『損益分岐点』を把握して、会社をもっと強く!
■ 夏休みも終わり、“実りの秋”到来・・・会社も実りの秋に
夏休みも終わり、いよいよ本格的な“実りの秋”到来です。
果物・野菜のみならず、是非とも会社のほうも、“実りの秋”といきたいものです!
そこで今回は、『自社の損益分岐点』を、もう一度しっかりと把握して、会社をもっと強くしよう!をテーマにしてみたいと思います。
1) 『損益分岐点』のおさらい
2) 『損益分岐点』を知るためには「変動損益計算書」を!
3) 8,000万円の売上には、どうしても4,400万円の変動費が・・・
4) 固定費3,000万円分さえ賄えれば、赤字にはならない
夏休みも終わり、いよいよ本格的な“実りの秋”到来です。
果物・野菜のみならず、是非とも会社のほうも、“実りの秋”といきたいものです!
そこで今回は、『自社の損益分岐点』を、もう一度しっかりと把握して、会社をもっと強くしよう!をテーマにしてみたいと思います。
1) 『損益分岐点』のおさらい
2) 『損益分岐点』を知るためには「変動損益計算書」を!
3) 8,000万円の売上には、どうしても4,400万円の変動費が・・・
4) 固定費3,000万円分さえ賄えれば、赤字にはならない
■ 『損益分岐点』のおさらい
そもそも、損益分岐点(Break Even Point)とは、
■ 『損益分岐点』を知るためには「変動損益計算書」を!
『損益分岐点』を知るためには、費用を「変動費」と「固定費」とに分ける必要があります。
「変動費」とは・・・ 商品仕入原価・材料費など、売上高の増減によって変化する費用です。
「固定費」とは・・・ 給料や地代家賃など、売上高の増減にかかわらず変化しない費用です。
「変動費」と「固定費」とを分けることができると、
【右図】のような変動損益計算書が出来上がります。
いわゆる通常の損益計算書に計上されている費用を、
「変動費」「固定費」に分けながら、
変動損益計算書に組み替えていくわけです。
■ 8,000万円の売上には、どうしても4,400万円の変動費が・・・
では、【下図】が自社の数字だと思って、具体的にみていきましょう。
当社は、8,000万円の売上高を得るためには、
どうしても4,400万円という費用がかかることが分かります。
変動費率は、4,400万円÷8,000万円=55%です。
年間8,000万円の売上のためには、
紙代・インク代・印刷代・外注費など、どうしても4,400万円はかかってしまうということです。
(変動費は売上高に伴って増減しますから、売上ゼロならもちろん変動費もゼロ・・・)。
逆にいえば、8,000万円の年商なら、どんなに頑張っても
3,600万円(8,000万円―4,400万円)しか利益を上げられない・・・
これが、当社としての限界なのです。
当社としての限界の利益率は、3,600万円÷8,000万円=45%といえます。
■ 固定費3,000万円分さえ賄えれば、赤字にはならない
当社の構造としては、
限界利益3,600万円―固定費3,000万円=600万円が経常利益として残るわけです。
とするならば、経常利益がゼロでも、固定費3,000万円分を賄えるだけの限界利益さえ確保できれば、
赤字にはならないわけです。
3,000万円の限界利益を確保するためには、
3,000万円÷45%=6,666万円という売上高が必要。
その時の売上高6,666万円が、まさしく「損益分岐点」!!
検算すると、売上6,666万円×限界利益率45%=限界利益3,000万円となり、
限界利益3,000万円―固定費3000万円=経常利益ゼロとなっていることが分かります。
計算式でお示しすると・・・下記のようになります。
売上高―変動費―固定費=利益
損益分岐点は、利益がゼロのときの売上高ですから ⇒ 売上高-変動費=固定費
変動費は、売上高×変動費率ですから ⇒ 売上高-売上高×変動費率=固定費
売上高(1-変動費率)=固定費
↑
「1-変動費率」は、まさに限界利益率ですから ⇒ 損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率
■ 『損益分岐点』を知るためには「変動損益計算書」を!
計算式まで書いて、なんかややこしいなあ~と思われてしまったかもしれません。
しかしながら、この『損益分岐点売上高』は、本当に役に立つのです!
まず、来期の事業計画作成のときに、自社の『損益分岐点売上高』を明示することです。
慣れてきたら、幹部社員、営業社員と一緒に、自社の『損益分岐点売上高』を算定してみるのも、
会社にとっては大きな力になります。
自分で計算した数字は、決して忘れないからです。
そして事業計画作成後は、毎月の営業会議で、予算実績の管理をしていくのです。
さて、当社では6,666万円が『損益分岐点売上高』として出ました。
↓
少なくとも、6,666万円に関しては、どんなことがあっても必達です!!
↓
1か月にすると、約555万円。1日にすると、約18万5千円。
ここまで、ドリルダウンしてくると、もう経営者、経営幹部、営業社員は逃げることができません。
今月は悪かったけれど、来月頑張れば・・・
今日は悪かったけれど、明日頑張れば・・・
は通じないのです。
1日単位までドリルダウンされた必達目標に対して、日々実績管理を積み重ねていくのです!
毎日、毎月、ハードルをクリアして、“勝ち癖”をつけていくのです
だまされたと思って?とまでは言いませんが、是非とも実行してみてください。
「変動費」「固定費」の区分けが面倒であれば、限界利益を粗利(売上総利益)と読み替えていただいて・・・
もう、ザッとでも結構です。
とにかくスタートです!
自社の数字をしっかりとつかんで、日々の仕事に取り組むだけでも、
あなたの会社はきっと強くなる!ことを実感していただけると思います。
そもそも、損益分岐点(Break Even Point)とは、
売上高と費用の額がちょうど等しくなる点(ポイント)です。
売上高で示されることもあれば、販売数量で示されることもあります。
売上高が、損益分岐点を上回れば利益が生じ黒字になりますが、
下回れば損失が生じて赤字になってしまう、まさに「損」か「益」かの運命の分かれ道=分岐点です。
売上高で示されることもあれば、販売数量で示されることもあります。
売上高が、損益分岐点を上回れば利益が生じ黒字になりますが、
下回れば損失が生じて赤字になってしまう、まさに「損」か「益」かの運命の分かれ道=分岐点です。
■ 『損益分岐点』を知るためには「変動損益計算書」を!
『損益分岐点』を知るためには、費用を「変動費」と「固定費」とに分ける必要があります。
「変動費」とは・・・ 商品仕入原価・材料費など、売上高の増減によって変化する費用です。
「固定費」とは・・・ 給料や地代家賃など、売上高の増減にかかわらず変化しない費用です。
「変動費」と「固定費」とを分けることができると、
【右図】のような変動損益計算書が出来上がります。
いわゆる通常の損益計算書に計上されている費用を、
「変動費」「固定費」に分けながら、
変動損益計算書に組み替えていくわけです。
■ 8,000万円の売上には、どうしても4,400万円の変動費が・・・
では、【下図】が自社の数字だと思って、具体的にみていきましょう。
当社は、8,000万円の売上高を得るためには、
どうしても4,400万円という費用がかかることが分かります。
変動費率は、4,400万円÷8,000万円=55%です。
年間8,000万円の売上のためには、
紙代・インク代・印刷代・外注費など、どうしても4,400万円はかかってしまうということです。
(変動費は売上高に伴って増減しますから、売上ゼロならもちろん変動費もゼロ・・・)。
逆にいえば、8,000万円の年商なら、どんなに頑張っても
3,600万円(8,000万円―4,400万円)しか利益を上げられない・・・
これが、当社としての限界なのです。
当社としての限界の利益率は、3,600万円÷8,000万円=45%といえます。
■ 固定費3,000万円分さえ賄えれば、赤字にはならない
当社の構造としては、
限界利益3,600万円―固定費3,000万円=600万円が経常利益として残るわけです。
とするならば、経常利益がゼロでも、固定費3,000万円分を賄えるだけの限界利益さえ確保できれば、
赤字にはならないわけです。
3,000万円の限界利益を確保するためには、
3,000万円÷45%=6,666万円という売上高が必要。
その時の売上高6,666万円が、まさしく「損益分岐点」!!
検算すると、売上6,666万円×限界利益率45%=限界利益3,000万円となり、
限界利益3,000万円―固定費3000万円=経常利益ゼロとなっていることが分かります。
計算式でお示しすると・・・下記のようになります。
売上高―変動費―固定費=利益
損益分岐点は、利益がゼロのときの売上高ですから ⇒ 売上高-変動費=固定費
変動費は、売上高×変動費率ですから ⇒ 売上高-売上高×変動費率=固定費
売上高(1-変動費率)=固定費
↑
「1-変動費率」は、まさに限界利益率ですから ⇒ 損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率
■ 『損益分岐点』を知るためには「変動損益計算書」を!
計算式まで書いて、なんかややこしいなあ~と思われてしまったかもしれません。
しかしながら、この『損益分岐点売上高』は、本当に役に立つのです!
まず、来期の事業計画作成のときに、自社の『損益分岐点売上高』を明示することです。
慣れてきたら、幹部社員、営業社員と一緒に、自社の『損益分岐点売上高』を算定してみるのも、
会社にとっては大きな力になります。
自分で計算した数字は、決して忘れないからです。
そして事業計画作成後は、毎月の営業会議で、予算実績の管理をしていくのです。
さて、当社では6,666万円が『損益分岐点売上高』として出ました。
↓
少なくとも、6,666万円に関しては、どんなことがあっても必達です!!
↓
1か月にすると、約555万円。1日にすると、約18万5千円。
ここまで、ドリルダウンしてくると、もう経営者、経営幹部、営業社員は逃げることができません。
今月は悪かったけれど、来月頑張れば・・・
今日は悪かったけれど、明日頑張れば・・・
は通じないのです。
1日単位までドリルダウンされた必達目標に対して、日々実績管理を積み重ねていくのです!
毎日、毎月、ハードルをクリアして、“勝ち癖”をつけていくのです
だまされたと思って?とまでは言いませんが、是非とも実行してみてください。
「変動費」「固定費」の区分けが面倒であれば、限界利益を粗利(売上総利益)と読み替えていただいて・・・
もう、ザッとでも結構です。
とにかくスタートです!
自社の数字をしっかりとつかんで、日々の仕事に取り組むだけでも、
あなたの会社はきっと強くなる!ことを実感していただけると思います。