JSKグループ&日本納税者協会 設立記念セミナー&パーティ
おかげさまで、私どもも税理士・公認会計士・社会保険労務士・
行政書士・FP・宅地建物取引主任者等をはじめとする士業を通じて、
これまで皆様に育てていただきました。
心より、厚く御礼申し上げます。
この度、TFSグループが10周年を迎えるのを機に、
TFSグループと青山中央社会保険労務士法人が連携して、
4月1日より『JSKグループ』として活動をスタートいたしました。
同志として、まずは総勢30名規模の士業チームを基盤にしつつ、
将来的には、松下幸之助翁の想いを継ぐコンサルティング・
ファームとして、中小企業はもとより日本経済の成長に向けて、
些かなりとも貢献していきたいと思っています。
■併せて『日本納税者協会』も始動・・・
そして時を同じくして、税に生きる職業会計人の使命として、
松下幸之助翁が、生前に目指された『日本納税者協会』を、
公益社団法人化をも目指して、始動いたしました。
経営者の重責、将来の夢、経営の痛み、税の重さ・・・
日々、中小企業を支え、同じ想いで、ともに悩み、生きる職業会計人として、
『国民が納得して納税できる社会を創りたい!』
そんな想いを胸に抱いて、これから全国で運動展開していこうと思っています。
『私の夢・日本の夢 21世紀の日本』の実現!
当日、会場に用意したパンフレットには、こんな一文を載せました。
端的な言葉で、私たちの目指す姿をお伝えできれば!
との想いで綴ったメッセージです。
皆様に届いたなら、本当に嬉しいです。
松下幸之助翁が、1976年(昭和51年)に著した1冊の本。
「2010年には、こんな日本になっていて欲しい!」
と、理想とする国家・社会の像。
~2010年、国際世論調査で「世界でもっとも理想的な国」
第一位に選ばれた21世紀の日本!
その成功した現場を視察し、施工までの道程を知るべく、
日本各地を国際視察団一行が訪れる~
当時は、35年もの後の近未来の話でしたが、
いまや、2010年は過去になってしまいました。
松下幸之助翁が描いた物語のような理想の日本にはほど遠く、
むしろ劣化が続いているともいえます。
まだまだ、時間がかかるかもしれません。
甚だ微力かもしれません。
それでも私たちは、士業チームを中心としたコンサルティングの
視点から、中小企業はもとより日本経済の成長を通じて、
世界に誇れる日本を創っていきたいと思っています。
■『税の使いみちは、民主主義の根幹』
企業経営を支えることを使命とする士業の一員として、私たちには、こんな強い思いがあります。
ときに借金をしてでも、納税義務を果たす日本の納税者の信託に応えるためには、税の入口のみならず、税の出口すなわち使いみちにも、納税者が強い関心をもち、より納得して税金を納める日本に!
かつて松下幸之助翁が、『国民が納得して納税できる社会』を実現すべく提唱されたのが、まさに『日本納税者協会』!
『私の夢・日本の夢 21世紀の日本』のなかでは、このように描かれています。
『日本納税者協会』の目的は三つ。
「会員がよき納税者たるよう、側面から助成していくということ」
「国が税金を適切に効果的に使うよう見守り、
提案すべきは提案すること」
「よりよき税制の実現のために尽力していくこと」
“納税者意識”を高めていかなければならない。
“納税者意識”がしっかりしているならば、脱税には結びつきにくく、税金の使いみちにも、しっかり目を配るようになる。
税金の使い方に細かく目を配り、できるだけ金のかからない政治のやり方について研究し、政府に提言をしてその実現をうながす。
「国民が喜びをもって税金を納める、という姿のあらわれるような税制なら、それは一つの適正な税制」
著書の中では、『日本納税者協会』の代表者が、税金を納める国民の姿勢という観点から、税の理想像に言及しています。
■『私の夢・日本の夢 21世紀の日本』から3年後・・・
『私の夢・日本の夢 21世紀の日本』を著した3年後・・・
1979年、松下幸之助翁は、「私の無税国家論」を発表するとともに、その実現の夢をも託して、松下政経塾をスタートするのです。
西暦2000年からの100年間、歳出を毎年10%カットして剰余金を
積み立てる。
剰余金の運用利回りを、5~6%(当時)とすると、100年経てば、積み立てた剰余金の利子収入だけで、毎年の予算を賄えるようになる・・・
まさに日本の財政、税制論議を、根底からひっくり返すような提言でした。
『国民が納得して、喜びをもって税金を納める』社会づくり!
ドンキホーテのような理想論かもしれませんが、松下幸之助翁の「理想の日本」づくりに、青春の夢をかけた私たちが、まずは言いだしっぺとして、現代版『日本納税者協会』を立ち上げます。
給与所得者の大半が「源泉徴収」「年末調整」で納税している所得税・・・
国際間競争に勝てないといわれる、法人税の実効税率・・・
増え続ける国民年金保険料の未納に対する意識・・・
4月から税率がアップする消費税の「総額表示」や「免税点制度」・・・
社会保障・税共通のマイナンバー制度の導入・・・
道州制と徴税権の地方分権化による意識改革・・・
公共サービスや公共部門の民営化・・・
様々な議論の段階では、国会、地方自治体、財務省等の関係省庁、税理士会、TKC全国会をはじめとする士業団体、PHP研究所等のシンクタンク等々、関係各位のご指導・ご意見をいただきながら、活動を進めて参りたいと思います。
■『税の使いみちは、民主主義の根幹』
人生には、今を生きる戦略ともいえる『ヨコ軸』とともに、
我、何のために生きるのか、
自身の生涯を貫く使命ともいえる『タテ軸』があると思っています。
ときに借金をしてでも、真面目に納税する日本の納税者が、本当に納得のいく社会を創っていきたい!
私の人生の『タテ軸』、生涯を貫くテーマです。
何卒、皆様のお力添え、ご指導を、心よりお願い申し上げます。
平成26年(2014年)4月
山 崎 泰