TFSコンサルティンググループ/TFS国際税理士法人 理事長 山崎 泰

隠れた魅力「クアラルンプール」~「物価を感じながら」市場としての魅力をさぐります~

18.10.17
ご案内・ご紹介
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先月(2018年9月)、シンガポール~マレーシアにかけて、
現地在住の当社クライアント訪問、
日本からの海外市場進出相談も兼ねて、出張しました。

シンガポールは、まさにファイナンス・資産運用のハブ(拠点)として、
マレーシア首都・クアラルンプールは、日本からの海外進出マーケットとして、
グローバルなビジネス展開の重要性について、ビジネスに役立つ情報も含めて・・・
生々しくブログにレポートしました。

ご覧いただいた方もいらっしゃるかと思いますが、
あらためて月刊メルマガでのご報告です。
先月、シンガポール~マレーシアにかけて、
現地在住の当社クライアント訪問、日本からの
海外市場進出相談も兼ねて、出張しました。

シンガポールは、まさにファイナンス・資産運用の
ハブ(拠点)
として、 マレーシア首都・クアラルン
プール
は、日本からの海外進出マーケットとして、
グローバルなビジネス展開の重要性について、
ビジネスに役立つ情報も含めて・・・
生々しくブログにレポートしました。

ご覧いただいた方もいらっしゃるかと思いますが、
あらためて月刊メルマガでのご報告です。


【93歳・マハティール首相がカムバックしたマレーシア】

シンガポールのチャンギ空港から、マレーシアのクアラルンプール空港へ。
さすがに、シンガポール市内からクアラルンプールまでは、
車で3時間はかかるというので、空路、クアラルンプールに入りました。

マレーシアは、人口3,100万人超、面積33万㎢。
人口は、日本の首都圏と同じくらい。
国土の広さは、日本の9割くらい。

先に、93歳のマハティール首相の再登板を揶揄して、
日本のかつてのダメダメ民主党を見かねて。。。
中曽根元首相がカムバックしたようなもの、
と表現した、マレーシアに精通する日本人がいましたが、
「良い得て妙」かなり、わかりやすい表現かも・・・となぜか納得なのです。


【クアラルンプール空港・・・2,000円 珍札事件??】

通貨単位は、マレーシア・リンギット(RM)で、RM1=約27円
出国審査場を出たところで、両替商があり、
シンガポール・ドルとともに、円を出す際に・・・少しいたずら心が働いて、
たまたま、税理士会の交通費として定番でくれる
「2,000円札」があったので、一緒に両替を依頼してみました。

さあ~、ここからが珍事です?!
2,000円札を見た途端、一瞬、両替担当者の目も手も止まります。
「なんだこれ??」「本物か」「いったいいくらなの?「見たこともない」
挙句の果ては、「偽札か」「オマエは誰だ~~」みたいな顔になってくるのです。

 
【完全に、怪しいヤツ扱い・・・】

完全に、怪しいヤツ扱いされているので、

「確かに、見たことはないかもしれないが・・・」
「これは、立派に日本で流通されている通貨で・・・」
「日本ではあまり流通されてにいないため」
「私たちのようなタックス・アカウンタントが、様々な場面で使うようにしている」
「むしろ、日本政府に協力しているくらいだ」

とにかく、何でもかんでも正当性をしゃべり続けて、説得しようと。。。
「最近、発行された紙幣か?」
「いや違う、今に始まった紙幣ではない」
逆に私から~
「誰も、見たことがないのか?」
「ない」
「今までに、両替で扱ったことはないのか?」
「ない」

目の前に座る、両替商の2人は、顔を合わせながら、首を振るばかりです。。。

「とにかく、ヘッドクォーターに電話して、確認してみてくれ!」
というと、やおら電話の受話器を持ち上げて、マレー語?で問い合わせている様子です。

やっと、やっと・・・疑いが晴れて、
2,000円札分も含めて、両替に成功!!!
 
こうなると、気が楽になった私も、軽口に変身。。。
「どう!記念に取っておいたら・・・」
「将来、プレミアつくかもしれないよ」

ひと様のお金を扱う、両替スタッフが、
そんなこと出来るわけがない・・・と分かりつつも、
マレーシアに2,000円札を流通させた功績、
政府、日銀関係者、誰かいつか認めてくれないかしら~~~
 
 
【「東京」は知らなくても「北海道」は知っているくらい・・・親日的な国】

マレーシア平均年齢28歳
かたや、40歳をも超える日本
日本市場から海外に目を転じて、海外市場展開を図る企業も多いなか、
将来に向けた市場性が、さらに拓けていくであろうマレーシアにも注目しています。

シンガポールに比べて物価は1/3、かたや人口は6倍・・・
なにせ、ルックイーストを唱えたマハティール首相がカムバックしたくらい
親日的な国なのです。

「東京」は知らなくても「北海道」は知っているくらい、日本ファンの多い国。
製造業、アパレル、IT、飲食、サービス業等々・・・
様々な業種の日本企業に、もっとマレーシアに目を向けてくれないか、
という話を、首都・クアラルンプールでも各所で聞きます。

残念ながら、日本でのキャパシティが広がっていくようなマーケットが乏しいなか、
成長しきったシンガポールに比べて、マレーシアのマーケットは魅力的にも映ります。

日中、アポイントの合間の時間が、数時間あったので、
クアラルンプール市内の観光スポット・商業施設・
ホテルなど23か所を巡回する、「ホップオン・ホップオフ・バス」
という、ダブルデッキのバスに乗車。

観光客向けなので、欧米・インド・中国系という順か。。。日本人は私ひとり。
バス停ごとに、簡単な説明付きで、24時間どこでも乗り降り自由。
料金は、一日中、乗り降りし放題で、55RM(約1,490円)とリーズナブル。
私の宿泊するホテルのすぐ横にもバス停があるので、
タクシー移動や市内観光ツアーを考えてみれば、とても得した気分。


【夕方から突然の雨、トイレに駆け込むも・・・】

ところが、夕方から連日の雨です。
高さ452m、クアラルンプールのシンボルともいえる、
ぺトロナス・ツインタワーのあるスリアKLCC(ショッピングセンター)で、下車。

ここには伊勢丹や紀伊国屋書店なども入るため、
とくに伊勢丹で、日本食材がどのように取り扱われ・・・
どのくらいの価格で、どのように販促されているか・・・
マレーシア人大好きの北海道フェアなどの様子は・・・
しっかりとレポートして、クライアント向けに
報告しておきたかったのです。


先程から、雨が降り出して、おまけに車内はーラーが効きすぎて、下車するなり、トイレ探し。。。
KLCCにトイレを見つけるも、なにか雰囲気がいつもと違います。
女性が座っていて、このままでは、ただでは通れません。。。的な雰囲気なのです。
トイレ入場料「2RM!」といわれ、
KLCCの写真付きのおしぼりのようなウェットティッシュを渡されて、やむなく2RM支払い。
こういう時に限って、用を足すのに余裕がなく(限界に近く)なんともトホホ。。。

トイレから出てきて、スッキリすると、忽然と我に返りました。
「突然の大雨」「トイレ」「2RM」「エッ」!?
 
一日移動バス、解説付きで「55RM」と、とても得した気分だったのに・・・
突然の雨、珍しく折りたたみ傘持参で、自分を褒めてやりたいくらい
(実際は、日本で家内に言われたことを守っただけなのだが)
傘を買わなくて済んで得した気分だったのに・・・
あの「2RM」が、なぜかとても損した気分。。。

 
【2RM(54円)で感じた・・・マレーシアでの思わぬ「損失回避バイアス」】

こんな時でも、なぜか経営、経済に結びつけてしまうのが、
悲しいかな仕事の性なのかもしれません。。。
クアラルンプールで、バイアスを実感するとは?!
 
人間は必ずしも合理的に行動するのではなく、バイアスがかかったり非合理な活動も伴うもの。
経済学のモデルに、心理学的な要素を入れて、一定のモデル化したのが「行動経済学」。

トイレ2RM事件は、まさに損失回避性のバイアス

人間は、モノを手に入れて得られるメリットよりも、
モノを失うデメリットのほうが、とても強く感じられるという人間心理。
そして、その損失を回避しようというバイアスが働きます。
いわゆる「プロスペクト理論」とも言われるものです。
 
人間、予期せぬ支出には、金額以上の損失バイアスが・・・
まさか、クアラルンプールで「プロスペクト理論」を実感してしまうとは。。。トホホ
 

【伊勢丹1階の入り口は、世界中どこへ行っても「女性化粧品」?!」】

新宿伊勢丹ならぬ、クアラルンプール伊勢丹。
巨大な商業施設KLCCにテナントとして入る伊勢丹。
日本とは異なり、商業施設の複数階、複数の入り口から
入れるような動線になっています。

やはりここクアラルンプールでも、メイン出入り口、
一番目立つところには「女性用化粧品」コーナー!
地下一階は、食料品を扱う「デパ地下」
最上階4階には「子どもコーナー&おもちゃ売り場」
途中階に「紳士服売り場」という構成は、
さもグローバルスタンダードかのような創り。。。
にも見えるのです。


【ノリタケ食器セット! マレーシアへのイメージ、大きく変わる】

それにしても、このノリタケの食器セット。
早大時代、同級生にノリタケの息子がいたが・・・
彼が見たら、喜ぶくらい、とても高価なノリタケ食器が、
ここクアラルンプールでも並んでいます。
 
右写真のティーセットは、4,526RM=約123,000円。
10万円以上もするノリタケのティーセットが、
所狭しと並んでいるのです。
そして、オーダーメイドの高級紳士風売り場も。
日本の伊勢丹でも、どれだけの人が、これだけの高級品を
デパートで買って帰るのだろうか。。。

シンガポールから、空路1時間のマレーシア。
どちらかというと、シンガポールに通勤する田舎のイメージ・・・
マレーバクが思い浮かぶ、のどかな国のイメージ・・・
そんなイメージが払しょくされる光景。
 
シンガポールまでは、何度も来ながら、
マレーシアの首都・クアラルンプールまではなかなか足を運ぶことのなかったことに、
反省しながら、大きな経済力を擁する同国を、首都・クアラルンプールで実感したのです!!

 
【百聞は一見に如かず・・・クアラルンプール伊勢丹デパ地下編①】

日本人として、国際業務を扱う会計人として、しっかりとした国際感覚を持たなくては。。。
クアラルンプール伊勢丹・デパ地下編!

百聞は一見に如かず・・・まずは店内の様子をご紹介します。
緑の彩色を配し、整然と並ぶレジカウンター。
デパ地下には、そば・うどん・寿司などがメニューに並ぶイートインコーナーも。

かけうどん14.80RM=約400円
かけそば15.80RM=約427円
きつねうどん16.50RM=約450円
きつねそば17.50RM=約473円
そして、地元名産のクラブ(かに)を使った・・・
ソフトシェルクラブうどん23.50RM=約635円
ソフトシェルクラブそば24.50RM=約662円

なぜか、うどんよりそばの方が高いのです???

そして、北海道大好きなマレーシアだけあって、
デパ地下にも、忘れずに北海道産のスイーツコーナー!

ちなみに、ショートケーキは15.85RM=約428円
食パンは、1/3斤、5ピースで10.00RM=約270円
パンコーナー人気No.1のあんパンは、ひとつ3.00RM=約81円

値段の高低は、皆さまの実感にお任せします。。。
まずは、ご覧いただいて、物価感を体感していただけたら幸いです。


【百聞は一見に如かず・・・クアラルンプール伊勢丹 デパ地下編②】

店内には、弁当コーナーが、かなり充実しています。

なんとなく、感覚をつかんでいただくべく・・・
(左)さば弁当 15.90RM=約430円
(中)焼肉弁当 16.50RM=約450円
(右)鶏肉お好み焼き&鶏肉やきそば&からあげ弁当 
   15RM=約405円
弁当は、日本よりもややリーズナブルな感もあります。

もう少しストレートに・・・
ツナおにぎり4.20RM=約113円、赤飯おにぎり4.00RM=約108円。
日本とさほど変わらない感じです。。。

さんまの塩焼き、1尾8RM=約216円。
唐揚げ100g 4.8RM=約130円、
いかげそ唐揚げ100g 8.8RM=約238円、
ソフトシェルの唐揚げ100g 18.5RM=約500円。

さらに続いて・・・
焼き鳥 1串 3.80RM=約103円
うなぎ 1パック 22.60RM=610円
うなぎは、割安感がありそうです。。。

昔、大根1本の値段を聞かれて「1,000円くらい」と答えていた
女性大臣もいましたが・・・ここクアラルンプール伊勢丹では、
大根1本 約9.3RM=約251円。
きゅうり3本1パック 約6.5RM=約176円。
レタス1パック 約4.3RM=約116円。

そしてまたまた登場!
マレーシア人、大のお気に入り!北海道物産展。

何人かのマレーシア人に
「なぜ、マレーシアンはそんなに北海道が好きなのか?」
と聞いてみましたが、その理由のひとつは
「マレーシアでは見たこともない、雪があるから」だといいます。
そして、広々とした美しい景色も、大きな魅力らしいです。
さらに、北海道産の美味しい食べ物。

元来、お茶好きなマレーシア人だが、
北海道物産展では、海産物などにも加えて、
団子まで人気があるようで、まるで日本のデパ地下・北海道物産展よりも
品ぞろえが豊富かもしれません。。。

そして、我が家でも、息子が時々、夜中に食べている
「ペヤングソースやきそば」・・・
私たちの世代も、学生時代に大変お世話になった、不朽の名作です。
いったいいくらでと思いきや・・・
普通のソースやきそば ビッグ 11.50RM=約311円。
激辛のソースやきそば 12.83=約346円。 

お恥ずかしながら、最近、年齢的にも、カップ麺を食べることがなくなってしまって、
日本での最近の値段はよく分からないので、値段の高低は、皆さまのご判断にお任せです。。。


【どうしても行きたかった「クアラルンプール 屋台村」】

右写真は、私が宿泊していたホテルに隣接する、
ペトロナス・ツインタワー

高さ452m。
1998年の完成時から2003年までの5年間は、世界で最高層のビルでしたが、
ドバイのバージカリファに抜かれたことは、ご記憶にあろうかと思います。
先に紹介したクアラルンプール伊勢丹や紀伊国屋書店も、
このKLCCの一角にテナントとして入居しています。
 
伊勢丹であまりにも、方々を熱心に見過ぎて、
KLCC視察が夕方にまでなってしまって、
最上階で、なんとも遅いランチ・・・

そろそろ和食が恋しくなり、和食店に入り、鮭の定食を頼むも、
マレーシア人がなんでも大量に砂糖を入れる習慣を、ついうっかり忘れていました。。。

コーヒーの注文には「ブラック」「ノーシュガー」と、かなり気をつけていたのですが、
和食にまでこれだけ砂糖をふって調理するとは、今後もかなり要注意!!
ざらめのように、サケにまぶしてある砂糖を、剥がすようにとっても、それでも甘い。
自らの不注意を反省しながら、”サケ” とともに ”自らの甘さ” も味わう羽目に・・・

そして夕食は、現地在住の日本人商業コンサルタントとともに、
クアラルンプールで手掛けられる商業施設の説明を聞きながら、ブキッ・ビンタンへ。
「ブキッ・ビンタン」とは「星が丘」という意味です。

さながら、クアラルンプールの銀座といった感じで、ショッピングからナイトライフまで。
高級ブランド、レストラン、バー、屋台村からスパ、フットマッサージまで、
なんでも揃っています。

ブキッ・ビンタンでの夕食は、高級レストランなどではなく、
どうしても行きたかった屋台村へ。

目抜き通りに並行する「アロー通り」には、
200m超の道の両側に、50件超の屋台が。
マレー料理、中華料理、タイ料理等々、
1皿10RM=270円くらいといった感じです。
アルコールを入れても、一人50RM=1,350円
くらいには収まってしまう・・・
なんとも嬉しい値段です。

私たちが入ったのは、地元おすすめ、なにやらディズニーもどきの店。
中華料理系だが、地元在住者のおすすめだけあって、味は確かです!

さすがにマレーシアの屋台村まできて、中華料理だけで済ませてしまっては、
現地に申し訳が立ちません。。。
マレーシア料理といえば、やはり「サテー」。
焼き鳥のように、炭でしっかりと焼き上げてくれるサテーを堪能ながら、
マレーシア談義!!

商業施設コンサルタントだけに、マレーシア企業が日本に求めるニーズを熟知されている。
製造、アパレル、子供服、飲食、靴、ユーズド品等々、
そして、マレーシア人が大好きなキーワード「北海道」・・・
当社クライアントの紹介はじめ、様々な連携の可能性について、
これからもクアラルンプール&東京で、定期的に情報交換していくことにしたのです。


【「OISHII TOWN」を求めて「KLゲートウェイーユニバーシティ駅」へ】

私の宿泊先でもある、市の中心部・KLCC駅からLRTで9つ目、約12分。
「KLゲートウェイーユニバーシティ駅」に到着。
途中、パンサー駅、KLセントラル駅(日本でいう東京駅)等も経由して、
まさに主要路線上の「KLゲートウェイーユニバーシティ駅」に到着します!
視察先でもあるKLゲートウェイは、
LRTクラナ・ジャヤ・ライン「KLゲートウェイーユニバーシティ駅」に直結する、
まさしく交通至便なロケーションです。

巨大な複合施設・KLゲートウェイに、近々にオープン予定の日本食レストラン・モール
その名も「OISHII TOWN」 を計画する日本人オーナーに
お願いして、飲食店モールを視察。
KLゲートウェイの中にあるモールは、
各階が様々な大陸の文化を醸し出す雰囲気にあふれていて、
日本食レストラン・モールのオープンは、10月中旬の予定です。
 
案内をしてくれたのは、日本人オーナーの現地パートナー、マレーシア人のKEH EE YEN氏。
待ち合わせ場所は、モール1階の山崎パンの前との指定。
先日来、どうしても物価が気になっていることもあり、
しつこく、ここでも紹介・・・
山崎パンの4切ブレッド、2.50RM=約68円。

山崎パンでKEH氏を待つ間、吹き抜けのエントランスが目に入ります。
イベント会場などにも使える、多目的ホールをも備えるエントランス。
その上階に、視察の目的地・日本食レストラン・モールがあります。

オープンに向けて、突貫工事が進むなか、案内されたのはレストラン・モールの工事現場。
ラーメン、寿司、お好み焼き、刺身、うどん店など、6店舗の飲食店に加えて、
外食系大手チェーンが2店舗入る予定といいます。
レストラン・モールが完成する前、各店舗の作り込み、動線設計、店舗配置などについて、
詳しく説明を聞く機会は、日本でも少ないため・・・興味深々です。


【マレーシアのシリコンバレー構想!】

シンガポール人でもあるKEH氏は、大学卒業後、イギリスにも留学。
銀行、証券会社を経て、建築・設計系のコンサルティング会社のディレクターです。
説明をしてくれている途中でも、ひっきりなしに電話がかかってくる度に、
異なる言語で対応しているので、
「いったい、何か国語を話すのか?」と聞いてみると、
「5か国語」と、サラッと言ってのけます。
あまりの優秀さ、ビジネスの速度、グローバルな対応に・・・かなり驚きつつも、
熱心に説明してくれる彼の言葉に、真剣に耳を傾けました。

KEH氏は、KLゲートウェイは、
マレーシアのシリコンバレー構想
だと説明してくれます。
ちなみに、ユニバーシティ駅と関しているのは、
日本でいえば東京大学たるマレーシア国立大学がこの地に
あるので、知の拠点になった由縁でもあるのでしょう。

「マルチスーパーコリドー」という表現を使い、
進出企業には、なんと10年間、法人税はタックスフリー
既にオフィスタワーには、ソニー、Pana Home、日立などの企業が入り、
日本企業も大いに注目するエリアです。
そして、近隣地区のパンサー地区などは、ハリウッド構想だといいます。
「ハイエンド ネイバーフッド」という表現を使い、シリコンバレーを取り巻く高級住宅街。
 
そして、建設中のKLゲートウェイ・プレミアムレジデンスは、
バンサーサウス(Bangsar South)と呼ばれる巨大開発エリア内の
KLゲートウェイプロジェクトの顔として建設される
「ハイエンドコンドミニアム」とのこと。
オフィスタワー、リテールモール、サービスレジデンスとともに、巨大な複合プロジェクト!
バンサーサウスは文字通り高級住宅地のバンサーの南側に位し、
周辺には巨大モールの「ミッドバレーシティー」もあり、
LRTクラナ・ジャヤ・ラインが乗り入れるアクセスの良い場所。
http://www.globalproperty.jp/kualalumpur?p=11

プレミアムレジデンスは2つのタワーから構成されており、
価格帯は、1,300,000RM~1,700,000RM(面積106~135平米)とのこと。
日本円にして、3,510万円~4,590万円という価格帯。
KEH氏のよると、必ずしも日本だけで業務をしなくても良い30~40代の日本人ビジネスマン、
日本でリタイアした60代以上が、老後を過ごすシニア層が、主たる購買層らしいのです。

そして、シリコンバレーならぬKLゲートウェイに隣接する北側地域、
ビバリーヒルズならぬパンサー地区の高級住宅街。
ここでも、KEH氏は、スマホ電卓を使いながら、
不動産の相場観を、熱心に説明してくれます。
Bangsar(パンサー)地区、戸建てでRM7,500,000=2億250万円。

台風、地震なし、津波被害も最小限のクアラルンプール!
是非とも、多くの日本人に声をかけて欲しい!!
視察後、ランチを一緒にしながら、そう語ってくれるKEH氏。
 
そうはいっても、世のなか ”出来ること” と ”出来ないこと” が・・・
夢の構想を聞きながら、いきなり現実感覚に戻ってしまう、
日本人ビジネスのはかなさです。。。 


【ビジネス展開を考えるには、やはり電車移動がベスト!】

シンガポール然り、クアラルンプール市内でも然り・・・
移動はとにかく電車が便利です。まさに病みつきになりそうなくらい!
電車としては、大きく、LRT、KLモノレール、KTMコミューター、MRTが走っていて、
右図は、私が乗車したKLCC駅構内にある鉄道路線図。
ご多分に漏れず、各駅に番号が付されていて、分かりやすいのです。

私が乗車したのは、LRTクラナ・ジャヤ・ライン。
KLCC駅は「KJ10」⇒目指したKL GATEWAY-Universiti駅は「KJ19」

運行時間は、午前6時から23時30分くらいまで
朝夕の通勤時間帯は、約4分間隔。
日中は、約8分間隔で運行しています。
運賃は、0.60RM(約16円)~2.50RM(約68円)くらいです。
ターミナル駅や乗換駅の表示もあり、ビジネスや観光の要所にも止まり、
なおかつ渋滞にも巻き込まれず、安い・・・と来たら、やはり病みつきに!?!

チケットは、自動販売機で購入。
路線を選んで、行先駅を選べば、あとは小銭で料金を入れるだけ。
チケットは、コイン型の黒いトークンが自販機から出てくる。
改札機上面のタッチ画面にかざして、改札を入り、
改札を出る時は、トークンを改札回収口に投入するだけです。

とかく海外では、移動時間を気にして、タクシーに乗ってしまいがちになりますが、
やはり「街の雰囲気」エンドユーザーたらん「市民の息遣い」を感じながら、
クライアントのビジネス展開を考えるには、やはり同じ感覚で移動するのがいちばん!
 
最後は、日本と同じことを感じながら・・・
クアラルンプール・レポートの締めくくりです。


        平成30年(2018年)10月
                  山  崎   泰 


◎ホンネで綴る『山崎 泰 “ズッこけ”デイリーブログ!』
宜しければ、こちらもどうぞご笑覧くださいませ。
http://blog.goo.ne.jp/yama-tai61