『陸王』~ 中小零細企業を、体を張ってでも支えたい!~
■ 買った本はといえば・・・「50代から実る人、枯れる人」「定年後」
今さら、小脇に抱えてきた本を返すのもなんとも体裁が悪く、
カズオ・イシグロ氏の本以外に買ったものはというと・・・
「50代から実る人、枯れる人」(松尾一也氏著・海竜社)
「定年後~50歳からの生き方、終わり方」(楠木新氏著・中公新書)
私自身、50代だけに・・・
将来に不安を感じる、若い人たちから見るとなんか少し暗そうな、
これから明るい未来が開けているに違いないという年代は手にしそうもない~~という本ばかり???
■ 娘が手にした『陸王』との出会い
そこへ娘が、
『これも!!』『池井戸潤さんが書いた本!』
と言いながら、手にして持ってきた本が『陸王』(集英社刊)。
ベストセラーにもなった、あの『下町ロケット』で
直木賞を受賞した著者の作品です。
ふ~~ん、今の若い人たちはこんな本を読むんだ。
こんな本があるんだ?
と、なんとも無知な私は、一年以上も前に発売されたにもかかわらず、
まったくもって『陸王』の名前すら知りませんでした。
父親としても、なんとも恥ずかしいかぎり。。。
■ テレビでも、今日から『陸王』が
翌日の10月15日、日曜日。
夕食を終え、夜9時から我が家のテレビチャンネルはTBSに。
これもまったく知らなかったのですが、
感動の企業再生ストーリーとして、TBSが鳴り物入りで、
この日から『陸王』の放送スタート。
連続ドラマには20年ぶりの出演となる役所広司氏が
主演を務めることもあり、
かなり話題となっていたことも、初めて知りました。
主たる舞台は、足袋業者の集積地でもある埼玉県行田市。
伝統を守り続けてきた老舗の足袋業者「こはぜ屋」といえども、
時代の流れとともに変わって行かなければ生き残れません。
役所広司氏が演じる老舗足袋業者「こはぜ屋」の4代目社長・宮沢紘一は、
時代に流されるかのように、年を追って先細っていく足袋の需要減少の波に押されながら、
資金繰りに苦しむ日々を送る場面・・・
ここから、ドラマがスタートしていきます。
■ 埼玉中央銀行の融資担当者・坂本太郎
資金繰りに苦しみながらも、必死に頑張る零細企業に対して、
新たな活路を開拓してはどうかと・・・
まるで我がことのように、熱心に心配し提案する、
地元の埼玉中央銀行の融資担当者・坂本太郎。
その新しい活路というのが、「こはぜ屋」の先代も夢見て成し遂げられなかった、
足袋を素材にしたランニングシューズ『陸王』の製品化だったのです。
『陸王』にかける新規事業は、会社を大きくするためというよりも、
『陸王』を成功させなければ、会社の命脈が尽きてしまいかねないという、
大きな危機感から、地元銀行の融資担当者・坂本が助言して、宮沢が一大決心したもの!
新規事業にかける「こはぜ屋」を、
地元銀行としてもなんとしても支えるべきと奔走する、融資担当者・坂本に対して、
「社員20名の斜陽産業に、新規融資などまかりならぬ!」と激怒する、上司の支店長や課長。
ありがちなストーリーではありますが、
結局、新規融資に前向きな担当者は、他支店に飛ばされしまい、
新規融資には背を向ける上司の課長が、担当者を兼務することに。
あとは、ドラマをゆっくりとご覧いただければと思いますが。。。
やはりドラマだけあって、視聴者の目は、
主役の役所広司、息子役の山﨑賢人、
『陸王』を履いて走るマラソンランナー・竹内涼真などに注目が集まるようなストーリー展開です。
しかしながら、私が食い入るように見つめて、今か今かと出番を待っているのは、
地元支店の融資担当者として、地元企業に心を入れ込み過ぎてしまったばかりに、飛ばされてしまった、
いや飛ばされながらも、いつも「こはぜ屋」を心にかけている、埼玉中央銀行・坂本太郎役の風間俊介なのです。
■ 会計人にも通じる・・・『顧問先とともに生き抜く』生き様
私たち職業会計人にとっても、税務、会計や財務に関する知識・実務経験というのは、
顧問先に貢献していくために磨くべき、必須の大きな武器、ツールであることには違いありません。
しかし、それよりも大切なことは、常に顧問先とともにあること、社員数が何名であろうと、
どんなに厳しい状況下であろうと、たとえ新規事業であろうと、
歴史のある老舗企業で時代に取り残されつつあろうとも、
常に顧問先とともに悩み、考え、生き抜くこと姿勢、生き様だと思うのです。
もちろん数字を最大の武器にしつつも、
魂をもって数字を扱うことだと確信しているからです。
『陸王』というドラマを見ていると、そんな想いが、融資担当者・坂本太郎に乗り移ってしまって、
坂本太郎役の風間俊介が画面に出ると、他の主役はそっちのけで??? 目が釘付けになってしまうのです。。。
『陸王』初回放送の翌日、10月16日・月曜日、朝8時からの掃除を終えた直後の朝礼。
感動を伝えるのを我慢しきれなかったかのような勢いで、
昨日の『陸王』の話を、社員さんの前で披露しました。
とにかく一度、見てみて欲しい。
会計人として、きっとキッと感ずるものがあるはずだから。
「馬には乗ってみよ 人には添うてみよ」そんな思いで、まずは一度、見てみて欲しい。
でも、残念なことに・・・
来週10月22日は、選挙特番で休み。
だから29日には忘れずにね。
平成29年(2017年)10月
山 崎 泰
今さら、小脇に抱えてきた本を返すのもなんとも体裁が悪く、
カズオ・イシグロ氏の本以外に買ったものはというと・・・
「50代から実る人、枯れる人」(松尾一也氏著・海竜社)
「定年後~50歳からの生き方、終わり方」(楠木新氏著・中公新書)
私自身、50代だけに・・・
将来に不安を感じる、若い人たちから見るとなんか少し暗そうな、
これから明るい未来が開けているに違いないという年代は手にしそうもない~~という本ばかり???
■ 娘が手にした『陸王』との出会い
そこへ娘が、
『これも!!』『池井戸潤さんが書いた本!』
と言いながら、手にして持ってきた本が『陸王』(集英社刊)。
ベストセラーにもなった、あの『下町ロケット』で
直木賞を受賞した著者の作品です。
ふ~~ん、今の若い人たちはこんな本を読むんだ。
こんな本があるんだ?
と、なんとも無知な私は、一年以上も前に発売されたにもかかわらず、
まったくもって『陸王』の名前すら知りませんでした。
父親としても、なんとも恥ずかしいかぎり。。。
■ テレビでも、今日から『陸王』が
翌日の10月15日、日曜日。
夕食を終え、夜9時から我が家のテレビチャンネルはTBSに。
これもまったく知らなかったのですが、
感動の企業再生ストーリーとして、TBSが鳴り物入りで、
この日から『陸王』の放送スタート。
連続ドラマには20年ぶりの出演となる役所広司氏が
主演を務めることもあり、
かなり話題となっていたことも、初めて知りました。
主たる舞台は、足袋業者の集積地でもある埼玉県行田市。
伝統を守り続けてきた老舗の足袋業者「こはぜ屋」といえども、
時代の流れとともに変わって行かなければ生き残れません。
役所広司氏が演じる老舗足袋業者「こはぜ屋」の4代目社長・宮沢紘一は、
時代に流されるかのように、年を追って先細っていく足袋の需要減少の波に押されながら、
資金繰りに苦しむ日々を送る場面・・・
ここから、ドラマがスタートしていきます。
■ 埼玉中央銀行の融資担当者・坂本太郎
資金繰りに苦しみながらも、必死に頑張る零細企業に対して、
新たな活路を開拓してはどうかと・・・
まるで我がことのように、熱心に心配し提案する、
地元の埼玉中央銀行の融資担当者・坂本太郎。
その新しい活路というのが、「こはぜ屋」の先代も夢見て成し遂げられなかった、
足袋を素材にしたランニングシューズ『陸王』の製品化だったのです。
『陸王』にかける新規事業は、会社を大きくするためというよりも、
『陸王』を成功させなければ、会社の命脈が尽きてしまいかねないという、
大きな危機感から、地元銀行の融資担当者・坂本が助言して、宮沢が一大決心したもの!
新規事業にかける「こはぜ屋」を、
地元銀行としてもなんとしても支えるべきと奔走する、融資担当者・坂本に対して、
「社員20名の斜陽産業に、新規融資などまかりならぬ!」と激怒する、上司の支店長や課長。
ありがちなストーリーではありますが、
結局、新規融資に前向きな担当者は、他支店に飛ばされしまい、
新規融資には背を向ける上司の課長が、担当者を兼務することに。
あとは、ドラマをゆっくりとご覧いただければと思いますが。。。
やはりドラマだけあって、視聴者の目は、
主役の役所広司、息子役の山﨑賢人、
『陸王』を履いて走るマラソンランナー・竹内涼真などに注目が集まるようなストーリー展開です。
しかしながら、私が食い入るように見つめて、今か今かと出番を待っているのは、
地元支店の融資担当者として、地元企業に心を入れ込み過ぎてしまったばかりに、飛ばされてしまった、
いや飛ばされながらも、いつも「こはぜ屋」を心にかけている、埼玉中央銀行・坂本太郎役の風間俊介なのです。
■ 会計人にも通じる・・・『顧問先とともに生き抜く』生き様
私たち職業会計人にとっても、税務、会計や財務に関する知識・実務経験というのは、
顧問先に貢献していくために磨くべき、必須の大きな武器、ツールであることには違いありません。
しかし、それよりも大切なことは、常に顧問先とともにあること、社員数が何名であろうと、
どんなに厳しい状況下であろうと、たとえ新規事業であろうと、
歴史のある老舗企業で時代に取り残されつつあろうとも、
常に顧問先とともに悩み、考え、生き抜くこと姿勢、生き様だと思うのです。
もちろん数字を最大の武器にしつつも、
魂をもって数字を扱うことだと確信しているからです。
『陸王』というドラマを見ていると、そんな想いが、融資担当者・坂本太郎に乗り移ってしまって、
坂本太郎役の風間俊介が画面に出ると、他の主役はそっちのけで??? 目が釘付けになってしまうのです。。。
『陸王』初回放送の翌日、10月16日・月曜日、朝8時からの掃除を終えた直後の朝礼。
感動を伝えるのを我慢しきれなかったかのような勢いで、
昨日の『陸王』の話を、社員さんの前で披露しました。
とにかく一度、見てみて欲しい。
会計人として、きっとキッと感ずるものがあるはずだから。
「馬には乗ってみよ 人には添うてみよ」そんな思いで、まずは一度、見てみて欲しい。
でも、残念なことに・・・
来週10月22日は、選挙特番で休み。
だから29日には忘れずにね。
平成29年(2017年)10月
山 崎 泰