『言いだしべえ』
2009年6月26日09:35:00
『言いだしべえ』
今年もはや、半年が過ぎようとしています。
定例の事務所レポートにて、会計事務所としての活動の一端をご報告させていますが、会計事務所業務と並行して志ある全国の自治体の長(首長)とともに、日本が立てるべき「百年の大計」について研究会を続けて参りました。
この一年以上にわたりまして、研究会の一員として、時に顧問税理士として理念・政策研究に取り組んできたところです。
今の日本の政治経済を見るとき、憂う気持ちになるのはみな、一緒だと思います。
次の時代の柱を誰が立てるのか。
明治維新が幕府内部からは変革できなかった歴史に見るように、住民や納税者にもっとも身近な地方自治体から何かが変わっていくのではないか、というのが研究会に参加した思いでした。
自治体を経営する「長」の仲間とともに、これまでの研究会の成果を踏まえ、7月17日に日比谷公会堂にて、世直し運動の立ち上げとなる「フォーラム」を開催することになりました。
左面に、「松下政経塾の30年」と題する読売新聞記事を掲載しましたが、私の政経塾時代からの恩師が、この運動の『言い出しべえ』でもあります。
『言い出しべえ』に呼応した山田宏区長は、政経塾時代からの20年以上の私の兄貴分。中田宏市長は、私が新宿の清掃事務所を紹介し、そこからごみ処理車に乗って「ゴミの中田」のスタートを切った同志。中村時広市長は、今まさに「坂の上の雲」の地元での改革運動を進めています。
目先の景気浮揚が大切なことも分かりますが、無尽蔵に膨らみ続ける国の借金は、まさに会社倒産寸前の資金繰りと同じように見えてなりません。
国民として、職業会計人として、「このままでは、子供達の代には、日本は潰れてつぶれてしまうのではないか」、と心底、心配になってしまうのです。
日本の方向を変える、一つのきっかけになって欲しい、との願いを込めて、皆様にフォーラムのご案内を申し上げました。
ご一緒に、新しい歴史の胎動を感じて頂ければ、誠に幸いです。
ご参考:上甲晃先生の「日本 この手で何とかする」もご覧いただければ幸いです。
平成21年(2009年)6月 |