の公器」
まさに、松下哲学の真髄となる考え方は、この税務調査から生まれたのです。
2014年(平成26年)9月
山 崎 泰
とのくだりに、思わず前のめりに・・・
第一次世界大戦後の反動不況にもかかわらず、松下電気器具製作所は順調に発展。
税金の査定期になると、いつも申告通りの納税金額ですむのが常で、
幸之助翁も毎年ありのままに申告。
しかし、松下電気器具製作所の売り上げが、毎年あまりにも急増しているので、
突然ある年に、税務調査を受けることになってしまうのです。
幸之助翁は毎年正直に申告しているので、何ら動じることなく調査に臨むものの、
税務当局との見解の相違があり、申告以上に利益が上がっているとの指摘を受けてしまうことに・・・
■ 『自分の金だと思うから、悩みも起きるのだ』
納税に対する自問自答を繰り返す幸之助翁。
二晩ほど眠れぬままに思案しているうちに、 ふと
「自分の金だと思うから、悩みも起きるのだ」と悟るのです。
税金に対する開眼です。
翌日三日目の調査の時には、
「よく考えて見ると、このお金は全部国家のものです。
必要なだけ取っていって下さい」と申し出るのです。
すると、どうでしょう・・・
税務当局も「そんなにまでしなくても」ということになり、調査も簡単に済んでしまうことに。
■ 税務調査から生まれた・・・松下哲学『企業は社会の公器』
幸之助翁は、この出来事から、大きな企業観を体得することになります。
「企業は社会の公器」
まさに、松下哲学の真髄となる考え方は、この税務調査から生まれたのです。
2014年(平成26年)9月
山 崎 泰